特定非営利活動法人
40代、50代って、なんとなくモヤモヤと考えている時期かもしれません。
今回は40代の一人の女性から「ノートを買っているけどやはり書けない!あれこれ説明を聞くより、必要なことをサクッと書きたい!」とのご相談から開催することになりました。
エンディングノートはなぜ書けない?
確かに、エンディングノートや終活の意味を考えることも大切。
じっくり向き合って書くことも大切。
でも、日々忙しくしている女性にとって
落ち着いて向き合う
というのは、至難の技なのです。
エンディングノートが書けない大きな理由としてあがるのは、
時間がない
ということ。
特に40代〜60代の女性にとっては、仕事、家事、子育て、介護・・・自分のことだってまだまだやりたい。
毎日朝から晩まで、座る時間もないほど目まぐるしく動いている女性には、
座って自分とノートに向き合う時間
というのは、なかなか作ることはできません。
それで皆さん「気にはなっている」から、終活講座やエンディングノートの書き方講座はいつも満席。
聞いた時には「やる!今日からやってみる!」と意気込んで帰ってはみたものの、家に変えれば「ご飯まだ〜」「アイロンかけてよ〜」「明日はお弁当いるからね〜」と、自分以外の用事に追われます。
そうこうしていると「今日から書こう!」と思っていた気持ちはトーンダウンし「時間ができたら書こう」になって、いつまでたっても書けないのですよね。
そんな女性のお悩みを解決するには
強制的に時間を作って、同じ気持ちの女性同士でサクッと書く
というのが一番!
その時間だけは、エンディングノートに集中し、書く内容を考えて向き合うことができるから、集中して書くことができますね。
今回集まってくださった皆さんも、いつも気にはなっているけど始めることができない、どこから、何から始めれば良いのかわからないと思っていた女性たち。
それぞれ年齢も、家族構成も、生活も違いますが、始めてしまえば「そうそう、そこね〜」とか「え〜〜〜そんなころ考えてもみなかった〜」と、他の参加者さんに関する悩みでも、聞けば自分にも当てはまる!やらなくちゃ!と、良い連鎖が生まれます。
特に忙しい40代の女性たち。だからこそあまり時間をかけすぎず、考えすぎず
今のことを書いていく
ことに徹していただきます。
もう少し考えてから、とか調べてからと言っていてはまた止まってしまいますからね。
「家に帰って調べたら違った」とか「そういえばこっちだった」とか、気づいたら書き換えれば良いのです。
そのために、終活箱®︎に同梱のボールペンは消せるタイプ。
間違ったり変更になることを気にせず、あずは今わかること、今考えていることを書いてみましょう。
始めよう!書いてみよう!と思った気持ちを大切に、トーンダウンする前にじゃんじゃん書く!
これ、とっても大切です。
終活やエンディングノートは、まとめてやったから終わりというものではありません。
一度やって「終わった」と思っても、生活していれば変わることもある。
また、きになるけど落ち着いてまとめられないとか、これ書いておかなくちゃいけないけど今書く時間はない・・・ということもありますね。
そんな忙しい女性にこそ、終活箱®︎がオススメです。
ちょっと大きめの終活箱®︎には、ノートはもちろん、気になったことをメモ書きしていれておく、気になる書類をいれておいて再度各員するなど
とりあえずこの中へ
が可能な「とりあえず終活」の箱です。
参加者さんも「あ、この証券ファイルも全部入れておいたらいいよね」と箱の中へ。
そうです。入れてさえ置けば、ちょっとした時間に「あ、あれどうだったっけ?」と開けて見ることもできるし、どこにおいたかわからない!ということもなくなります。
あれこれ入れたり出したり、何度も開け閉めするうちに、きっと「私の大切な箱」になるはずです。
そして、あなたの大切な箱は
開ける人にとってもワクワクする箱
なんですよね。
とりあえずだけどワクワクする箱。それが終活箱®︎です。
とはいえ、気になったから始めます!と、すぐに始められるものではないですよね。
なんとなく気になるけど、誰に聞いたら良いかしら?と思っている皆さんに、大阪でお茶会を開催していただきます。
今回は絵本de手相心理カウンセラーのの國本ひろみさんが声をかけてくださっています。
まずはお茶しながら「どんなもの?」「私には必要?」「何をするの?」という気になる部分についてお話ししたいと思います。
セミナーではありませんので、気軽に質問したり雑談したり、ちょっと終活やエンディングノートをのぞいて見る時間にしてくださいね。
日 時:3月3日(土)15時~(1時間半ぐらい、あとはご自由に^^)
場 所:梅田の素敵なカフェ(お申込み頂いた方にお伝えします)
参加費:3000円 (お茶代込み)
詳細はこちらのブログから!
