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葬儀の代金は誰が支払う??? 2

著者:赤川 なおみ

葬儀の代金は誰が支払う??? 2

こんにちは。
「夢をあきらめない生き方」「最期まで自分らしく生きる!」をエンディングノートを通してナビゲートする赤川 なおみです。

前回の葬儀の代金は誰が支払う???1
の続きです。

さて、奥様と成人した息子、娘を残して亡くなったお父さん。お父さんの死は突然の出来事だったので、家族中が大慌て。

喪主はお母さんとなり、長男だ様々なことをサポートすることになりました。

葬儀もなんとか終わり、お世話になった葬儀屋さんから請求書が。さて、誰が支払う??

その前にお母さんと子ども2人の間で「葬儀代は相続されるお金の中から支払うのか?お母さんが支払うのか?」で話し合うことになりました。

【話し合いパターンA】
娘:「お母さんが喪主なんだから、お母さんでしょ」
お母さん:「でも、お母さんにはそんなお金ないよ」
息子:「だったら、まずはお父さんの預金から払って、最終的に相続するときにはお母さんの取り分から葬儀代は引かせてもらうよ」

そうのです。お母さんの相続分は1/2、子どもたちは残りの1/2を半分ずつで1/4。

このお父さんには400万の相続財産がありましたので、お母さんに200万、子どもたちは100万ずつ。

そのお母さんの200万の中から葬儀代の100万は差し引かれ、実際にお母さんの手元には100万が残ったという例です。

【話し合いパターンB】
娘:「お父さんの口座から支払うことにしましょう」
息子:「お父さんの葬儀なのだからお父さんに支払ってもらって、残りを3人で分ければいいよね」

この場合は、400万の相続財産の中からまずは100万の葬儀代を支払い、残った300万を150万がお母さん、子どもたちは75万ずつということになります。

このように、葬儀代金を誰が支払うのか?で相続される金額も変わってきます。

今回の家族はお父さんに貯蓄があり、口座が凍結される前に引き出せたのでスムーズにことが運びましたが、お父さんに貯蓄がない、お母さんにもない・・という場合はどうでしょう???

葬儀代は葬儀終了後、まだ親族は事後処理でバタバタしているときに請求されます。しかも現金一括払いが基本。

葬儀も様々ですが、5万10万という話しではありません。

今回のようにお父さんが「PPK ピンピンコロリだった場合で、エンディングノートや遺言書がある場合とない場合では、家族の大変さが違います。

お父さんがエンディングノートや遺言書に「自分の葬儀代は◎◎から支払ってほしい」と一筆あれば、家族は話し合いを簡単にすませることができますよね。

さて、あなたの葬儀代はどうやって支払いますか???

大切な家族のために・・・

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