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2017.04.17

女性が自分の墓を買う時代に通ずる気がしたこの回答

今や、女性が「夫と同じ墓には入りません」と言う方は6割を超えたと聞いて、そういう時代よね〜と思っていました。

 

が、それは最近いきなりなったのではなく、少しずつ少しずつの蓄積だったのか〜と、再認識したこの記事。

「妻が両親の介護をしません」ベストアンサーに選ばれた回答

 

このタイトルから見ると、その妻を批判しそうなものですが、まぁ中を読んでみてください。

あ〜〜〜〜〜

そうよね〜〜〜〜

あるある〜〜〜〜〜〜

という感じと

は???

そんなことなわけ???

何が???

という声の両方が聞こえてきそうです。

 

親の看病に通う「息子」たち

最近では、病院でも息子(と思われる)さんが、お母さんの看病をされている姿をよく見ます。

 

息子と言っても、50代以上ですかね。

 

高齢化社会ですからね「うちの子」っていうおばあさんたちのその子どももまた「おじいちゃん、おばあちゃん」だったりするのです。

 

50代以上、特に60代以上で団塊の世代の男性と言えば、高度経済成長の中でサラリーマンとして、企業戦士として仕事一筋だった方も多いはず。

 

そして、女性は今のように「女性の地位向上」を叫び始めた頃で、まだまだ「家の家事を全て女性が行うのは当たり前」的な考え方がまかり通っていた世代です。

 

そんな生活をしてきた男性が、病院に毎日親の世話をしに通う。

慣れないことで、きっと大変でしょう。

 

「妻が両親の介護をしてくれません」と不満を言いたくなるのも、いたしかたない・・・のでしょうか?

奥の深い問題が隠されている

私が入院中にもよくみた光景ですが、50代・60代以降の男性が入院している親の看病に通う姿。

 

これは、施設でも同じように思います。

 

前述の記事のように、それまでの夫婦関係の問題もあるかもしれません。

 

夫は「うまくいっている」と思っていても、案外妻の方は不満が蓄積されているということもあるのでは?

 

この部分は専門家ではないので受け売りですが、男女の思考の差もありますよね。

 

男性は

喉元過ぎれば・・・

という体質みたいですが、女性は

あの時のことは忘れない・・・

と、男性が解決してきた問題だと思っても、ずっとひっかかり、蓄積して、何かの時には爆発することが多い

 

そんな違いもあって、実は「うまく行っている」と思っているだけかもしれません。

 

「熟年離婚」が話題になったのはいつ頃からでしょうか?

 

夫の定年を迎えたと同時に、奥様も「主婦は終わりです。さようなら」と、突然離婚してしまう。

 

夫は思い当たる節がなく、突然の出来事に事態が飲み込めない・・・

 

これも、本当は突然ではなく、前述の記事のように、日々の夫婦関係の積み重ねかもしれませんね。

 

熟年離婚まではいかなくても、質問者のような

妻が両親の介護をしてくれない

というのは、昨日今日のことではないように思います。

妻が薄情になったのか?

60代以上の「息子たち」が病院や施設によく通っていると言いましたが、それでは最近の妻はみんな薄情になったのでしょうか?

 

というよりも・・・

「女性はいつまでも忙しい」

ということではないかと思います。

 

正社員・パート・専業主婦を問わず、女性が中心に行っている「家事」というのは、定年がありません。

 

定年のない生活を送っている女性にとって「◎◎歳になったら暇になる」ということはないのです。

ですから、60を過ぎようが80になろうが、毎日忙しく動き回っている女性は多いもの。

 

そして、昔と決定的に違うと思われるのは、

仕事以外でも自分の居場所を作りコミュティを持っている

という女性が多くなったことではないでしょうか。

 

母をみて思うのですが、町内会の役立ったり、共同購入の役員だったり、あれこれ忙しそうです。

 

そして、そういう集まりで知り合った友だちとの食事や見学会など、でかけることも多いのです。

 

こうして、女性は家事や仕事以外にも「自分の居場所」を見つけている人が多くなっています。

 

だから

意地悪や薄情で看病をしない

のではなく

私は忙しいので、時間があるならあなた行って

という場合も多いのでしょう。

 

終活セミナーに参加する方の8割は女性ですし、終活を積極的に進めているのも女性が圧倒的に多い。

 

終活を進めるにあたっても、コミュニテイを作り「墓友」を代表するように、終活で知り合った人同士で仲良くなり、自分の居場所を作るのは女性。

 

ここで「女が強くなったもんだ」なんて言わないでください。

 

もちろん、女性の地位向上を叫び始めたのは女性でしょう。

でも、その叫びを上手に?利用して、自分の地位を上げてきた男性は少なくないはず。

 

「女性に活躍の場を!」と謳い文句に選挙に出た男性議員だって少なくないでしょう。

 

それが良い悪いはさておき、ここらで男女問わず「自分の活躍できる場」「自分の生涯関わることのできる居場所」を見つけることが大切なのでは?と思います。

 

仲間や居場所があれば、

妻が両親の介護をしないんです

なんてネットに愚痴らなくても、一緒に考え、解決策を見つけることができるはずです。

 

その居場所を見つけることも、一つの終活ですね。

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