特定非営利活動法人

エンディングノート普及協会

年別アーカイブ 2016

著者:赤川 なおみ

終活セミナーに参加しても終活できないのはなぜか?その1

こんにちは、
終活・エンディングノートの書き方講師の赤川なおみです。

「終活」という言葉が、ある程度一般的になってきたのでしょうか?

終活セミナーもあちらこちらで開催されるようになりました。

エンディングノート普及協会や日本終活サポート協会にも、講演のご依頼を続けていただくようになり、需要の高さを感じています。

皆さん漠然と「終活をしなくては」とか「そろそろエンディングノートを書いた方がいいよね」と思われ、近隣の終活セミナーに参加されているように感じます。

私達が協会を立ち上げた2013年当初は、まだまだ「終活セミナー」という響きに戸惑いを感じられる主催者の方も多かったのですが、年々その抵抗はなくなっています。

各地で終活セミナーや終活フェアが開催されてきて、関心も高まって、さぞかし終活を始める人が増えただろう!

みなさんそう思います???

確かに、以前よりも取り組まれる方も多くなりました。

セミナー会場でも「私はもうほとんど準備しているから」と言われる方もいらっしゃいます。

しかし、終活セミナーや情報量に対して動いている人の数は、ごくわずかです。

エンディングノートに関しても、これだけノートが発売され、書き方の無料ダウンロードが出ても、なお書いていない人がほとんどです。

「え?セミナーに行ってもできないの?」と思われますよね。

せっかく「終活セミナー」や「エンディングノートの書き方セミナー」に参加するのですから、行けばできそうなものです。

しかし、実際には行動に移せる方はほんの一部なのです。

・セミナーで良い話しを聞いた
・セミナーで終活の必要性を感じた
・エンディングノートを買いに行こう

セミナーに参加された方のほとんどがこのような気持ちになるでしょう。
※このような気にならない終活セミナーだと、それは大問題ですけども

それでもなお、行動に移す人がほとんどいない。

なぜでしょう?

その答えは次回のブログで書いていきます。

講師のご依頼は画像をクリックしてくださいね。

講演実績はこちらから

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著者:赤川 なおみ

認知症の初期症状?家族はそこに気付いていますか?

近所の激安スーパーは、午前中のシニア率が高いのですが、色々感じることがあります。

先日は「本日広告の品」が多い日だったのか、シニアの多さはかなりのもので、しかもみなさん「我先に」状態。

あまりの殺気に「この時間は避けた方が良いかも・・・」と真剣に思ったほどでした。

そんな午前中の激安スーパーですが、今日は急いでいてその時間に行くことに。

なんとかレジを済ませ、袋に詰めるコーナーに移動すると、商品の入ったかごが置き去りに。

あらら?と思っていると、周りのおばあちゃんが「こりゃ、あの人が忘れていったんだわ」と。

他の人も「そろそろ気がつかないかしら?」と見回しているけど、全く気配はなし。

レジの人に「買ったまま忘れて帰ったみたいなので、預かってあげて」とおばちゃん。

「何しにきたのかねぇ」なんて笑っているけど、私は結構笑えない状況でした。

というのも、ただ忘れたなら良いのですが、認知症の初期だったとしたら・・・

買い物に出かけることはできる。

自分で欲しい物をかごにいれ、レジも済ませる。

そしてかごを置いて次のことをしようと思ったら・・・

一瞬で「今何をしようとしていたのか?」がわからなくなったり「◎◎に行かなくちゃ!」と他のことを考えて動き出してしまったり。

そうなっている事実を、家族は知っているのだろうか?

買い物に行けるくらいだから、まだまだ元気!なんて思っていないだろうか?

このように、一見普通に見えても、ギリギリのところで生活している独居の高齢者の方は多いと思うのです。

午前中の激安スーパーで、またまた考えさせられる場面に遭遇し、終活専門家として「伝える努力」にもっともっと力を入れなくては!と考えた1日でした。

終活専門家による終活セミナーのご案内
5月の終活セミナー

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著者:赤川 なおみ

産經新聞夕刊 関西版「暮らしの?ハテナ」に掲載されました

5月10日(火)の産經新聞関西版夕刊の「暮らしの?ハテナ」で、エンディングノートについて特集されています。

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その特集に関して、エンディングノート専門家としてインタビューを受け、専門家の意見として掲載していただきました。

インタニューは1時間半にわたり、記者の方はノート10ページ以上にびっしりとメモをしておられました。

取材のご依頼が有った際には「エンディングノートをどうやったら書きやすいか?」とか「親に書いてもらうには?」という点でお話しを伺いたいとのことでした。

しかし、お会いしてお話しをするなかで、私達の協会がこれまで4年にわたって「エンディングノートは気になっても書けないもの」という、本当の悩みがここにあることをお話しすると、大変関心を持たれました。

まずは関心をもつこと。

まずは何から?必ず書いてほしいものは?など、自分事として考えてほしいということを、しっかりと伝えてくださっています。

しっかりと理解してかいてくださったことに、本当に感謝です!