お申込みはこちらのフォームからお申込みくださいね。
やろうやろうと思ってもできないのが終活。
書こう書こうと思っても書けないのがエンディングノート。
ということで、福山市駅家西公民館「やる気になる終活セミナー」でお話しさせていただきました。
福山市駅家町は、昔は田畑ばかりで何キロも先まで見渡せるような地域でしたが、この20年で大きく様変わりして人気の住宅街になっています。
今回のセミナーでも、葬儀やお墓についての最新情報と地域の現状をお伝えしました。
地域の繋がりが強かった地域から、新しい住民が増えてご近所づきあいが薄れてきた地域。そうなってくると、家や土地に関する考え方や、葬儀の際のお付き合いの方法まで変わってきます。
とりわけ「葬儀」については、家族葬なのか一般的な葬儀なのか、一番揺れる時期かもしれません。
講座では、
基本的なお話しですが「実際どうなの?」ということは、直接葬儀社に聞きに行かれる方は少ないので、いつもみなさん興味をもって聞かれる内容です。
その他、チェックシートにチェックをしていただきながら、それぞれ
今やるべき終活
について、具体的にお話しを進めます。
通帳と印鑑の照合や緊急連絡先の確認など、とにかく
今日帰ったら必ず確認していただきたこと!
について、しないことで何が困るのか?どんな問題があるのか?をお伝えして、ご自身に照らし合わせて考えていただきます。
難しいことではないのです。
生きている今、元気な今ならすぐにできることですが、ご自身でできなくなってからでは、とても面倒なことがたくさんあります。
だからこそ、元気な今やっていただきたい!と思うのです。
今ある通帳の印鑑が見当たらない・・・
はい、探す必要ありません!
本人が銀行に行くことができる場合は、今使っている印鑑を持っていくだけ。
すぐに変更できますから、悩む必要ないんです!
まずは実行。
今日から始めましょう!
約80分、笑ったりメモしたりしながら「今日やること」を決めてくださったのではないでしょうか?
やる気になる、笑顔になる終活・エンディングノートセミナーならエンディングノート専門家、エンディングノートナビゲーター®︎がお話しする、特定非営利活動法人エンディングノート普及協会へ!
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朝から雪が降る建国記念日となりましたが、福山市のふれあい・いきいきサロンとして新市町で毎月活動されているサロンでお話しさせていただきました。
ふれあい・いきいきサロンは、同じ地域の人同士で「担い手」と「利用者」が、協働で企画・実施している活動で、主には高齢の方や体の不自由な方など、自宅に閉じこもりがちな人が少しでも外出する機会を持つことができうよう、楽しい催しをおこなっておられます。
また、三世代交流などを行なっている地域もあるようで、現在は約400ヶ所に広がっているそうです。
今回お話しさせていただいたのは。実は隣町というか同じ町内のお隣学区にあるサロンさん。
約20人の方が寒い中を集まっておられるのは、担い手さんのご尽力のたまものだなぁと思います。
今回は、葬儀の際にいまだ「隣組」のお手伝いが存在する地域において、葬儀をどのようにして決めていくのか?についてを中心に、救急医療情報キットの見直し、延命治療についてなどをお話しさせていただきました。
隣組が存在したり、、他人であってもご近所の葬儀には参列する習慣が残ってる地域において「家族葬」は何かと問題が多くなります。
家族や親族が少なかったとしても、ご近所さんは参列しますからそこそこの人数になります。
また、参列するご近所さんも「ちょっと面倒」という気持ちが全くないとは言わないけれど、やはり「お世話になったし最後のお別れをしよう」と思っています。
そして隣組がある私たちの地域では「お手伝いして当然」「参列して当然」と思っているし、お互い様という気持ちも強いので
家族葬ですからお手伝いも結構です
と言われてしまうと、あ〜よかったという気持ちよりも「え?そうなの?」という気持ちの方が強かったりします。
なんだかお付き合いをシャットアウトされた気分?でしょうか。
こうしたことを考えても、葬儀を家族葬にするのか、一般的な葬儀にするのか?は地域によって考え方が異なります。
そして
家族葬は簡単で安い(だけじゃない)
という謳い文句で決めないで〜!ということ。
今後は、これまで以上に葬儀に関する正しい理解やご近所づきあい、親戚づきあいなどを考えていく必要がありますね。
冷蔵庫に保管するタイプの救急医療情報キット。あちらこちらで普及しているようですが、キットの中の情報は新しいですか?
