11日(木)は、4月よりスタートした公民館での月一講座「らくらく終活」の2回目でした。
前回の講座で、みなさんが口を揃えて
悩みは片付け!
とおっしゃったので、そのことについて、実際の事例や問題になりそうなことを交えてお話を。
地域差、性格でも大きく違う問題点
片付けについては、大ヒットした”断捨離”から、整理収納術、ライフオーガナイズ、ミニマム思考、、、いろいろあります。
ダイエットと美容、そして片付けのテーマは、女性向け雑誌では永遠に取り上げられるのではないか?と思うほど、切っても切り離せないもののようです。
しかし、ダイエットも片付けも、雑誌でどんなに方法を伝授してくれてもできないもの。
そこに「思考」をプラスしたライフオーガナイズが加わると、一定の年齢層の方には、ただ「片付ける!」というよりも、すんなりと進んでいるように思います。
しかし・・・
片付かない原因に、その人以外の要因が強いと、自分だけではどうにもならない状態にもなります。
私の住んでいる周りでは、やはり「先祖代々の」というのがキーワードになります。
受講生のみなさんも
- 引越しをしたことがない
- 先祖代々、いつからかよくわからないものがある
- 舅や姑の関するものはてがつけられない
と、なかなか一筋縄ではいきません。
なんせ、祖父母が住んていた築100年近い家は、家主亡き後は物置状態。
みなさん、そこを物置にして、同じ敷地の別の家に住んでいたりするわけです。
そうすると、人の気配がたまにあるとはいえ、そこも空き家同然ですから、家も傷んできますよね。
気づけば、雨漏りや床板が朽ちて抜け落ち大惨事に・・・なんていうことも、結構でてきています。
また、2階を使わなくなったから、2階にいらないものを置いて、生活は1階でしているという方も多いですね。
そして、その2階も足を踏み入れないでいると床板が朽ちてきたり、重みで座が抜けそうになったり・・・と、実は問題山積みなのです。
でも、生活には支障がないんです
みなさん「困った・困っている」を連発するけど「できない」も連発する。
まぁ、片付かない人は、みんな
片付かない理由を探している
わけですが・・
受講者さんも
なんとかしないといけないと、思っているんです
というので、
そうですよね、やはり雨漏りや床板が抜けそうになってからでは、余計に大変ですしお金もかかりますよ
と、警告交じりにお伝えすると
でも、私のものじゃないから捨てて良いかどうかわからないのです
となる。
そうなんですよね。ただ、それをそのままにしておくと、今度はお子さんやお孫さんが大変!できないなら、お金はちゃんと残してあげてくださいね
と、切り返す。すると
そうなんですけど、忙しくてできないんですよ
はい・・・そうですね。
できないですね。
どうします?
片付かなくても、実は困っていない?
先のような押し問答が繰り返されます。
中には、真剣に
子や孫に負担がかかるのはまずい!
と、真剣にメモを持っている方もいらっしゃいます。
私の講座に参加してくださる70代以上の方の口癖は
子どもたちに手間(迷惑)をかけたくない
なのですが、実際には片付かない=手間をかける、ということになるわけですが、そこはどうなんでしょうか?
片付けについては、片付けだけでは済まない問題があります。
相続をしたくても、家が売れない。
家を売るには、まずは中を片付けなくてはいけない。
片付けるには
- 時間がかかる
- お金がかかる
- 気持ちの整理がつかない
と、これまた前に進まない。
でも、売れないと相続できない人もいます。
売ることもできないから、相続が終わらない、相続が終わらないから税金を誰が払うのか?という問題も出てくる・・・
持ち家が片付かないことは、それだけでは済まない問題を含んでいることが多いので、少し注意が必要ですね。
片付かないのが悩みです!と口を揃えておっしゃるので、あの手この手で悩みを解決できるように、情報を提供させていただくわけですが、とどめの一言
でもね先生、その荷物があっても、生活するのには何も問題ないんです
あ〜〜〜〜〜〜〜
じゃ、悩みじゃないんじゃない???
って、玉砕されながらも、次の一手を考える日々なのでした。