特定非営利活動法人

エンディングノート普及協会

日別アーカイブ 2014年5月23日

著者:赤川 なおみ

エンディングノート 残す人・受け取る人 《金子哲雄の妻の生き方》を読んで

これまで2度の看取りを経験し、現在も3度目の介護生活継続中のエンディングノートナビゲーター、エンディングノートの書き方講師の赤川 なおみです。

これまでの看取りの中では、色々な経験をさせてもらいました。

その中で感じたこと、向き合って気付いたことなどをふまえ、現在のエンディングノート普及協会の活動や日本終活サポート協会の活動をさせていただいています。

実は、エンディングノート普及協会を形にする前、漠然と「エンディングノートをうまく活用できないものだろうか?」と考えていたときに後押しされたものがあります。

一つは映画「エンディングノート」。

これを見た時には、義父の介護と最期を思い出しました。

もう一つがこちらです。

僕の死に方 エンディングダイアリー500日/小学館
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この本を読み終えた時、全ての人がここまでのことを遣り切れるとは限らないけれど、1人でも多くの人に伝えたい。

どうしてもエンディングノートを知って欲しい。活用してほしい、と思いました。

そして2013年1月にエンディングノート普及協会は誕生しました。

活動の中で、当初のエンディングノートを知って欲しい、自分の意思を大切な人に伝えて欲しいという気持とは別に「ノートを受け取る人、そばに寄り添う人の大変さ」についても十分に考えなくてはいけないと思うようになりました。

どんなに細かくエンディングノートを書き上げていても、それが本人の願いだったとしても、それを受け取り実行する、寄り添う人の苦悩。

本人の意思を聞いてでさえ「これで本当に良いのか?」「本当にこれを望んでいるのか?」と揺れ動く気持ち。

この部分に触れないまま、エンディングノートの普及を進めるのは難しいのかな?とおもっていた矢先、こちらの本が出る事を知りました。

金子哲雄の妻の生き方 夫を看取った500日 (小学館文庫)/小学館
¥535
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読み終えた私の本には沢山の付箋が貼ってあります。

{B97C6C0C-5967-4331-90F4-2C6C12BC10C9:01}

この二冊を読むこと。残す人と残される人、両方の気持をここまで明確に聞けることはなかなかありません。

そして、考えている以上に終末期医療について、また看取るということについて、深く大切な問題だと再認識しました。

本を読んで考えることについては、また少しずつ書いていこうと思います。

エンディングノートや終活に悩んでしまったら・・
→お気軽にエンディングノート普及協会へ。

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