今や、女性が「夫と同じ墓には入りません」と言う方は6割を超えたと聞いて、そういう時代よね〜と思っていました。
が、それは最近いきなりなったのではなく、少しずつ少しずつの蓄積だったのか〜と、再認識したこの記事。
このタイトルから見ると、その妻を批判しそうなものですが、まぁ中を読んでみてください。
あ〜〜〜〜〜
そうよね〜〜〜〜
あるある〜〜〜〜〜〜
という感じと
は???
そんなことなわけ???
何が???
という声の両方が聞こえてきそうです。
親の看病に通う「息子」たち
最近では、病院でも息子(と思われる)さんが、お母さんの看病をされている姿をよく見ます。
息子と言っても、50代以上ですかね。
高齢化社会ですからね「うちの子」っていうおばあさんたちのその子どももまた「おじいちゃん、おばあちゃん」だったりするのです。
50代以上、特に60代以上で団塊の世代の男性と言えば、高度経済成長の中でサラリーマンとして、企業戦士として仕事一筋だった方も多いはず。
そして、女性は今のように「女性の地位向上」を叫び始めた頃で、まだまだ「家の家事を全て女性が行うのは当たり前」的な考え方がまかり通っていた世代です。
そんな生活をしてきた男性が、病院に毎日親の世話をしに通う。
慣れないことで、きっと大変でしょう。
「妻が両親の介護をしてくれません」と不満を言いたくなるのも、いたしかたない・・・のでしょうか?
奥の深い問題が隠されている
私が入院中にもよくみた光景ですが、50代・60代以降の男性が入院している親の看病に通う姿。
これは、施設でも同じように思います。
前述の記事のように、それまでの夫婦関係の問題もあるかもしれません。
夫は「うまくいっている」と思っていても、案外妻の方は不満が蓄積されているということもあるのでは?
この部分は専門家ではないので受け売りですが、男女の思考の差もありますよね。
男性は
喉元過ぎれば・・・
という体質みたいですが、女性は
あの時のことは忘れない・・・
と、男性が解決してきた問題だと思っても、ずっとひっかかり、蓄積して、何かの時には爆発することが多い
そんな違いもあって、実は「うまく行っている」と思っているだけかもしれません。
「熟年離婚」が話題になったのはいつ頃からでしょうか?
夫の定年を迎えたと同時に、奥様も「主婦は終わりです。さようなら」と、突然離婚してしまう。
夫は思い当たる節がなく、突然の出来事に事態が飲み込めない・・・
これも、本当は突然ではなく、前述の記事のように、日々の夫婦関係の積み重ねかもしれませんね。
熟年離婚まではいかなくても、質問者のような
妻が両親の介護をしてくれない
というのは、昨日今日のことではないように思います。
妻が薄情になったのか?
60代以上の「息子たち」が病院や施設によく通っていると言いましたが、それでは最近の妻はみんな薄情になったのでしょうか?
というよりも・・・
「女性はいつまでも忙しい」
ということではないかと思います。
正社員・パート・専業主婦を問わず、女性が中心に行っている「家事」というのは、定年がありません。
定年のない生活を送っている女性にとって「◎◎歳になったら暇になる」ということはないのです。
ですから、60を過ぎようが80になろうが、毎日忙しく動き回っている女性は多いもの。
そして、昔と決定的に違うと思われるのは、
仕事以外でも自分の居場所を作りコミュティを持っている
という女性が多くなったことではないでしょうか。
母をみて思うのですが、町内会の役立ったり、共同購入の役員だったり、あれこれ忙しそうです。
そして、そういう集まりで知り合った友だちとの食事や見学会など、でかけることも多いのです。
こうして、女性は家事や仕事以外にも「自分の居場所」を見つけている人が多くなっています。
だから
意地悪や薄情で看病をしない
のではなく
私は忙しいので、時間があるならあなた行って
という場合も多いのでしょう。
終活セミナーに参加する方の8割は女性ですし、終活を積極的に進めているのも女性が圧倒的に多い。
終活を進めるにあたっても、コミュニテイを作り「墓友」を代表するように、終活で知り合った人同士で仲良くなり、自分の居場所を作るのは女性。
ここで「女が強くなったもんだ」なんて言わないでください。
もちろん、女性の地位向上を叫び始めたのは女性でしょう。
でも、その叫びを上手に?利用して、自分の地位を上げてきた男性は少なくないはず。
「女性に活躍の場を!」と謳い文句に選挙に出た男性議員だって少なくないでしょう。
それが良い悪いはさておき、ここらで男女問わず「自分の活躍できる場」「自分の生涯関わることのできる居場所」を見つけることが大切なのでは?と思います。
仲間や居場所があれば、
妻が両親の介護をしないんです
なんてネットに愚痴らなくても、一緒に考え、解決策を見つけることができるはずです。
その居場所を見つけることも、一つの終活ですね。