特定非営利活動法人

エンディングノート普及協会

月別アーカイブ 7月 2018

著者:赤川 なおみ

畳があげられない家で浸水被害にあった後の消毒

この度の豪雨による被害に遭われたみなさま、お見舞い申し上げます。

広島県福山市内は、ほぼ水が引いて市内に限っては車で移動が可能になっています。しかし、山が崩れて道が寸断されている地域はまだまだ多く、東西の主要幹線は大渋滞ということもあります。

今日は心配した雨もほぼ降りませんでしたので、浸水被害にあわれたお宅も水が引いて掃除をされていました。

しかしとても気になることがあったので、これまで水害の復旧作業などをおこなってこられた支援チームに聞いてみました。

表面的に掃除をして終わっていませんか?

床下浸水だから、まぁ玄関先を綺麗にして水で流して・・あとは自然に乾燥するでしょ。

というのは大間違いです!

床下は乾燥しないだけでなく、水害の後の乾燥を十分に行わないでいると、カビの温床、培養してしまうのです!

健康被害が起こる、最悪の場合は住むことができなくなるのです!

掃除の際の服装は?

暑いですが、必ず長靴を履き、できるだけ皮膚を覆うようにして雑菌からの感染を防ぎましょう。

再度確認!水害時の掃除方法

床下・床上浸水に関わらず、畳をあげて中をしっかり乾かす必要があります。

今回のように大量の雨が降っていると、かなりの量の水分を地面が吸っています。乾いたように見えても表面だけ・・ということもあります。

今はまだ雨が多いので、連続して晴れる日が少ないかもしれませんが、

しっかりと乾かしてください。

水害時の消石灰の使い方

床下の消毒に使用しますが、注意が必要です。

  • 浸水した床下・家の周囲等に、消石灰を表面が白く覆われる程度(300g/m3 )の量、散布する。
  • 散布した石灰が飛散しないよう、ジョウロ等で 軽く水をまいて、表面の消石灰を固める。
  • 消石灰は強アルカリ性なので皮膚や粘膜につかないように注意!生石灰は水との接触で発熱する ので注意。
    ※水害時の消毒法 (公社)新潟県薬剤師会HPより

ホームセンターで購入できます。

床下浸水を放置すると健康被害も!

昔は畳の部屋であれば、畳をあげると床下が見えていましたが、今はフローリングで剥がすことはできません。

また、床下浸水ははっきり見えないので、そのまま自然乾燥に頼りがちです。

しかし、床下は自然乾燥する前にカビが大繁殖!カビの温床になってしまうとのこと!

床下に大量のカビが繁殖すると、住んでいる人に健康被害が出たり、ひどい場合にはその家に住むことも難しくなってしまいます。

大変ですが、床下の乾燥は必ず行いましょう!

フローリングなど剥がせない場合の乾燥方法

①点検口から潜ります

※潜る際にはこのようなつなぎを着用すると良いです。タイベック防護服1,000円前後

経験者からのワンポイントアドバイス!

上下別れている雨具などで代用する場合は、上着をズボンの中に入れ上下が離れないようにガムテープでぐるぐる巻きに!でも、やはり繋がっているものがベストです!とのこと!

②送風機などを使って風を送りながら乾燥させます。

※送風にはこのような送風機があると便利ですが、現場で使っておられるものをお借りするのもあり?

もし女性だけ、高齢の方でだけでできない!という場合は、無理をせずボランティアさんを頼みましょう!

近隣の社会福祉協議会が運営するボランティアセンターなどに問い合わせてみてくださいね。

こちらでも随時情報を発信します。

 

著者:赤川 なおみ

床上・床下浸水後に「今すぐ」準備とやるべきこと

この度の広範囲にわたる豪雨災害で被害にあわれたみなさま、お見舞い申し上げます。

当協会の事務局がある広島県福山市でも、これまで経験したことがないような浸水被害、土砂崩れや崖崩れにみまわれました。

床上・床下浸水後の行動

これから水が引いてきて現状を目の当たりに戸惑う方も多いと思います。

まずは「今すぐ準備、やること」をこちらにアップします。

昨年の九州北部豪雨災害で一番被害のひどかった福岡県朝倉市で活動されているみなさま、防災士の方からの情報をこちらでシェアします。

色々あるのですが、まずは準備しましょう。時間も体力も必要になりますので、慌てず準備しましょう。

水が引いた後の活動で必要になるもの

  • タオル
  • マスク
  • ゴム手袋
  • 消毒液(手)
  • デッキブラシ
  • ゴーグル
  • 洗剤
  • 雑巾
  • ゴミ袋
  • ウェットテッシュ

スコップは先の尖ったものより、四角い溝そうじ用を!

あとこちら!

デッキブラシ

マスクは必須!

水が引いて砂が乾いてくると。これを動かして大量の砂埃が舞います。

必ずマスクをつけてください!

それと、動いているとおろそかになりがちですが、浸水の時に流れてきた土砂は非常に不衛生です。

蒸し暑い時期は感染症も怖いです。弱ったからだ、高齢者の方は特に気をつけたいもの。

触った後の手の消毒はこまめに行いましょう。除菌ウェットテッシュが役立ちます。

まずは溝の点検を!

目先の水に捕らわれがちですが、排水経路が優先になります。

家の回りの側溝水位が高ければ 、排出しても戻ります 水位が低いのであれば、敷地内のマスを掃除して、側溝えの水路を復旧してから 屋内の水出しをします。

それから洗浄 。

畳やじゅうたんなどをかわかし、できるだけ風通しの良い状態にして、乾燥優先に。

その後消毒です。

浸水被害後の作業の優先順位

  1. 安全
  2. 排水路確保
  3. 排水
  4. 洗浄
  5. 乾燥
  6. 消毒

※九州北部豪雨災害時に復旧活動に当たられた方からのアドバイスです。

水害にあったら?

PDFはこちら
水害にあった時

水分補給はこまめに!

あめが上がり、復旧作業が始まると猛烈な暑さもやってきます。

復旧作業時は、必死になりすぎて水分補給がおろそかになりがち。

災害復旧時に熱中症になって倒れる方が多いので、とにかく水分補給はこまめに行いましょう!!

災害時には状況が刻々と変化します!

その場で「今はこれ!」「今度はこれ!」と、必要なものは刻々と変わります。

まずはその場の状況を把握し、下記の団体が支援しています。支援団体連携もありますので、何かありましたら問い合わせてみてください。

遊ぼう会ぷらす

西日本豪雨を中心に支援活動を行なっている団体

船木地域支援センター

西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けた広島県三原市本郷町船木地区で支援活動を続ける団体

こちら以外にも、何かございましたら、当協会にお気軽にお問合せください。

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