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お知らせ

2017.09.10

世界アルツハイマーデー&世界アルツハイマー月間

世界アルツハイマーデー

9月21日は世界アルツハイマーデー(1994年世界アルツハイマー病協会が制定)そして9月は世界アルツハイマー月間です。

各地で啓発イベントや講座が開催されたり、オレンジライトアップが行われます。

2017年オレンジライトアップはこちら→ライトアップ

第4回広島県認知症ケア専門会研修会

超高齢化社会へまっしぐらの日本において「認知症」は切っても切れない疾患となってきます。

 

先日、広島で開催された「第4回広島県認知症ケア専門会研修会」に参加させていただきました。

講師は認知症介護研究・研修東京セミターのセンター長の山口晴保先生。

認知症介護研究の世界では第一人の先生ですが、まるで綾小路きみまろさんが話しているように、笑いの絶えない2時間でした。

 

認知症の疾患別に詳しく解説をしてくださった部分につきましては、先生の本をご参考にしていただければと思います。

山口先生は

  • 認知症予防とは先送りすること。長生きすればいずれなる
  • 究極の認知症予防は75歳以上生きない

など、え???と思うけど、あっさりと、にっこりとお話になるのです。

元気で長生き=認知症のリスクは高くなる

要するに

長寿と認知症はセット販売が基本です

笑ってしまいましたが、とても腑に落ちました。

そして、データを見ながら解説してくださった際にも、

40代で認知症になろうと思ったら宝くじを当てるくらい難しいけど、75歳を過ぎたらかなりの高確率でなれます

という言葉に、見る角度を変えるってこういうことなんだなぁと、妙に納得したのでした。

 

さて、今回のお話をお聞きして、私は、協会は何をしていくべきなのか?

認知症介護やケアは専門家の方々にお任せすることにして、私たちだからできることは何か?をしっかりと考えて取り組みたいと思います。

私が講演をさせていただ時も、みなさん「認知症は困る」と言われます。

そして、各種高齢者向けの講座では「認知症予防」をテーマにしたものが多く、みなさん集まっては予防体操や脳トレに励んでおられます。

少し前にも「予防」ではなく「まちづくり」を、と書いたことがありますが、私は認知症予防や脳トレに「前向きに」励む人たちを見て、逆に「後ろ向き」な感じがしていました。

少しでも元気で長生きを!と、みなさん元気に集まって体操などをする姿は、一見前向きな人たちだけど、それに励む裏側には「病気になりたくない」「認知症になりたくない」と「なりたくない」という気持ちが大きいのですよね。

ある種の恐怖とでもいうか、なったら困るから必死で予防する。恐れの裏返しになってる人も多いように思います。

実は「なったらどうしよう」というような不安を抱えた精神状態は、かえって様々な病気を誘発することも少なくありません。ストレスは様々な病気の原因になるのは、みなさんご存知ですよね。

とても納得、そして恐れたって気にしたって、これだけ長生きの時代なら誰しも認知症になるのは高確率。

「なったらどうしよう」ではなく「なってもなんとかなる」準備をした方が、よほど前向きかな?

なってもなんとかなる!

まちづくりは世代に関係なく「誰でも安心して暮らせる」ための取り組みです。

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