特定非営利活動法人

エンディングノート普及協会

エンディングノートに書いたから大丈夫。ではない終活

著者:赤川 なおみ

エンディングノートに書いたから大丈夫。ではない終活

自分の最期を、どこでどのうに過ごすのか。

終活セミナーでも、このブログでも、色々とお話したり書いたりしてきました。

 

そんな中、こちらのブログを見つけました。

「エンディング・ノートでも終活セミナーでも学べない!〜離島に学ぶ本当に豊かな『終活』」

 

現代の常識?なら

それはムリでしょう

と、きっと言われることも、真剣に考え向き合えば、本当に幸せな時間と最期を迎えることができるのだと、このブログを読んでいただければわかると思います。

 

このブログを読んで、終活とそのツールとしてのエンディングノートについて考えました。

 

なぜ「延命治療をしたくない」というのになぜ病院へ?

講演を聞きに来てくださる方に「延命治療を希望しますか?」と質問をすると、99%の方が「したくありません」と答えます。

 

ただ「延命治療をしたくない」と言っても、どういう状態を想像して言われているのかな?と思うと同時に

そうは言っても、ほとんどの方が延命治療をしてしまうのですよ

と言うことにしています。

 

これには、様々な理由があるのですが、まずは

どうしてすぐに病院に行くの?頼るの?

ということ。

 

年齢とともに、多少体に不調が出てくるのは自然なこと。

その不調と付き合いながらも、なるべく自分がしたいことはできるように、予防したり運動したりしながら、ゆるやかに年齢を重ねるのが自然なこと。

 

なのに、少しの不調でも病院に行って「薬ください」と言っていませんか?

中には、先生は薬はいらないと言っても、薬を出してもらえるまで食いさがる方も見かけます。

 

医療の進歩は素晴らしいものがあり、本当に必要としている人にとっては待ち望んでいる治療法や薬もたくさんあります。

 

しかし、本当の意味で自分に必要かどうか?を考えながら病院や薬と付き合っていますか?

 

病院や薬に頼りすぎてはいませんか?

自分らしいってなんでしょう?

どんなに頑張っても、20歳と60歳で同じようにスポーツができるわけではないし、50歳を過ぎても中高生のように、シワひとつない!なんて、不自然だと思いませんか?

 

もちろん、できることができなくなることは寂しいこともあるけれど、その年齢なりの楽しみかたってありますよね。

 

どうしても、自分の「老い」を受け入れることは難しいもの。

どうにかあがいてしまうのは、誰しもあることだと思います。

 

ただ、最終的にどうなりたいのか?どんな人生を送りたいのか?

 

「自分らしい生き方」という言葉をよく聞きます。

エンディングノートを書くことでも、「自分らしい生き方」を見つけることができます。

 

しかし「見つけた!」だけでは、その通りの生き方ができるわけではありません。

 

見つけて、それを実行しなくてはいけないのです。

 

そして、実行するには、さまざまなことに向き合い、考え、受け入れることも必要になります。

 

エンディングノートはマニュアルのようなもの

先にご紹介したブログの中にも書かれているのですが、

いざその時!になる前に、 

みんなでしっかりと本心を語り合い、

誰もが迎えなければならない「人生の終末」について、

「あなたの人生の正解」について考える。

 

この道のりを経なければ、

「エンディング・ノート」というマニュアルも、

「近くの病院」という医療システムも、

・・・どんなに完璧なマニュアルやシステムがあっても、

 

あなたの幸せな人生にとって本当の意味で役立つものにはならないでしょう。

(Dr.森田の 医療・介護のお悩み相談室 より)

この部分に強く共感しました。

 

延命治療は希望しないのに、体調が悪くなったら病院に行く。

エンディングノートを書いても、その内容を誰にも伝えない。

あれがないから、これがないからできない・・と、できない理由を探して、できる方法を考えない。

 

これでは、エンディングノートを書き上げたとしても、本当の意味で自分の希望を叶えることはできません。

 

エンディングノートは、書いたら伝えることが大切。

共有することが大切。

 

本当の意味で、あなたの『終活』を考えてみませんか?

 

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赤川 なおみ administrator

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