特定非営利活動法人

エンディングノート普及協会

月別アーカイブ 3月 2017

著者:赤川 なおみ

小金地区社協さん(松戸市)で人生のしまい方セミナーでした

3月28日(火)は、千葉県松戸市の小金地区社会福祉協議会様主催の終活セミナー「人生のしまい方」セミナーでお話させていただきました。

 

{E4BE3CD4-7948-40AE-9740-EB6F4AE886CC}

人生のしまい方・・・って結構重いタイトルなのでは?と思いましたので、冒頭に「今日は難しいお話しも、重い話もしないつもりです」と前置き。

 

いつもお話しさせていただきますが「そろそろ人生のしまい方を・・」なんて言いますが、そろそろっていつから?という話。

 

生物は長短の差はあれ、生命が誕生すれば必ず終わりがあるのですよね。

なので、今の自分には関係ないとか、まだ早いなんていうことはありませんね。

 

小金地区の様子

 

今回お邪魔した小金地区は、都心への通勤圏内。

新しい家も多いのですが、畑があったり、道端で自家製のお野菜を並べて「無人販売」をしているのを見ると、なんとも親しみがわきます。

 

会場までの車の中で「独居の方は多いですか?」と伺うと、思ってもみない答えが返ってきました。

 

「そうでもないんですよ」

 

え?独居の方が少ないってことは、同居率高いとか?と不思議に思いました。

 

担当の方に伺うと、若い頃には都心で生活していても、地元に戻って親と生活をする人が意外と多いというのです。

 

これは、田舎では考えられないのですが、都心まで通勤圏内ということで

仕事の環境か変える事なく地元に戻ることができる

ということなんですよね。

 

田舎に戻るとなると、どうしても仕事をやめて引っ越し、田舎では仕事が見つけにくいことから、地元に戻りたくても戻れないという方は多いもの

 

しかし、小金地区のように、仕事はそれまで通り、少し通勤時間は長くなったとしても、家賃もなくなって経済的に助かるという考え方もできます。

 

このように、地域ごとに条件や状況が違うのですから、終活に関しても一律ではないのですよね。

 

地域で見える相続の実態

 

会場に向かう途中、広い畑の真ん中にポツンと家が建っているのが見えました。

 

事情を伺うと、畑の持ち主さんはJAにも出荷する農家さんなのですが、どうもその畑の一部が他の方の土地だったようだとのこと。

 

その一部の土地の持ち主さんが代替わりされたのでしょう。

その土地は農地としてではなく宅地として販売されたようです。

 

このように、それまで畑だった場所に家が建つと

「あぁ相続があったのだなと思うのですよ」

と、担当の方がおっしゃいました。

 

先ほどの農家さんも、その一部の土地を売って欲しいと交渉したそうですが、農地として買い取るにはあまりに高くて断念したため、畑の真ん中に家が建ってしまったとのこと。

 

その辺も、親世代がご近所付き合いのことや、その土地をどうしたいかをしっかり伝えていれば、また様子は変わっていたのではないか?とも。

 

ある人にとっては大切な土地、家、物であっても、他の人にとっては無駄なものであったり、必要ないものになってしまうことがあります。

 

人生のしまい方を考える時には、お金の相続だけでなく、ご自身の大切なものをどうするか?どんな想いや歴史があるのか?を伝える事も、忘れないでくださいね。

 

 

 

—–

著者:赤川 なおみ

孤独死と食生活と生前の人間関係

 

ちょっとショッキングですが、こちらのネットニュースを目にしました。

http://news.livedoor.com/article/detail/12840025/

 

孤独死の問題は様々な要因がありますし、実は今の世の中では「特別なことではない」と思っています。

 

孤独死=身寄りがないおひとりさま

 

とイメージされがちですが、そうとは限りません。

 

孤独死はおひとりさまだけではない

このニュースの男性も、身寄りがないわけではなく、疎遠になっているだけ。

 

