特定非営利活動法人
エンディングノートの講演会で、こんな事を質問された方がいらっしゃいました。
「エンディングノートのどこから書いたらいいんでしょうか?」
たしかに、エンディングノートというのは”ノート”と言われているぐらいですし”書きやすいように”との配慮からか、書く項目がいっぱいあって、どこから書いたら良いのかわからないという方が多いのかもしれません。
そこで私がまず最初に書く項目としてオススメしたい項目は、
自分のことについて
の項目です。
この箇所は「自分史」と表示されてるエンディングノートや、この部分だけをまとめるエンディングノートまであります。
なぜ私がこの項目をオススメするかと言いうと
①自分のことなので書きやすい
②歩んできた人生の整理ができる
の他にもう1点とてもよい事があるのです。
それは、
③大切な人や家族がそこを読んで本人のことをさらに深く知ることができる
という点です。
本人しか知らなかったことや体験してないことなどを普段の会話ではできない場合。エンディングノートを見て、
へぇそんなことしてたんだ
こんな理由でメロンパン好きだったんだ
といった新しい発見があり、それが大切な人や家族にとって本人との大切な宝物になります。
「こんなこと書かなくても・・・」と思われていることが、実は大切な宝物になったりするんです。
私は、父親の看取りをしました。
看病している間、病室の会話の中でしっかりと話ができていると思っていましたが、父が亡くなった後に
もっと話しておきたかった・・・
父親のことについて聞いておきたかった・・・
という事がありました。
残される家族にとっては、急に本人との会話が無くなる状況になってしまいます。なので、
あの時どうしてたの?
という質問さえも、もうできないのです。
本人の口から聞きたくても聞けない状況になってしまった時、先ほどからオススメしている「自分のことについて」の項目は大切な宝物になります。
もし万が一、エンディングノートで書く項目わからない場合は、
「自分についてのこと」
から書いてみてください。
今回も講演会やセミナーでよくいただく質問の中からタイトルにある、
「終活っていつから始めたらいいのでしょうか?」
について、いつもお答えさせていただいていることを書いてみようと思います。
公民館で開催される講演会には、70代以上の方が参加されていることが多いのですが
いつから(終活)したらいいですか?
という質問が多いですね。
その時お答えさせていただいているのは、
気づいた時からまずは初めてみてください
ということ。
人それぞれ「気づく時」は全然違うと思います。
私たちの協会のセミナーを受けた時に「したほうが良いな」となるかもしれませんし、ご家族やご友人の身のもしもの時に遭遇した時かもしれません。
講演会中に参加者のみなさんに質問をしていると、終活をやっている方の中でも「なんとなくやっている」という方がいらっしゃいます。
その方に聞いてみると、「なぜやるのか?」という部分がないために、始められたとしても目的が曖昧なまま進めてしまっているので、途中であきらめてしまうことが多いようです。
「気づき」があってそこに対して「なぜそれをするのか?」を明確にすること 。
そこに、終活を続けやすくなる理由があります。
それは、「なぜそれをするのか?」を明確にすることによって
今、自分にとってしておかないといけない事、するべきこと
が決まってきます。
そのために自分の終活に必要なことも明確になり、続けやすくなるのです。
「終活」「エンディングノート」という言葉が世の中で広まって
自分もしたほうがいいな
したほうがいいんだろうな
と思う方が増えてきてはいますが、
なぜそれをしないといけないか?
をはっきりしてないまま始められる方が多いのだなと、講演会に参加してくださるみなさんのお話を伺っていて感じます。
また、「75歳以上からでも十分間に合いますよ」と聞いたと言われたことがあるのですが、その保証は誰がしてくれているのかわかりませんよね。
歳が若い等という理由で考えるのではなく、万が一のために今からでもやることをオススメしています。
あなたの「気づき」がこの記事で少しでもあれば幸いです。
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講演会の質疑応答では、タイトルにあるように、
法的な効力のないエンディングノートって書く意味あるんでしょうか?
と質問されたことがあります。
その時に、
書く意味があるかどうか?というよりも、書く必要がない人もいます。
もしあなたが「書く必要がない人」に当てはまるのであれば、書く意味を考えなくてもエンディングノートを書かないでいいのではないでしょうか
とお答えさせていただいています。
「書く必要がない人」とはどのような人でしょうか?
