特定非営利活動法人

エンディングノート普及協会

日別アーカイブ 2017年7月29日

著者:エンディングノート普及協会

シニアライフセミナー2017@福山市新市公民館

当協会が広く講演活動をさせていただくことになったスタートは、4年前のこちらの福山市新市公民館で開催されるシニアライフセミナーでした。

こちらで登壇させていただいてから、主事さんのご尽力もあって様々な方面からご依頼をいただくようになり、今では全国からご依頼いただいております。

さて、今年のシニアライフセミナーは「今年は認知症をテーマにしようと思うんです」というご連絡から始まりました。

主事さんは、認知症について知識を学んだり、予防を学んだり・・とお考えだったようなのですが

認知症なら、予防よりも「認知症を正しく知る」ことに絞りませんか?

とご提案させていただき、今回の4回シリーズが決まったのでした。

自分のため、家族のために知ってほしい認知症

今回4回のシリーズでは、一般的な情報としての「認知症とは?」ということよりも、実際に現場で深く関わっておられる方、そして当事者の方の声を聞き「認知症とともに生きる」を考える流れで進むことにしました。

参加者の方は、概ね70代・80代の地域の方で、暑い中にもかかわらず皆さん毎回熱心に参加してくださいました。

第1回目の講師は、東京で長年介護福祉士として働かれ、ご主人の地元福山に5年前に帰ってこられた杉原玲子さん。

現在杉原さんは、認知症専門クリニックで相談員としてお仕事をされる他、毎年北海道から沖縄までをタスキでつなぐ「RUN伴」の実行委員をされていたり、認知症当事者の方との交流などを積極的にされています。

積極的に新しい取り組みをおこなっておられる杉原さんからは、認知症についての基礎知識はもちろん「認知症になっても、安心して暮らせるまちづくり」をテーマに、参加者さんと一緒に考えていただきました。

2回目では、日本認知症ワーキンググループのメンバー、認知症当事者として全国、世界をも飛び回っておられる広島市在住の竹内裕さんにご登壇いただきました。

竹内さんは59歳で若年性認知症と診断されたそうですが、67歳の現在もご自身で全国を飛び回り、多くの認知症当事者の方たちを勇気付けておられます。

参加者のみなさんの「認知症の人」というイメージは良い意味で打ち砕かれ、竹内さんの明るさ、前向きさ、行動力、そして認知症と診断されて年数が経過してもやりたいことはできる!という姿に、希望を生み出したことと思います。

3回目は地域包括支援センター、認知症疾患医療センターから3名の専門員さんがこられて「もしも?」と思った時にどうすれば良いのか、また予防などについてお話くださいました。

認知症にいては様々な取り組みが行われていますが「予防や対策」といった講座が多い中、今回のような当事者の方の声を聞く機会をいただいく講座は、これからもっと多くなれば良いと思います。

元気な時にできることってなんだろう?

まとめとなる昨日の4回目は、これまで3回の講座に参加されて「認知症に対するイメージ」はどう変わったのか?

そして、元気な時にできることってなんだろう?を考えてみました。

いつもはプロジェクターに資料を映し出してお話しをさせていただきますが、今回は皆さんに発言していただいて書き出していきました。

シャイな方が多い地域です。みなさん声を出してくださるかしら?と思っていましたが、心配には及びませんでした。

とても積極的に、ご自身の経験、ご家族を介護された時のこと、今回の講座で感じたこと。次々に声を出してくださって、あっという間に書き出していた模造紙が埋まっていきました。

様々な声を書き出すなかで、講座を受ける前のイメージとしては「知られたら恥ずかしい」「暴言や妄想がある」「何度も同じことを聞く」など、一般的な声があがりましたが、受講後のイメージの中に

  • 自分だけではなく、家族にももっと認知症のことを知ってほしい
  • 近所にも知ってもらった方が良い

と、とても嬉しい声が上がってきました。

これが、本来のこの講座の目的でした。まずは受講してくださった方が正しく知ること、そしてその方がまた周りの方に伝えてくださること。

最近出版された本ですが、おれんじドア代表で認知症当事者として活動されている丹智文さんの本の中にも、予防よりも大事なことが書かれていたのですが、まさに予防しても絶対にならにわけではありません。

インフルエンザだって予防接種をしてもなるときはなるし、予防は前もって防ごうとする行為ではありますが、それでならないということが約束されるわけではない。

それなら、そうなっても良い準備や環境づくりに力を入れた方が、みんなが楽しいし幸せなのではないでしょうか?

そして「認知症になっても、安心して暮らせるまちづくり」こそが、これからの時代には必要であり、現状を知り、何をするか考えることは、とても大切なことだと思います。

エンディングノートは、まさにその「現状を知る」「何をするか考える」ツールとしてはぴったりなもの。常々お伝えするように「いつか、正式に決まったら書きとどめて伝えよう」ではなく

今のことを書く

というのが大切です。今の状態を書き出し、それを伝えるとともに、できていなかったり考えないといけない部分は

これから何をしていくか考える

ことで、問題や不安は解決していきます。

自分一人がやっても何も変わらない・・・いいえ、まずは自分が変わり、友人を巻き込み、地域を変えなければ何も始まらない。

今回の4回の講座を開催してくださった福山市新市公民館のみなさま、そして講師としてご登壇くださった皆さま、ありがとうございました。

 

8月8日はEN日(エンディングノートの日)

 

 

著者:エンディングノート普及協会

福山市市民活動スタートアップ事業助成金の面談でした

エンディングノート普及協会は、2017年5月に特定非営利活動法人として登記し、6月には福山市の協働のまちづくり課が運営するまちサポに登録しました。

まちサポは、福山市内を中心に活動する様々なボランティア団体やNPO法人が登録しており、福山のまちのために活動したり、登録団体同士が交流して活動を活性化させたりと、様々な活動に取り組んでいます。