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著者:赤川 なおみ

一人っ子終活の旅(番外編)・変わらぬものと再会の感動

3月末に両親を連れて終活の旅をしましたが、今回はその番外編。

 

前回、母がずっと「また食べたい」と言い続け、買って帰りたかった物がありました。

 

残念ながら、お店がお休みで手に入らず。

 

泣く泣く諦めて帰ったのですが、本日リベンジ!&おまけにしてはもったいない程の出会いがありました。

 

どうしても母が「また食べたいもの」はこれ!

”ゆねり”です。

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ゆずを砂糖で炊いたもの。まぁ和製のマーマレードのようなものですが、マーマーレードでは代用できない、なんとも言えない味です。

 

これは、昔は祖母が炊いて送ってくれていたのですが、作らなくなってからは、祖母の家のご近所のお店(小さなスーパーのような酒屋さん)で手作りしているものを、いつも送ってくれていました。

 

私も好きですが、母はとにかくこれが好き!

 

祖母が自分で送れなくなってもう10年は経つと思うのですが、ずっと「また食べたい」と言い続けていた一品です。

 

今回、仕事で愛媛に渡ったので「もしや!」と思いお店へ。

 

ありました!!!

 

4つあったゆねりを買い占め(ご近所さんごめんなさい)、レジでお店の人と話していると「え!◎◎さんのお孫さんなんですか!」と、祖母を知っている方でした。

 

そのお店のお嫁さんは、祖母が我が家の近くの施設に入るまで、祖母の家にお惣菜などを配達していてくれたとのこと。

 

急に注文がなくなり、お家も引っ越されているようだし、すごく心配していたんです!と涙を浮かべてくださいました。

 

近況を報告し、写真を見せると安心してくださいました。

 

この10年で合併があり、町にはコンビニができ、色々なことが様変わりしても、こうして変わらぬ人がいる。

 

「母の思い出の味」が引き合わせてくれた出会いに、とても感動した瞬間でした。

 

やはり「思い出の地」「思い出の味」を巡るって楽しい!

 

その当時のことが蘇るだけでなく、あらたな発見や出会いがある。

 

そして、次世代に受け継がれていく。

 

皆さんも、終活の旅に出てみませんか?

 

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著者:赤川 なおみ

一人っ子終活 親子3人で終活の旅その1

一人っ子の私は、実家のお墓のこと、離れて暮らしている両親が介護状態になった時のことなど、両親と相談しながら少しずつ準備を進めています。

 

もちろん、実際に困るだろう?ということの準備は必要なのだけど、もう一つ一人っ子として、生まれた場所を離れて生活している自分には、大切なことがあります。

 

それは、自分のルーツを知ること。

 

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私の場合は、父も本家の長男とはいえ末っ子で、姉3人のうち2人は他界、1人もすでに話すことができません。

 

母は一人っ子で、小さい頃に父を戦争で、母を病気でなくし、母自身が自分のルーツを沢山は知りません。

 

それでも、昨年母の「戦没者等の遺族に対する特別弔慰金」を申請するために、戸籍を集めてまわったことをきっかけに、少しずつわかったことがありました。

 

しかし、私が5歳の頃に愛媛県から広島県に引っ越し、それから40年以上がたっています。

 

以前は両親も、ことある毎に愛媛に帰っていました。

 

しかし、ひとり暮らしをしていた祖母を広島に引き取り、父も身動きが取りにくくなってからは「お祭りの時には帰りたいねぇ」と言いながらも、実現しないまま数年たっていました。

 

今回は「誕生日頃に愛媛に連れてってくれんかね」の父の一言で、半ば強引に「じゃ行こう」と1泊二日の終活旅行を決行。

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こうして父の終活・母の終活・そして一人っ子の私の大切な終活の旅が始まりました。

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著者:赤川 なおみ

エンディングノート無料ダウンロード版の上手な使い方

各地でエンディングノートや終活について講師をさせていただくのですが、毎回聞かれるのは「オススメのエンディングノートはありませんか?」ということです。

 

この質問をいただいた時の、エンディングノート専門家としての答えは・・・

 

「どれでも良いですよ。ご自身の好み、これかな!ってときめいたもので」

 

です。

 

え???専門家がちゃんと選んでくれないの?