少しご自身で答えを出した後に、続きを読んでいただければと思います。
さて、ご自身で答えも出たと思いますので、「書く必要がない人」についての続きです。
「書く必要がない人」というのは、
①自分に今、もしものことがあった時のことを、しっかりと家族や伝えたい人と話をしている
②その話の内容を聞いた相手も納得している
③その話した内容を法的な効力がある書面を作成している
この3つすべての条件・環境の方はエンディングノートを書く必要がないと思います。
もしも、この3つの条件・環境でない場合は、まずはエンディングノートを書いて見ましょう。
①に書いてある
自分に今もしものことがあった時にどうしてほしいのか
を頭の中を整理することをオススメしています。
なぜならば、法的な効力はありませんが、エンディングノートは自由な発想であなたが今どうして欲しいかを書くのに適しているノートだからです。
また、ノートに書くのが苦手という方であればメモ帳でも良いですね。
ぜひあなたの頭の中を書き出してみてください。
書き出しが終わった次は、その書いた内容を①の後半部分である
家族や大切な人と話をする
をしてください。
せっかく頭にあることを書いたのであれば、それを「伝える」ということをしなければ、相手は全然わからないままの状態になってしまうからです。
「伝える」ことによって、相手が納得できない部分を言われたりするかもしれません。
その時は、お互いに納得する形になるまで話をしてみてください。
そこまでできていれば②の
その話の内容を聞いた相手も納得している
の部分は満たせれています。
ですのであとは③にある
その話した内容を法的な効力がある書面を作成している
部分に移るための行動をしてください。
③までできていれば、今もしもあなたになにかあっても、きっちりと想いを実行してもらえる環境になっているはずです。
冒頭にある「エンディングノートを書く意味があるか?」というよくある質問は、「意味」ではなく「必要」という言葉に置き換えて考えてみましょう。
もしあなたが「書く必要があるな」と思われた場合は、先ほど書いた①から初めてみましょう。
できるでけ③まで終えるよう、行動してみてくださいね。
記事に関するご質問や、その他のご相談はこちらから。
エンディングノートを書いている方がこの記事のタイトルを見たら、
「エンディングノートの存在を忘れられたら自分の想いを残せないんじゃない?」
「せっかく書いたエンディングノートだから忘れられたくないのに・・・」
と思われるかもしれません。
存在を忘れられるくらいのエンディングノートでいいんです
と言ったのは、エンディングノートは
ご自身の想いを伝えるツールとして使っていただきたいから
なのです。きっちりとご自身の想いをエンディングノートに書いた後に、それを手元に置いて大切な人や家族と話をして欲しいのです。
そうすることによって、ご自身の想いを大切な人や家族に伝えることができます。
この「伝える」ということをすることで、
①わがままな自分よがりのエンディングノートで終わらない
②残される方々の意見や想いも聞ける
③ノートに書いた内容でできる事、できない事が明確になる
と、書く人も受け取る人にも、大切なノートになります。
ご自身の想いを書くこと、書いたことを伝えることで、最終的には最後まで自分らしくという想いを、受け取った人に実行してもらうことのできるエンディングノートが出来上がるはずです。
そのようなエンディングノートになっていれば、大切な人や家族にもご自身の想いが伝わっているので、エンディングノートがたとえ無くなったとしても内容は覚えていてくれることでしょう。
ですから
存在を忘れられるくらいのエンディングノートでいいんです
というのは、書いたエンディングノートを手元に置きながら、大切な人や家族に対して、
「伝える」
という行動を起こせば、対話の時間が増え、結果的にエンディングノートは「確認用のノート」という存在になるので「忘れられる存在」であっても不都合が起こらない、ということです。。
ぜひ、あなたも書いたエンディングノートを手元に置いて、「想いを伝える」という行動を起こしてみてください。
まだ、エンディングノートを書いていない方は、まずは自分の名前から書いてみませんか?
