「夢をあきらめない生き方」「最期まで自分らしく生きる!」をエンディングノートを通してナビゲートする赤川 なおみです。
エンディングノートといえば、シニア層が関心を持っているイメージの中で、なぜ私がエンディングノートなのか?
私が最初に直面したのは、知り合いのお母さんが一人では生活できなくなり、施設に入所するとのことで家を片付けるお手伝いをした時でした。
大正生まれのお母様は、ご自身の小学校頃の成績表や賞状まで綺麗に保存されていました。
もちろん裕福な方でしたので、着物も沢山ありました。
でも、全てはごみ・・・
着物はかろうじて娘さんが記憶に残っているものを持ち帰り、最期に棺に入れて差し上げました。
あぁ、認知症が進む前にこれらの行き場所を話す時間はなかったのだろうか?と思ったのでした。
2回目は実家の祖母が引っ越した時。
長年一人暮らしだった祖母も、夜中の転倒事故をきっかけに一人暮らしに終止符を打つことに。
その頃はまださほど認知症が進んではいませんでした。ただ、転居に時間をかけると気持ちが萎えるということもあり、とにかく祖母は先に引越し。
その後私や母が何度か片付けに行って、部屋を明け渡すことになりました。
その際、やはり沢山の着物を前に「好きだったよな」「よく着てたよな」と思うのですが、どうしたらよいのかさっぱり。
それでも、捨てることはできなくて全て持ち帰りました。
その他捨てるのに困ったもの・・・
・賞状
・壁に飾ってあった写真
・木箱に沢山あった写真とアルバム類
・何かの大会でもらっていたトロフィー類
・使えるかどうかわからないけど、新品らしい電気製品や電球など
これらは、かさばるのですが、どうにも捨てられず持ち帰りました。
どちらのケースも女性の家でしたから「着物」が一番「高価で捨てられないけど、持っていてもどうしたらよいかわからない」という問題が発生。
この経験を通して「しっかりと、処分しても良いもの、どうしても捨てたくないものを聞いておけばよかった」と強く思い始めました。
そんな「聞いておけばよかった」を抱えながら生活しているとき、エンディングノートの存在を知ったのです。
なんと!自分の「どうしてほしいか」を書いておけるではありませんか!
これこれ!と気になり始め、これをどうしたらよいか考えていく中で立ち上げたのが
エンディングノート普及協会。
ですから、私とエンディングノートの出会いの原点は「着物」なんですよね。