 

そんな声が聞こえてきそうですね。

 

でもね、実際そうなんですよ。

 

書けない人、途中で止まっちゃった人は、その人が選んだエンディングノートが悪かったわけではなく、何をどのように書けば良いのか?がわからなかっただけなのです。

ここ数年、エンディングノートの無料ダウンロード版が沢山でていますね。

 

これらのエンディングノートをダウンロードされた方も多いと思います。

ダウンロードした方、実際に使ってみられましたか?

 

結構多いのが、ダウンロードして安心し「明日から頑張って入力しよう」という人。

 

これは、書店でノートを購入される方にも共通しますが「手に入れると安心して、そこで止まってしまう」ということですね。

 

エンディングノートを書くって勢いも必要です。

 

気になる→探す→手に入れる→すぐ書き始める

 

これです。

 

書き始めるのは、最初からではなくても大丈夫。

全体を見て、自分が気になった部分をまずは入力する。

 

プリントアウトした方は、まずは目に留まった部分に書き込む。

とにもかくにも始めなくちゃ!

 

気になった、手に入れた、この勢いのある時に始めましょう。

 

それでも「多くてどうにもならない」「やはり専門家がおススメするノートが安心」という方は、エンディングノート普及協会オリジナルの、スターターセットをお使いくださいね。

 

エンディングノートスターターキット

 

 

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著者:赤川 なおみ

着物文化を20代に広めよう!きもの&浴衣を有効活用しよう

私がきものを着るようになったきっかけはおばあちゃんのきもの。

 

捨てたくない&売れないのなら…という気持ちから、着るようになりました。

 

きものに触れるきっかけは、こんなちょっとしたことなんだろうと思います。

 

近頃、20代や男性など、これまで着物文化にふれたことがない人たちが、きものに興味を示してくれていると感じています。

 

テレビでも、タレントさんや女優・俳優さんたちが、きものを着ていることが多くなりましたね。

 

その影響もあるのかな?

 

いずれにしても、嬉しいことです。

 

たぶん、20代とか男性は「着物=大変」という固定概念がないから、案外気軽に着たりできるのではないかと思うのです。

 

着物を知っている世代は「管理が大変」「汚したら困る」「お金がかかる」と、色々なことを理由に、着物を着ません。

 

でも、20代や男性にとっては、ファッションなのかな?

 

着付けに携わっている長女が、同級生たちに「きもので出かけよ~」とこれまでに2度、お誘いしました。

 

みんな楽しんできてくれたのですが、その中の一人は「すごく楽しかったから、安いものだけど自分の着物買ったの~」と、嬉しい報告をしてくれました。

こうして「楽しい!」が広がると、もっともっと「きものを着てみよう」と思ってくれるかな?

 

とは言え、やはり着物や浴衣を持っていない人にとっては「購入しても着るかどうかわからないしなぁ」と、尻込みしてしまうかも。

 

そのハードルを下げるために、我が家では譲り受けた着物を着てもらったり、気に入ってもらったら譲ったりということを始めています。

 

終活で問題になっている「着物の処分」も、また新たに袖を通して着てくれるとしたら、有効活用できそうですよね。

 

終活専門家として「大切な着物をどうするか?は、早めに決めておきましょう」というだけでなく、どうしたら良いの?という悩みも解決していきます。

 

終活のご相談はこちらから

エンディングノート普及協会

 

 

 

 

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著者:赤川 なおみ

追加料金一切なし!◎十万円〜!のお墓や葬儀の価格破壊

イマドキの葬儀では「プラン価格」で提示している葬儀社さんが多くなりました。

 

葬儀に関する様々なものが含まれ、しかも低価格。

 

しかし「見積と請求額が大幅に違う!」のトラブルも続出し、消費者センターに相談が増えているというのも事実です。

 

そこで、最近では「追加料金一切なし!」という見出しも出ている葬儀。

 

確かに、テレビの特集でも「追加料金一切なし!」と言っていましたよね。

確かに追加料金もなくて、安心明朗会計かもしれないけれど「全国対応」には、疑問を感じています。

 