「どのエンディングノートがオススメでしょうか?」
「多くのエンディングノートの種類があってどれがいいのかわからないので教えてください」
とのお問い合わせや、講演会の質疑応答で質問される方がおられます。
たしかに、今では書店でもエンディングノートのカテゴリーを作ってそこに沢山の種類のエンディングノートを並べている所もあるので、いざ買いに行っても数が多すぎてどれを選んでいいのかわからない、という状況になってしまうかもしれません。
そのような方にお答えしてるのが、
自分に合ったエンディングノートならどれでもいいですよ
ということです。
「へ?!」
「それだけ?!」
と思われるかもしれませんが、「それだけ!」なのです。
ただし、「自分に合ったもの」かどうかを判断する基準を作ってください。
①誰に向けてのエンディングノートなのか?
②その人になにを伝えておきたいのか?
③その人にエンディングノートを渡した時または見た時にどんな行動をしてほしいのか?
この3つの基準を元に、箇条書きでもいいのでメモ用紙に書いてみてください。
例えば、①の誰に向けてのエンディングノートなのか?を決めると「相続について」「お墓について」など、どの分野について伝えておかないといけないのか?ということが明確になってきます。
ですので、①の部分を伝えておきたい人が何人もいるのであれば、エンディングノート一冊ですべてをまとめなくても、その人それぞれに分けて書いても良いということにもなります。
イメージとしては
①で伝えたい相手を決める
②で伝えたい内容を決める
③でどうして欲しいのかを決める
①で決めた相手への「手紙」だと考えてくださっても構いません。
まずは、書店に行く前に①~③の基準をご自身で整理して、必要な項目を網羅しているエンディングノートを探すと自分に合ったエンディングノートが見つかりやすいですよ。
それでも沢山の種類で迷ってしまう・・・という時は、気軽にご質問ください。
タイトルにあるような「エンディングノートってわがままノートなんですよね?」という質問をセミナーや講演会でされることがあります。
「なぜそう思われるのですか?」
という質問をすると、
と、今挙げた3つ以外にも、様々な答えが返ってきたことがあります。
代表例としてあげた3つ以外にも当てはまるのですが、3つの中でも共通していることがあります。
それは、
自分の意思を自由に書いている
ということです。それは言い換えてしまえば、
最後まで自分らしく生きるためにはこうしたい
ということを書いているのだと思います。
たしかに、この状態だと「エンディングノートがわがままノート」と言われてしまっても、仕方ないのかもしれません。
そこで協会のセミナーや講演会ではその「自由に書いたエンディングノート」を土台として、
家族の方とお話をする機会を作ってください
とお話させていただています。
その話し合いの中で、エンディングノートに書いたことを実現可能かどうか?もし可能でないのであれば違う方法もあるのではないか?等の案が家族からもでてきます。
残される家族の意見も聞きながら「自分らしく生きるためのプラン」をエンディングノートをきっかけとして作ることができれば、残された家族もエンディングノートを見たとしても決して”わがままノート”とは思わないのではないでしょうか。
もしかするとそのエンディングノートを見ながら、あの時話し合った光景を家族の方は思い出して話題にするかもしれません。
エンディングノートをわがままノートのままで終わらせてしまっている方は多いかもしれませんが、その書いたノートを取り出して家族さんと話してみてください。
わがままノートから「素敵な家族との思い出のノート」に変わりますよ。
エンディングノートを書いてみたいけど、何から書けば良いの?
