3月28日(火)は、千葉県松戸市の小金地区社会福祉協議会様主催の終活セミナー「人生のしまい方」セミナーでお話させていただきました。
人生のしまい方・・・って結構重いタイトルなのでは?と思いましたので、冒頭に「今日は難しいお話しも、重い話もしないつもりです」と前置き。
いつもお話しさせていただきますが「そろそろ人生のしまい方を・・」なんて言いますが、そろそろっていつから?という話。
生物は長短の差はあれ、生命が誕生すれば必ず終わりがあるのですよね。
なので、今の自分には関係ないとか、まだ早いなんていうことはありませんね。
小金地区の様子
今回お邪魔した小金地区は、都心への通勤圏内。
新しい家も多いのですが、畑があったり、道端で自家製のお野菜を並べて「無人販売」をしているのを見ると、なんとも親しみがわきます。
会場までの車の中で「独居の方は多いですか?」と伺うと、思ってもみない答えが返ってきました。
「そうでもないんですよ」
え?独居の方が少ないってことは、同居率高いとか?と不思議に思いました。
担当の方に伺うと、若い頃には都心で生活していても、地元に戻って親と生活をする人が意外と多いというのです。
これは、田舎では考えられないのですが、都心まで通勤圏内ということで
仕事の環境か変える事なく地元に戻ることができる
ということなんですよね。
田舎に戻るとなると、どうしても仕事をやめて引っ越し、田舎では仕事が見つけにくいことから、地元に戻りたくても戻れないという方は多いもの
しかし、小金地区のように、仕事はそれまで通り、少し通勤時間は長くなったとしても、家賃もなくなって経済的に助かるという考え方もできます。
このように、地域ごとに条件や状況が違うのですから、終活に関しても一律ではないのですよね。
地域で見える相続の実態
会場に向かう途中、広い畑の真ん中にポツンと家が建っているのが見えました。
事情を伺うと、畑の持ち主さんはJAにも出荷する農家さんなのですが、どうもその畑の一部が他の方の土地だったようだとのこと。
その一部の土地の持ち主さんが代替わりされたのでしょう。
その土地は農地としてではなく宅地として販売されたようです。
このように、それまで畑だった場所に家が建つと
「あぁ相続があったのだなと思うのですよ」
と、担当の方がおっしゃいました。
先ほどの農家さんも、その一部の土地を売って欲しいと交渉したそうですが、農地として買い取るにはあまりに高くて断念したため、畑の真ん中に家が建ってしまったとのこと。
その辺も、親世代がご近所付き合いのことや、その土地をどうしたいかをしっかり伝えていれば、また様子は変わっていたのではないか?とも。
ある人にとっては大切な土地、家、物であっても、他の人にとっては無駄なものであったり、必要ないものになってしまうことがあります。
人生のしまい方を考える時には、お金の相続だけでなく、ご自身の大切なものをどうするか?どんな想いや歴史があるのか?を伝える事も、忘れないでくださいね。