清掃の方が言っているように、身元確認や死後事務のために身内に連絡が取れる人たちも多いということです。

 

意図して疎遠ではなかったとしても、田舎暮らしの親に連絡が遠のいていたとか、、、そういうケースだってありますよね。

 

一人暮らしの方は、多少の不安を持ちながらも「自分は大丈夫」と思っていたり「その時はその時だ。死んだあとのことまでは知らない」と考える方も多い。

 

確かに、20代や30代で一人暮らしをしている人が「孤独死」を考えるか?といえば、なかなか繋がらないでしょう。

 

日頃の連絡の取り方を考えるのも終活の一つ

とはいえ、実際には20代・30代の死因の第4位が心疾患、第5位が脳血管障害(厚生労働省HP 死因原因より)となっており、決して高齢の方の疾患ではありません。

 

もちろん、毎日会社に通うような生活方なら「あれ?出勤してこないよ?」ということで連絡が入り、早い時点で気付いてもらえるでしょうが、不規則な仕事だったり、出勤のないようなフリーのお仕事の場合、なかなか気づいてもらえないかもしれません。

 

こうしてみると、意識して「終活」と言わなくても良いのですが、日頃から「連絡の取り方」を少し気にかけてみる必要は、どの世代にもあるように思います。

日頃は誰と連絡をとっていますか?

先ほどの記事の中に

孤独死は、生前の人間関係を映す鏡なのかもしれない

と締めくくられているのですが、最近のご相談の中でも強く感じることがあります。

 

ご家族がいても「迷惑をかけたくない」と、ご本人から連絡を遠ざかっている方もおられますが、介護が必要になったり、施設に入所する際に職員さんや民生委員さんがご家族に連絡をしても「関係ない」「関わりたくない」と断られることもあります。

 

様々な理由で家族と疎遠になってしまったり、家族との関係が難しくなったりしていることはあると思います。

 

中には「今さら連絡されても困る」と、これまでの事情から感情がもつれることもあるでしょう。

 

その場合には、ご近所の方や専門家に早めに相談してください。

もしもの時に連絡が取れる人がいない!とSOSを出してください。

 

先ほども書きましたが、これは一人暮らしをするすべての世代の方に共通します。

 

10代でも、40代でも、日常的に「SOS」を出せる人がいない方は、早めに相談してくださいね。

 

後見人をつける、専門家と契約するなど、様々な方法がありますから、まずは連絡!ですね。

 

気になる方は、こちらからご相談ください

 

 

 

 

 

—–

著者:赤川 なおみ

楽しみながら作品展示 岡山のCafe B-styleさんでてしごと市

先日の日曜日は、岡山市内で開催された第1回の「春だ♫ 祭りだ♫ 文化祭だ♫ そうだ!Cafe B-styleへ行こう〜٩(๑>∀<๑)و♡春の文化祭『てしごと市』」に参加してきました。

{AA690208-1E1F-446B-A376-82C3D3676379}

今回のご縁は、会場となったCafe B-styleさん発信の投稿がきっかけ。

 

そして、Cafe B-styleさんとのつながりは、毎月1回「無料終活相談&ハンドトリートメント」でお世話になっている、岡山市内のなかよし薬局さんからのご縁。

 

ハンドメイドが得意なわけでもないのに、なぜ私がこの企画に飛びついたのか・・

 

それは、この企画の主催者さんの想いにあります。

 

〜主催者さんの投稿より〜

「最近ウチの母おかしいんよ…」
知り合いのこの一言から始まった今回の企画

誰かに喜んでもらいたい
誰かの役に立ちたい
必要とされたい
自分が出来ることで誰かが笑顔になってくれれば…
いろんな支援の形があっても良いのかな

私には、私達のできる支援の形を実現すればいい
決して無理したり、押し付けたりではない何気ない支援の形

単なる福祉のバザーではなく、日常生活の中で『つくる』楽しみを見つけ、老若男女様々な繋がりを持つことで、安心した生活を送れる『地域社会作り』の基盤となれる事を目指しています。