というご質問など、お気軽にお問い合わせください。
先日の若年性認知症イノベーションフォーラムin笠岡の午後の後援で、丹野さんと当日急遽登壇した36歳の男性との会話。
丹野さんは、ご自身の本「丹野智文 笑顔で生きる」(丹野智文 著、奥野修司 監修 文藝春秋) の中でも、仕事の仕方について書いておられます。
若年性アルツハイマー病と診断されても、同じ職場で仕事を続ける丹野さんの仕事術は「とにかく書く」というもの。
とにかくなんでも書いてある。
仕事の手順やら気をつける点やら、丹野さんは書き込んだ2冊のノートを使ってお仕事をしているらしいのですが、なんとそのノートは丹野さんの同僚にも大人気。
同僚の方もそのノートをみれば、仕事ができる!ということで、人気の丹野さんノートらしいのですが「返ってきたノートにその人の書き込みがしてあることもあるんですよ」というほど、みんなにとって必需品となっているそうなのです。
フォーラムのステージ上で、急遽登壇した36歳の男性にも、丹野さんから
「仕事はどのようにやっていますか?」
という質問が投げかけられたのですが、やはりその男性も
「とにかく書きます。なんでも。忘れちゃいけないと思うから、なんでも書いています」
と、やはり「書く」ことを大切にしているとおっしゃっていました。
人間誰でも、頭の中だけで覚えておくことには限界がありますし、覚えていたとしても頭の中で全てを整理するのは限界があります。
だから書く。書いて整理する。
この会話のお二人は、仕事は現役。働き盛り。
この日のお二人の会話を聞きながら、やはり認知症と診断されてもされなくても、仕事に対しての「向き合い方」や「書いて(入力して?)整理する」ということは、誰でも変わらないなぁと再認識しました。
書くのが苦手な人もおられますね。
私はどちらかというとメモ魔なので、なんでも書きたくなります。
トレードマークとなりつつある「スヌーピーのモレスキン手帳」は、どちらかというと大きめで荷物になるタイプ。
毎日1枚の書き込み欄があるごっついタイプなのですが、これになんでも書きます。
書くことが苦手な人は
など、先に頭で考えてしまうことが多いように思います。
確かに、手帳って「自分がわかれば良い」と思う人と「とにかく綺麗に書きたい」という人にわかれますよね。
みなさんはどちらですか?
私も、モレスキンのノートを使い始めた頃には「綺麗に書かなくちゃ」と思って、何もかけない時期がありました。
しかし、書かないままではノートを持っている意味がない。それなら、なんでも良いから書いてみよう。
そう思って書くようになると、字が綺麗とは決して言えないけれど「私のモレスキンノート」が出来上がっていきました。
とにかくなんでもこれに書いてある。
そのノートには、とても愛着が湧いて「大好きな私の記録」として毎年積み重ねています。
もちろん、アナログが全てではないので、スマホやタブレットのメモに全て入っているというのでも構わないと思います。
こうして考えると、エンディングノートがかけない人も、きっと
と思ってしまって、手が止まっているのかもしれませんね。
先ほどのフォーラム登壇者のお二人も
書かなくて不安になるくらいなら、書き過ぎでもなんでも書いたほうが安心
というお話をされていました。
エンディングノートって、まさにこれ。
なんて思っていると、いつまでも書けないと思うのです。
そう思いながら、頭でごちゃごちゃ考えていませんか?
エンディングノートには法的な効力はありません。遺言書のように「こう書きなさい」という決まりもありません。
正しい書き方なんていうのもない。
でも、書いたから褒めてくれるわけでも、何か賞をいただけるなんていうものでもない。
でも、いろいろ書いておくことで、自分にもしものことがあった時や、判断能力が亡くなった時でも、自分の意思を尊重してもらえるチャンスがあります。
最期まで自分らしく生きたい
自分らしくありたい
そう思う方は、ぜひともエンディングノートに書き込んでください。
書く内容は何でも良いのです。書き始めに構えてしまうようであれば、
何でも良いので書き始めてみる。
もちろん、ノートだって何でも大丈夫。
売っているエンディングノートは好みじゃない!という方は、お好きなノートで始めてください。
私のようにお気に入りの手帳がある方は、そこに書いてみましょう。
それでもエンディングノートがあったほうが書きやすいなぁ・・と思う方、協会オリジナルノートの購入もできますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
先週に引き続き、香川県仲多度郡まんのう町の商工会女性部様にお招きいただいて「お薬手帳から始めるエンディングノート」でした。
前回はエンディングノートや終活の基本的なことから、お薬手帳の活用についてお話をさせていただき、家系図を書いていただきました。
今回は1週間おいて2回の連続講座。みなさん2回連続で参加してくださいました。
前回は、協会推奨エンディングノートをお渡しして「書けたら次回までに書いてみてくださいね」とお伝えして終了したのですが、さて書けたでしょうか?
9割の方は「少しでも書いてみた」とお答えになりましたが、1割の方は「全く書いていない」という回答。
その理由は
ということ。
2つとも。エンディングノートを書こうと思っても書けない理由のトップにあがるものです。
実は、今回は連続講座だったので「次回までには」と期限を決められていたこともあるし、商工会女性部という顔見知りの仲間と参加している講座なので「書かなくちゃ」と思って書いてくださった方が多いと思います。
もし。一般的な講座であれば、
書く気持ちはあったけど、帰ったら書けなかった
と言われる方が8割かもしれません。
もちろん「書いてください!」と強制することもないのですが、やはりエンディングノートは必要なことだけでも書いていた方がいざという時には役にたつので、書いていただきたいと思っています。
だけど、私も家事や介護をしながら仕事もしている忙しい身です。
みなさんが時間に追われて書けない!
