災害時の高齢者への配慮についての勉強会と交流会

当協会の災害時のプロボノ支援の取り組みは、このような災害時に発生直後からの高齢者や支援が必要な人たちに対するソフト面の支援の仕組みづくりを検討していきます。
何が必要か、何ができるのか?また長期的な支援として何ができるのか?など、医療・看護・介護・リハビリなどの専門職が集まって情報交換や勉強会を開催し、頻発する災害に対してすぐに動くことのできる仕組みや、全国で仲間を増やし情報共有をしながらどこで災害が発生しても、すぐに支援に入ることのできる仕組みを作ることを目指しています。

超高齢化時代の日本で災害時に何が必要か

超高齢化時代に突入した日本。日常生活にも課題を抱える高齢者が多い中、災害などの非常時には平時には自立して生活できている高齢者でも、支援を必要とする人が増えます。突然の環境の変化、住み慣れた家以外で知らない人と生活するなど、高齢者以外にも急激な変化に対応に苦しむ人が増えます。

災害発生直後は、全ての人が混乱し、パニック状態の中で生活することになります。H30年の西日本豪雨など広域災害では、同時多発的に災害が発生し、ライフラインばかりでなく道路も寸断され全てのことが停止しました。救助を求めるも、消防署や病院が被害にあい機能せず、不安なまま自宅2階で夜を明かした人も少なくありません。

救助され避難所に行くことができても、避難所で待ち受けているのは「早口で殺気立った人たち」です。高齢になると、誰しも視野は狭まり、聴力は低下します。聞き取りにくい、見えにくいなど、避難所ではざわざわとした人が慌ただしく行き交う中で「何をしたら良いのか」「誰に聞けば良いのか」さえわからず、ただ不安に立ちすくむ高齢者は多いのです。

発災直後から必要とされるソフト面の支援とは

  • 聞き取りにくい人にゆっくりと大きな声で伝える
  • 見えにくい掲示物や探しにくい支援物資を一緒に確認して必要な物をみつける
  • 困ったことを伝えやすいように、困りごとがないか同じ目線で尋ねる
  • 孤立している人の話を聞く

え?そんなことを緊急時にできないよ、みんな忙しいのに!と思われますか?しかし、避難所には高齢者がたくさんいます。そして「そんなこと」で不安になっているのです。しかし「忙しくてそこまでできない」という気持ちもわかります。

そこで必要となるのがソフト面を支援するボランティアなのです。そして、そのボランティアは医療や看護・介護・リハビリなど日常的に高齢者に関わっている人に担ってほしいと考えます。

先ほどの4つの支援は、医療や介護に関わっている人にとっては特別なことではなく、身についていることではありませんか?そして、きっと声をかけるだけでなく、反応や様子からその人の体調や変化に気づくはずです。もちろん、最近では災害派遣医療チームのDMATや、災害派遣精神医療チームのDPATなど専門機関の特別チームが早い時期に現地に入るようになりました。しかし、巡回時に会えなければ体調の変化を見落としてしまい、その後急激に体調が悪化して災害関連死に至るケースもあります。

そんな時、避難所で細やかに声をかけ、少しの変化に気づいて初期のうちに対応できれば、急激に悪化することを防ぐことができます。実際に、西日本豪雨時にプロボノ支援として活動してくれた看護師のメンバーは、避難所の高齢者の体調の変化をチェックし、巡回の医療チームと連携していきました。

また、避難所の清掃や整理整頓一つにしても、高齢者の多い避難所においては

  • 転倒のリスクに配慮した通路の確保
  • 高齢者でも探しやすい物資の陳列

ということが必要になります。しかしこれらの配慮は、デイサービスや介護施設で働く人にとっては日常的な配慮であり、専門家ならではの知識と経験を活かして行うことができます。このように、避難所には様々な支援が必要とされており、その支援は高齢者に日常的に関わる専門職こそ発災直後から求められるボランティアなのです。

災害時のプロボノ支援についての情報交換と勉強会

当協会の災害時のプロボノ支援の取り組みは、これまでに様々な災害時にボランティア活動を経験している人や、何かしたいけれど自分には何ができるのかわからないという人を交え、情報交換や課題の解決に向けての勉強会を定期的に開催しています。

現在月1回の小規模勉強会と半年に1回の講師を招いての勉強会を広島県福山市で開催しています。今後はインターネット環境があればどなたでも参加できる形のZOOM会議などを利用したネット会議も検討しています。

勉強会に参加したい、何ができるのか知りたい、情報交換をしたいという医療・看護・介護・リハビリ職の方は、下記フォームよりお問い合わせください。今後の日程などをお伝えいたします。

災害時のプロボノ支援お問い合わせフォーム

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※このページはJR西日本あんしん社会財団から助成を受けて作成したものです。