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エンディングノート普及協会

北島三郎さんのご子息の訃報に思う「孤独死」とは?

著者:赤川 なおみ

北島三郎さんのご子息の訃報に思う「孤独死」とは?

北島三郎さんのご子息(次男さん)が亡くなっていたというニュースが飛び込んできました。

北島さんが81歳、息子さんは51歳。

記者会見では子どもに先立たれる、親としては一番辛い心境を語っておられました。

ニュースでは「孤独死」ともありましたが、私は孤独死とは少し違うように思います。報道では、少しでもインパクトのある言葉で表現したがる傾向にありますが。今回のようなことは一人暮らしの方なら、年齢問わず誰にでも起こりうること。

孤独なのではなく、身寄りがないわけでも疎遠なわけでもないけれど、亡くなってから日にちがたって発見されることなんて、普通にあると思うのです。

親の終活よりも自分の終活

皆さん終活やエンディングノートのお話しになると「親に書いて欲しい」「親にやってもらいたい」と言われるのですが、本当にそうでしょうか?

「親に書いて欲しい」「親にやってもらいたい」と言われるのは、ほとんど40代、50代の方。そうです、今回の北島三郎さんの息子さんも51歳。

長寿時代、100年時代と言われるようになり「うちの子が」という話の「うちの子」が、すでに70歳ということもよくありますよね。もちろん、幾つになっても親子は親子、我が子は我が子。

そうなると、親の心配もですが

自分のこと

も、とても大切になってきませんか?

親の終活より自分の終活

も大切だと思うのです。

そして40代、50代の終活は、自分のことだけではなく「親のこと」「我が子のこと」と3世代分の終活が必要なのです。

私のように一人っ子の場合、元気な今は親の最期まで自分で責任を持つつもりです。お墓のことだって、両親亡き後は墓じまいをして、本家の一人娘としての役割を果たすつもりです。

でも・・・3年前に病気をしてからは「もしかして自分が先だったら親はどうなる?」と、真剣に考えるようになりました。

両親も私に頼っているのはわかります。そうすると私に何かあったら、その両親が露頭に迷うのかも?ですよね。

子どもの方は、おかげさまで全員成人しましたから、とりあえず「あとはご勝手に!」と言っても大丈夫だけど・・・これが、お子さんが未成年の場合は、親のことも、子どものことも考えておかなくちゃいけませんね。

今回の北島三郎の息子さんは次男さんとのことなので、北島さんが一人取り残されるわけではなさそうですが、もし親一人子一人で子が先立ってしまったら・・・?

家族がいても発見が遅れることはある

今回は亡くなって1週間くらいたっての発見だったと報道されています。

先ほど「孤独死」について少し触れましたが、今回のように一人で生活していた方が亡くなって発見が遅れたら孤独死なのか?ということ。

確かに一人で、孤独に亡くなったと考えるかもしれませんが、北島三郎さんの会見でも

「息子は作曲を始めると没頭してしまい、連絡が取りづらくなることも多かったから」

と言われていました。

考えてみると、普通でも離れて暮らしている親子で毎日電話する・・・という関係は、なかなかありません。

昔のように伝達手段があまりなかった時代ではなくても「いつでも連絡できる」と思うからこそ頻繁には連絡しない親子はどこにでもいます。

一人暮らしの皆さんも考えてみてください。

もし家で突然倒れたら、すぐに誰かに気づいてもらえますか?

毎日朝晩、連絡を取り合っている人がいますか?

そうなのです。一人暮らしをしている全ての人は

亡くなっても発見が遅れる可能性

があるのです。これは10代、20代だってありえますよ。

今回のニュースを聞いて、やはり若い人にも終活やエンディングノートの必要性を考えていただかなければ!と改めて思いました。

終活やエンディングノートに年齢も始める時期も関係ありません。

気づいた時から始めましょう!

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