という気持ち。すごくわかります。
だから、今回のような連続講座はとても良いのです。次があるからなんとか書ける。
人間誰しも「期限あるからやる」というものですよね。
もう一つ連続講座の魅力は「深い話ができる」ということです。
人は誰しも、接触回数が増えれば親しくなるものです。ですから、講座だってその時限りよりも2回、3回と連続して行えば少しずつ関係が深まります。
今回も、1回目より2回目。1回目よりも質問もしやすくなりますし、参加してくださる方も、声が出やすくなります。
関係性が築けると、延命治療や認知症についても、深く突っ込んだ話をしやすくなるのです。
前回はお薬手帳に貼っていただくオリジナルシートの解説から、今回はエンディングノートの項目ごとの解説から、しっかりと延命治療に対する考え方をお伝えしました。
ご自身がエンディングノートに「延命治療を希望しない」と書くことで何が起こるのか。
家族はどう思うのか、どう判断するのか。
もし、あなたの家族が「延命治療をしない」と書いていて、本当に判断を迫られた時はどうするのか?
最近では「家族に迷惑をかけたくないから延命治療を希望しない」と言われますが、その場になった時に本当に迷惑をかけないのか?ということです。
また、みなさん終末期は
など、身体的に生活が困難になるイメージをお持ちなのですが、認知症と診断された場合はどうでしょうか?
認知症と診断されたとしても、歩けるし、寝たきりにはならないかもしれない。
でも、自分のことが全て自分ではできないかもしれない。
ここまでお話すると「うーん・・・」とうなる方も出てきます。
こうして、様々なケースや状況を知っていただくことから、終活は始まるのです。
エンディングノートを書き上げたから完璧!というものではありません。
終活講座・エンディングノート講座の講師派遣
ありがたいことですが、終活講座やエンディングノート講座の講師のご依頼は全国からいただきます。
特定非営利活動法人エンディングノート普及協会では、講師派遣を全国対応で行っておりますので、喜んで伺います。
まずは正しい情報を知っていただくことからです。
気づいていただくことがはじめの一歩です。
10人でも100人でも、喜んでお話をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
そして、できれば連続講座をご検討ください!
香川県仲多度郡のまんのう町商工会女性部様の2回連続講座の第1回目。
こちらまんのう町商工会さんのJR最寄駅は琴平。そう「金毘羅さん」のある町。そうです、みなさんのご近所?にもあるかもしれない金刀比羅神社の総本宮ですね。
岡山からJRに乗って単線をガタゴト行くと、琴平駅の手前には「善通寺」があって、ホームには「弘法大使誕生の地」という看板が立っていました。
実は私の母は中学を卒業してからこの辺りに住んでいたことがあったので、駅について早速新しくなった駅舎をパチリ。
すぐにLINEで写真を送ると、とても懐かしいという返信がありました。
こうして全国あちこち行かせていただきながら、誰かの思い出の地ではその方に写真を送ったりして思い出を共有するのも、私のライフワークです。
さてさて、そんな香川県仲多度郡まんのう町では「お薬手帳から始めるエンディングノート」をテーマにお話しさせていただきます。
まずはエンディングノートを始める前のお話しから。
いつものように、終活とは?エンディングノートとは?の基本情報から、現代の葬儀事情、香川県のお墓情報などをお仕えしました。
商工会の会員様ということで、葬儀についても「どのような葬儀を選ぶ?」ということは気になるとこと。
最近では「家族葬」を選ぶご家族が多い中、メリット・デメリット・選んだ場合の予想される問題点などを具体的にあげていきます。
そして「エンディングノートを書く必要があるの?」という、よくあるご質問に対しては、講師を交代して終活サポート事業部の部長から、父を看取った経験を交えてお話しいたしました。
「元気な時に始めて、親子の会話のきっかけに」と、どこでもよく聞くフレーズですが、親の終末期に寄り添いながら、どのような状況だったのか、また看取った後自分がどう感じ、皆さんに何をお伝えしたいのか。