特定非営利活動法人エンディングノート普及協会も、福山市に拠点をおいておりますので、今回の法人化に伴って申請し、登録を許可されました。

登録すると様々な情報がいただけるのですが、その中には「福山市市民活動スタートアップ事業助成金」という制度もあることを知り、早速応募しました。

応募については、当然ですが様々な資料の作成や提出があります。何度か窓口で助言を受けながら締め切りギリギリでしたが間に合いました。

この助成金は、書類審査の他に面接もあって7月29日に面接が行われたのですが、持ち時間は5分、審査員からの質問が3分。

なんだか久々でした〜。そして、思ったほど喋れなかった・・・

4分で「チーン!」

5分の終了合図で「チン、チーン!」

うーん・・・

今回は、様々な印刷物にかかる費用についての申請を行っています。

というのも、エンディングノート普及協会は、設立当初よりHPやブログなどインターネットを利用した情報発信を行ってきました。

もちろん、本来なら真っ先にリーフレットやチラシを作るのでしょうが、なんせ準備資金なしで始めてしまったものですから・・・印刷物を作成する資金がなかった・・・というのが正直なところです。

しかし、ブログの発信やFacebookなどの利用で、講師のご依頼は全国からいただくようになりましたし、活動を始めて5年目の今年は、法人化することもできました。

ではなぜ今更、印刷物?って思われますよね。

しかし、これまで様々な活動をし、法人化して活動を広げる中で「やはり印刷物は必要だ」と思うのです。

インターネットを見ることができない人、講演会場まで足を運ぶことができない人もたくさんおられます。そんな方にも、講演にお越しになった方から「何かあったらここに相談できるみたいよ」と、リーフレットやチラシを渡していただければ、少しでも多くの方に情報が届くと思うのです。

インターネットは不特定多数の方に、一瞬にして情報を届けることができるのですが、人が手渡しで届ける情報には、また別の意味があると思います。

一人でも多くの悩んでいる方に、悩みを解決して安心な生活を送っていただくことができるよう、活動の様子や相談内容を書いたリーフレットの作成は急務だと思います。

さてさて、面談の結果はいかに??ですが、2週間ドキドキしながら待つことにしましょう。

 

8月8日はEN日(エンディングノートの日)

著者:エンディングノート普及協会

仲良し会さまでお薬手帳から始めるエンディングノート

今日は2箇所の講演&ラジオ出演と、かなりハードな1日でした。

午前中は、4月から参加させていただいている、広島市西区で開催されている「庚午カフェ」さんのつながりで、庚午中4丁目集会所で毎月1回開催されている「仲良し会」さんの集まりで、お話させていただきました。

今回は、お薬手帳から始めるエンディングノート&終活ではありますが、お盆前バージョンということで「お盆に確認したいこと!」をメインにしました。

お盆に家族が集まるから、親族が集まるからという方には、ぜひとも確認したり自分の思いをを伝えてみていただきたいこと・・・

自分には当然なこともわからないもの

「伝えてほしいこと」と言っても。実は特別なことではないのです。

きっと講座を聞いてくださった方も「そんなこと?」「それくらいのこと?」って思われたのではないでしょうか。

例えば・・・

家の宗派を子どもさんに伝えてください

え?って思われますか?

しかし、実際のところ「我が家の宗派は◎◎です」と言える人が少なくなってきています。

葬儀や法事でお寺さんがくるのはわかっていても「はて?我が家は何宗?」ってことは、よくあります。

もう一つ

戒名(法名)が必要かどうか

これも伝えてあげてください。

40〜50代になると「お金がかかるし必要ない」と思っている人も多いもの。それでも「親にはつけてあげないとなぁ」とも思っているのです。

もし、すでにお持ちなら、そのことも併せてお伝えくださいね。

それから不動産について。

家や土地はわかったとしても、山や畑はわからない。そんなことも多いもの。

固定資産税の納税通知を見ながら「これってどこ?」「こんな畑があったの?」と、後になってびっくり!ということも多いものです。

普段目にしない不動産については、ぜひ早めにお伝えくださいね。「そんなこと言うけど、税金だって微々たるもんだ」と言われるかもしれませんが、ちりもつもれば・・・ですよ!

いつか伝えよう!はきっと伝わらない

先ほどのようなことを何度もお伝えするのには、わけがあります。

それは「皆さんいつかは伝えようと思っているのに、実際には聞いておけばよかったということが多い」からです。

きっと誰しも「伝えなくちゃ」「いつか言おう」と思っているのです。ただ、そのタイミングを見計らっているうちに、言わずじまいになってしまうことが多いだけ。

今度会ったら、この次に帰ってきたら・・・そう思っているうちに、あっという間に半年、一年とたってしまうのはよくあることです。

あら?これって・・・

そうですね、片付けやエンディングノートと同じなんです。

「いつから始めるか」を後延ばしにしてしまって、気づいたら遅かった!ということも多々ありますね。そうなる前に・・・だから、何度でもお伝えします。

もうええよ!もうやるよ!

そう言われるまで、何度でも(笑)

そして、このきっかけ作りの一つになれば・・・と、今年から始めるのがEN日(エンディングノートの日)なのです。

福山会場はもちろんのこと、東京、掛川、松山でイベント開催のほか、EN日週間の8月1日〜15日には、全国で40回以上エンディングノート講座やワークショプが開催されます。

いつから?と言わず、ぜひEN日から始めてください!

詳しくはこちらから