特定非営利活動法人

エンディングノート普及協会

今日行こう!

著者:赤川 なおみ

今日行こう!

こんにちは。
最期まで自分らしく生きる!をナビゲートする終活案内人のおとちゃんです。

施設などに身内を預けていると、顔をだすタイミングがなかなか難しくないですか?

病院だと洗濯物を取りに行くとか、先生の話があるとか、なんだかんだ足を運ぶ機会も多いのですが、施設だとそういうのもない。

「元気かなぁ」とは思っても、そうそう足を運んでも手持ち無沙汰というかね・・・会話ができる状態なら話し相手ということもあるけど、認知症が進んでくると会話もなかなかだし・・・

介護をしている友人と、この話になった時に「祖父の介護をしてきて、孫として思うんだけど「もっとしてあげたかったなぁ」って。

その友人は半年前に介護をしていたおじいちゃんを亡くしたそうなのです。

「次の日行けばいいやといった気持ちがどこかにあって、頻繁に病院にいってあげられてなかったように思う」

「自分ではまだ、大丈夫だろうと心のどこかで思っていたけど、実はいつ会えなくなってしまうのかわからないといった状況だったのよね」


「『明日は会いにいこう』と思っていたその日の朝に眠るように息を引き取ったという連絡が入っ
てね・・・」


「亡くなった後になってもっと行けばよかったとちょっと悔しかったんだよね」

「最初の孫だったからかわいがってもらったし、もっと恩返しをしないといけないと思っていたのに突然それができなくなってしまってね」

「顔だけ見せる、これだけでも喜んでくれるんですよ。話することがないから行かないのではなく、顔だけ見せにいくだけでもいい。これが孫の特権みたいなものかな」

特別話しがなくても、そんなに長くいられなくても、少しだけでも顔を見に行く。

「元気~?」

って、それだけでいいんですね。きっと。
私も明日祖母に会いにいこうかな!

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