お互いを思いやるからこそ、本音をぶつけにくくなること、それでも「聞いておきたかった」という想い。
参加者の皆さんも、きっとご家族の顔を思い浮かべながら聞いてくださったと思います。
今回は2回連続講座ということで、一つ一つの項目にじっくりと取り組むことができます。
普段の90分の講座では、家系図をしっかり書く時間はありませんが、今回はしっかりと家系図をかいてみることにしました。
改めて親兄弟や親族を書き出してみると、どうしてるのかな?そういえば連絡先は変わっていないかしら?など、いろいろと気になる点も出てきます。
様々なエンディングノートにも家系図のページがあると思いますが、決して「これを書いておけば相続の際には大丈夫」というものではありません。
相続手続きの際には、戸籍謄本を取り寄せて確認し、相続関係図など正式な書類の作成が必要になります。
それじゃ書かなくても良いのでは?というご質問もありますが、まずはご自身でわかる範囲を書いてみていただきたいのです。
書いて目で見ることによって、様々な気づきがあるはずです。
そして、気になる点があればすぐに確認する。この行動を一つからでも始めることで、隠れていた大きな問題がみつかることも多々あるのです。
手書きの家系図一枚でも、そこに様々な情報を書き込むことで「これからの自分の終活」が見えてきますよ。
2回連続講座の第1回目、終盤は「お薬手帳」の活用法。
実際には
など、お薬手帳をお持ちでない方もいらっしゃいます。
もし持っておられない方は・・・
お薬手帳はお薬の情報がとても大切ではありますが、私たちはそれ以外のページへの記入や専用シートをお配りして活用法をお伝えしてます。
エンディングノートと同じく「なぜ必要なのか」「どんなことに役立つのか」をお伝えしていつも携帯していただくこと。
そして、エンディングノートを書く練習としても役に立つお薬手帳については、これからも各地でお伝えしてまいります。
約1時間半の第1回講座では、エンディングノートや終活についての基本、最近の終活事情、そしてエンディングノートを書く前にをお伝えしました。
次回は、実際に書いていただいたエンディングノートを持ってきていただき、よりしっかりと伝わる書き方のポイント、書いたらどうなる?などをお伝えいたします。
6月より福山市のくまざわ書店福山店さんで開催させていただいている「本屋で学ぶシリーズ」も第3回。
そして、このシリーズでは2回目となる
お薬手帳から始めるエンディングノート
今日は、前回参加してくださった方が「エンディングノートを買って書き始めました」とお餅くださったり、初めての方も3人参加してくださいました。
前回に続いてご参加くださった方。
先日の小林麻央さんが亡くなられた報道をご覧になって、自分のノートの書きかけていた所を消してしまったとのこと。
もっと向き合って書こうと思われたのでしょう。
ノートを開いて書き始めても「うーん・・・」となってしまいます。
そこで「書きやすいところから書いたら良いですよ」とお伝えしましたが、それでも「どこが書きやすいのかな?」と迷っておられる様子。
そこで数ページの書き方をお伝えすると「あ、そういうことで大丈夫なんですね」とペンが進みます。
こうして少しずつ書き進めながら、気になることをお話してくださいました。
エンディングノートを書くってパワーがいりますね。これ、高齢になったら無理かも・・・
そうなのです。本当にパワーが必要。
だって、自分自身と向き合うのですから、パワーが必要!なのですよ。
だからこそ、パワーがいるからこそ、元気な時に書きたいものです。
初めての方には、お薬手帳の役割や必ず書いていただきたいことを伝えます。
お薬手帳は、薬局で出したらシールを貼ってもらって、持って帰る。
確かにそういうものなのです。
でも、そのお薬手帳の中にあるお薬の情報は、今の自分にとって大切な情報です。
命に関わる情報です。
ですから、そのノートをもっと大切に扱ってほしい。
そして、もしもの時に役立つものとして使ってほしい。
まずはお薬手帳に向き合うことから始まります。
お薬手帳に向き合ったら、1枚のシートをお渡しして二択で答えを選んでいきます。
そうすると、またそこからスタートです。
とはいえ「何が始まるの?」と思われる方は、ぜひ一度ご参加くださいね。
そんな方は、
にご参加くださいね!