 

あぁこれこれ!と、すぐに反応しましたよ。

 

というのも、我が家の義母の作品を、どこかでお披露目できないかしら?と、ずっと思っていたからでした。

{CCC1541E-6B99-4707-A3D7-AE928A987644}

義母は、デイサービスの職員さんの計らいで始めた大人のぬりえにはまり、かなり熱心にぬり絵をしています。

{0E12DF66-F985-4B65-A0BB-8B6282A0FEDC}

でも、なかなか見ていただく機会がなく・・・

それで、今回作品展示もOKとのことで、参加させていただきました。

 

当日はゆるゆる〜と始まりましたが、参加者さんも、ご来場くださる方も、暖かい方ばかり!

 

{7A9D62D7-DB93-468D-B7D0-94D29092111F}
{0E585F94-6E87-4BD0-9F80-079B37E662F4}
 
{F5C96A2A-0095-4110-BA83-AF545D7213F4}
 
{557D810D-2F0B-4696-82D5-288EF4CA5B86}
 
{5FAC1A97-223A-49A5-ABE6-52FA875BE1E9}
 
{0A2F04C6-6F07-46EE-A671-F4CCD56E2B07}

 やはり、目的を明確にするって大切だな〜♫

  

私は、ナーシングローズで一緒に活動している、看護師&メディカルアロマ専門家の金山さんと一緒に参加しました。

{0C555839-EA28-4D15-901D-378DFB9B3580}

 新たなつながり、そして新たな情報をたくさんいただいて、ホワホワした気持ちで終了した一日でした!

{78945CA9-B371-4CA7-BEEB-15C1F03D2DE4}

この編みぐるみ、リウマチで手が痛い、、と言われるお母様作らしいのですが、とっても可愛い!

{6B53272B-3113-4C77-8767-2C56CBF4074E}

次回は「夏の文化祭」だそうで、今から楽しみです。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

長編動画 毎日がアルツハイマー

現在、クラウドファウンティング実施中♫

☆関口監督とお母様との思わず笑っちゃう!やりとり満載

Facebookページ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

—–

著者:赤川 なおみ

終活は「まだ大丈夫」と「我が家は大丈夫」が命取り

終活について、講師としてはいろいろなケースを例にあげてお話させていただきます。

 

しかし、残念ながら「そうだよね」と頷いてくださっていても「私のことだ!」と思う方は少ないようです。

 

Q:終活はいつから始めらたよいのですか?

A:気づいた時から、今日から始めてください。人生の最後に向けて・・・なんて、いつが最後かわからないですよね?ず〜〜〜っと先のことかもしれないし、明日かもしれないでしょ?
「おぎゃ〜って」生まれたら、すべての人は人生の最後に向けて進んでいるんですものね〜(笑)

 

Q:親の財産を他の人に相続させたくなかったら、先に親の通帳から引き出せば良いですよね?

A:法律で決められているものがあるので、そんなに簡単にはいかないですよ。それに「親の財産=親の貯金」だけではないですし、先に引き出したことが後々も問題になるケースもありますからね。

まずはご相談ください。しっかり状況を把握しましょう。

 

これらは、よくいただく質問のほんの一部です。

お話した時には、みなさん「そうだそうだ」「やらなくちゃいけないよね」となるのですが、どうも「今すぐ」「自分のこと」だと結びつくのは難しい様子。

 

誰しも「まだ大丈夫」と思ってしまうのです。

身内の認知症は「まだ大丈夫」と思いたい

「まだ大丈夫」で手遅れになりがちなのは、身内の認知症。

 

ご本人も、そして家族も認知症を認めること、受け入れることは大変です。

 

なんとなく「最近大丈夫かしら?」「つじつまが合わないことが多いような気がする」と思っても「まぁまだ大丈夫」って思ってしまうのです。

 

