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お知らせ

2017.05.19

困っている?困っていない?迷走する女性の片付け問題

11日(木)は、4月よりスタートした公民館での月一講座「らくらく終活」の2回目でした。

 

前回の講座で、みなさんが口を揃えて

悩みは片付け!

とおっしゃったので、そのことについて、実際の事例や問題になりそうなことを交えてお話を。

地域差、性格でも大きく違う問題点

片付けについては、大ヒットした”断捨離”から、整理収納術、ライフオーガナイズ、ミニマム思考、、、いろいろあります。

 

ダイエットと美容、そして片付けのテーマは、女性向け雑誌では永遠に取り上げられるのではないか?と思うほど、切っても切り離せないもののようです。

 

しかし、ダイエットも片付けも、雑誌でどんなに方法を伝授してくれてもできないもの。

 

そこに「思考」をプラスしたライフオーガナイズが加わると、一定の年齢層の方には、ただ「片付ける!」というよりも、すんなりと進んでいるように思います。

しかし・・・

 

片付かない原因に、その人以外の要因が強いと、自分だけではどうにもならない状態にもなります。

 

私の住んでいる周りでは、やはり「先祖代々の」というのがキーワードになります。

 

受講生のみなさんも

  • 引越しをしたことがない
  • 先祖代々、いつからかよくわからないものがある
  • 舅や姑の関するものはてがつけられない

と、なかなか一筋縄ではいきません。

 

なんせ、祖父母が住んていた築100年近い家は、家主亡き後は物置状態。

 

みなさん、そこを物置にして、同じ敷地の別の家に住んでいたりするわけです。

 

そうすると、人の気配がたまにあるとはいえ、そこも空き家同然ですから、家も傷んできますよね。

 

気づけば、雨漏りや床板が朽ちて抜け落ち大惨事に・・・なんていうことも、結構でてきています。

 

また、2階を使わなくなったから、2階にいらないものを置いて、生活は1階でしているという方も多いですね。

 

そして、その2階も足を踏み入れないでいると床板が朽ちてきたり、重みで座が抜けそうになったり・・・と、実は問題山積みなのです。

でも、生活には支障がないんです

みなさん「困った・困っている」を連発するけど「できない」も連発する。

 

まぁ、片付かない人は、みんな

片付かない理由を探している

わけですが・・

 

受講者さんも

なんとかしないといけないと、思っているんです

というので、

そうですよね、やはり雨漏りや床板が抜けそうになってからでは、余計に大変ですしお金もかかりますよ

と、警告交じりにお伝えすると

でも、私のものじゃないから捨てて良いかどうかわからないのです

となる。

そうなんですよね。ただ、それをそのままにしておくと、今度はお子さんやお孫さんが大変!できないなら、お金はちゃんと残してあげてくださいね

と、切り返す。すると

そうなんですけど、忙しくてできないんですよ

はい・・・そうですね。

できないですね。

どうします?

片付かなくても、実は困っていない?

先のような押し問答が繰り返されます。

 

中には、真剣に

子や孫に負担がかかるのはまずい!

と、真剣にメモを持っている方もいらっしゃいます。

 

私の講座に参加してくださる70代以上の方の口癖は

子どもたちに手間(迷惑)をかけたくない

なのですが、実際には片付かない=手間をかける、ということになるわけですが、そこはどうなんでしょうか?

 

片付けについては、片付けだけでは済まない問題があります。

 

相続をしたくても、家が売れない。

 

家を売るには、まずは中を片付けなくてはいけない。

 

片付けるには

  • 時間がかかる
  • お金がかかる
  • 気持ちの整理がつかない

と、これまた前に進まない。

 

でも、売れないと相続できない人もいます。

売ることもできないから、相続が終わらない、相続が終わらないから税金を誰が払うのか?という問題も出てくる・・・

 

持ち家が片付かないことは、それだけでは済まない問題を含んでいることが多いので、少し注意が必要ですね。

 

片付かないのが悩みです!と口を揃えておっしゃるので、あの手この手で悩みを解決できるように、情報を提供させていただくわけですが、とどめの一言

でもね先生、その荷物があっても、生活するのには何も問題ないんです

 

あ〜〜〜〜〜〜〜

じゃ、悩みじゃないんじゃない???

って、玉砕されながらも、次の一手を考える日々なのでした。

 

 

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