以前より、終活ときものについては、ことあるごとに書かせていただいております。
私が終活ときものを組み合わせて考えるのは、終活の出発点が祖母のきものを譲り受けて着ることになったから。
講演時にも、かならず「きものは早めに譲り先を決めてくださいね」とお話ししますが、なかなか進まないものです。
先日は、旧家の整理などを頼まれた友人から「きものいりますか?」と連絡がありました。
かなりの量でしたが、一旦お引き受けしました。
今回は、ある程度その方が選別しておいて下さったのですが、それでも再度仕分けが必要になります。
全て広げてみて、シミの状態やほつれや穴空きなどのチェックをして、本当に着ることができるかどうかを判断します。
その後、どうしても着ることが難しい状態のものは、はぎれとして使っていただけるかどうか、譲り先を考える。
こうしていくと「はい、差し上げるわ」と譲っていただいても、かなりの手間と労力がかかるのも事実です。
もし、着ることになっても、洗いに出したりすると、そこでまたお金がかかりますしね。
このように、着る機会が少ない(ほぼない)のに、お金がかかるから譲ってほしくないという声が多いのも、わからないでもありません。
それでも、できるものならきものを捨てないでほしい。
ということで、色々動き出しております。
昨日はほころびのお直しを教えてくださる会に参加。
なんとなく「きものがほつれたらどうにもならない」と思いがちですが、昔はみんな自宅で直していただのですよね。
もちろん、きちんとしたお直しはプロにお任せしたいですが、ちょっと家で応急処置ができれば、着ることのハードルは下がります。
そして、思い切ってきもので出かけることで、仲間と意気投合!ということも多くなりました。
同じ趣味や考えの仲間との出会いは、本当に嬉しいもの。
こうして、自分で着ながら「終活ときもの」についての理解を深めていきます。
きものに関するご相談はお気軽に!