というのも、一覧になっている会館の中に「ここって葬儀できたっけ?」という所があり、実際に行ってみたことがあります。

 

すると、会館の方では全く把握しておらず、しかもプランにあるような流れの葬儀には対応できないとのこと。

 

きっとココだけではないでしょうね。

 

イマドキはオソウシキにもオハカにも、昔のようにお金がかけられない。

 

「お金をかける意味がない」と思う(必要性を感じない)人もいれば、「お金をかけたくてもかけられない」という人もいます。

 

だからこそ、明朗会計で低価格は嬉しいし、求められているのかもしれません。

 

そして、お金をかけたから、従来通りにやったから素晴らしい・納得のいく葬儀になるか?といえば、それだけでもないでしょう。

 

イマドキのオソウシキと現実の葬儀で考えること

 

シンプルだから悪いわけではないのです。

 

要するに「何を大切にするのか?」だと思いませんか?

 

できる範囲の価格で、かけられる最大限の時間内に、なっとくのいく葬儀やお墓を考える。

 

自分のこと、大切な人のことだから、しっかり考えてみませんか?

 

実際の葬儀やお墓のこと、終活のお話しをしています。

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著者:赤川 なおみ

イマドキのオソウウシキでは何が大切か?

今朝のテレビの特集では「イマドキのオソウシキ」でしたね。

 

始まってすぐに紹介された「ドライブスルー葬儀」。

 

え????なんで??それはダメでしょう!

 

と思いましたが、企画した側は「高齢化がすすみ、参列したくても難しい方が増えています。少しでも参列しやすい形を考えたらこうなりました」とのこと。

 

たしかに、そう言えば納得かもしれません。

車から降りなくてよければ、足が痛くても大丈夫でしょう。

 

そして「お通夜なしでシンプルに」「火葬まで3時間」というプラン。

 

これも都会では主流になりつつありますね。

 

「なんでそんなにシンプルにしちゃうの?」ということもありますが、その中でしっかりと故人に向きあ会うという内容でした。

 

決めごとが少ないので、向き合う時間が長くなるという考えもあります。

 

有働アナの「故人と向き合うより、葬儀会社の人と話している時間の方が長かったような気がします」というコメント。

 

その通りかもしれませんね。

 

葬儀もお墓も、劇的に変化しています。

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その中で「大切なものは何か」「大切にしたいものは何か」を考える必要がありますね。

 

多様化するなかで考えること。

 

エンディングノート・終活セミナーでは、その部分について現代の事情も含めてお話ししています。

 

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著者:赤川 なおみ

きものをどうするのか?は終活の大きな課題

以前より、終活ときものについては、ことあるごとに書かせていただいております。

 

私が終活ときものを組み合わせて考えるのは、終活の出発点が祖母のきものを譲り受けて着ることになったから。

 

講演時にも、かならず「きものは早めに譲り先を決めてくださいね」とお話ししますが、なかなか進まないものです。

 

先日は、旧家の整理などを頼まれた友人から「きものいりますか?」と連絡がありました。

 

かなりの量でしたが、一旦お引き受けしました。

 

今回は、ある程度その方が選別しておいて下さったのですが、それでも再度仕分けが必要になります。

全て広げてみて、シミの状態やほつれや穴空きなどのチェックをして、本当に着ることができるかどうかを判断します。

 

その後、どうしても着ることが難しい状態のものは、はぎれとして使っていただけるかどうか、譲り先を考える。

 

こうしていくと「はい、差し上げるわ」と譲っていただいても、かなりの手間と労力がかかるのも事実です。

 

もし、着ることになっても、洗いに出したりすると、そこでまたお金がかかりますしね。

このように、着る機会が少ない(ほぼない)のに、お金がかかるから譲ってほしくないという声が多いのも、わからないでもありません。

 

それでも、できるものならきものを捨てないでほしい。

 

ということで、色々動き出しております。

 

昨日はほころびのお直しを教えてくださる会に参加。

 

なんとなく「きものがほつれたらどうにもならない」と思いがちですが、昔はみんな自宅で直していただのですよね。

 

もちろん、きちんとしたお直しはプロにお任せしたいですが、ちょっと家で応急処置ができれば、着ることのハードルは下がります。

 

そして、思い切ってきもので出かけることで、仲間と意気投合!ということも多くなりました。

同じ趣味や考えの仲間との出会いは、本当に嬉しいもの。

 

こうして、自分で着ながら「終活ときもの」についての理解を深めていきます。

 

きものに関するご相談はお気軽に!

 

 

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