銀行の定期預金の解約や、遺言書の作成、書き換え、土地の売買などは

  • ご自身の判断能力がなくなったら
  • ご自身で名前などが書けなくなったら

いくらご家族がいたとしても、できなくなります。

 

これらは、よく耳にする「成年後見制度」を利用しなくてはいけなくなるのです。

 

ただし、成年後見人については、あまり理解が進んでいないのが現状で「お金が使えなくなる」とか「他人にお金を任せるのは抵抗がある」などの理由で、広がりは今ひとつといった状態です。

契約できるかどうかは医師の診断が必要

いくらご家族で「まだギリギリわかっているはずです」「まだ自分で名前が書けます」と言っても、実際の契約ごとや遺言書に関しては、公証役場に行く前に、医師の診断書で「後見相当かどうか?」を診断していただかなくてはなりません。

 

専門家に診てもらったら何て言われるか・・・

と、隠していても、公正証書遺言では公証人の方に認めていただけないケースもあります。

 

また、銀行の定期預金や通帳の解約などは、本人が職員の前で自筆で書かなくてはいけません。

「そのくらい書けるよ」とご本人もご家族も思っていても、実際には何枚もの書類に、何回も文字を書くということは、高齢になればなるほど難しいものです。

 

実際に「1ヶ月前はしっかりしていたのに」という言葉をよく聞きます。

高齢になった方にとって、2週間でも状態は変わりますし、あっという間に手遅れになることが多いのです。

 

いくら家族だと言っても、息子だと言っても、できないものはできない。

 

実際に、銀行も動き出しています。

 

兎にも角にも、終活は

まだ大丈夫

我が家は大丈夫

が一番危険!!

 

これ、終活専門家として、皆さんに声を大にして言います!!!

 

心配になった〜

でも、何をしたら??という時は、いつでもお気軽にご相談ください!

 

 

—–

著者:赤川 なおみ

アルツハイマー病と仕事と仕事仲間

社会人になって3年目の息子に車で送ってもらうと、あれこれ話す時間ができます。

もともとよく喋る子で、車でも一人でしゃべります。
そんな息子から、最近2回ほど社内のアルツハイマー病を発症した方の話題が出ました。
少しずつミスは増えていたらしいのですが、最近では立ち上がりや振り返りなど、足元の動作にも影響があるらしいのです。
それで、治療に専念するとのことで休職されると。
1度目に息子から聞いた時には、ミスが増えたので仕事の内容を上の人たちが変えたと言っていました。
当たり障りのない業務だけになったそうで、息子は「そこまでしなくてもなぁ」と言いながらも、自分ではどうにもらならない様子。
確かに、息子の会社は「うっかりミスしました」では済まないような事故が起こりかねないので、致し方ない部分もあるのかもしれません。
今日は「その人何歳くらい?」と聞いてみると、どうも50代らしい、、、
そして、会社では2人目なんだそうです。
簡単なことではありませんが、本来ならもう少しサポートしながら一緒に働くという選択もないわけではありません。
しかし、まだまだ日本では、そうはなっていませんね。
この話しを聞いて、直面する問題がまた一つ増えたなと思いました。
いえ、先日の認知症フレンドシップさんが開催された認知症フォーラムに参加して気づいてはいたのですが、こんなにも近くで起こっているんだなと、再認識したという方が正しいでしょうか。
{0D076A51-908C-4B72-9E51-A13E479F7E4C}

認知症やアルツハイマー病他、様々な病気は他人事ではないということ。
そして、まだ大丈夫なんて、誰も言えないということです。
とかく家族の問題として考えてしまいますが、これからの日本では「社会問題」なのですよ。
働き盛りの人が様々なことで、仕事を離職せざるを得ない。これは、企業としても大きな問題ですね。
息子も「3人で振り分けてたことが2人になると、さすがに大変だ、、、」と。
今を生きる私たちみんなが、自分ごととして考えていきませんか?
どうしたら良いのかわからないな〜という方は、エンディングノート普及協会にご相談くださいね。
 
 
 
 

—–