一度書いて冷蔵庫に入れたら、数年そのまま・・・という声をよく聞きます。
こちらのサロンが開催される地域でも、数年前に配布されたようなので、皆さんにキットをお持ちいただきました。
さて、中身は正しく記入できているでしょうか?
様々なチェックポイントとともに、緊急連絡先に書いた人は、どのくらいの時間で駆けつけてくれますか?という質問もさせていただきました。
緊急連絡先・・・
確かに電話はすぐに繋がった。
でも「すぐいらしてください!』の救急隊員の言葉に
えっと・・・そこまで半日以上かかります・・・
半日ならまだしも「海外赴任中です」とか、大雨や大雪で交通機関が止まっていてすぐにいけません!などということも、現実としてあるでしょう。
そんな時、かけつけるまでどうするのか?ということも考えて家族で話し合いたいものです。
家族が遠ければご近所さんにまずはお願いするのも、一つの方法です。
誰もいないことに気づいたら、社会福祉協議会や地域包括センターなどにすぐに相談してみるなど。
救急医療情報キットの情報更新をするだけでも「今すぐできる終活」が見つかりますよ。
特定非営利活動法人エンディングノート普及協会は、このようなサロン活動の場にも講師派遣をいたしております。
その地域で必要なこと、地域の習慣や生活に根ざした終活の方法などをお話しさせていただきます。
気軽にご相談、お問い合わせください。
2月1日(木)〜2月4日(日)まで、福山市新市町の新市公民館「公民館まつり」にて、エンディングノートの展示等をおこなっております。
福山市の新市公民館さんでは、2017年4月より毎月1回「らくらく終活」ということで、新市コミュニティカレッジ内の講座として開催しています。
毎月少しずつ、終活のポイントをお伝えしたり、エンディングノートや家系図を書いて見たり、樹木葬の見学に行ったり。
一人でもできるけど「そのうちやろう」と思って始められない人、一人だと進まないな〜と思っている人たちにとっては
らくらく終活の日は、終活に向き合う日
ということで、少しでも進められる、気になっていることを一つずつ解決することができる内容です。
毎年開催されている公民館まつり。
公民館が開催している新市コミュニティカレッジに通いながら活動しているみなさんや、公民館を利用して活動しているみなさんが、日々の成果を発表する場です。
2月1日〜4日は作品展示、2月4日はステージ発表も行われるのですが、それに先立って1月31日には会場準備が行われました。
私たちの「らくらく終活」も展示ブースをいただいたので、ちょこっと準備。
様々なエンディングノートや認知症当事者の人が書かれた本などを展示しています。
その他「あなたに必要な終活とは?」をチェックするためのチェックシートを無料配布中。
2月4日は終活無料相談も行いますので、チェックシートをつけたら気になった・・・という方は、お気軽にブースにお立ち寄りくださいね。
2月4日(日)は9時〜ステージ発表が始まります。
大正琴やフラダンス、コーラスなど、日頃の練習の成果を発表されるのですが、ちょっと面白そうなのは「着物リフォーム教室」さんのファッションショー!
着なくなった着物を持ち寄り、みなさんでリフォームして新しい服に蘇らせておられるサークルさんで、らくらく終活メンバーにも着物リフォームをしておられる方がいらっしゃいます。
いつもご自身でリフォームした素敵な服を着て来られるのですが、この発表会のステージ発表では、みなさんがご自身で作ったものを着てファッションショーをされるようなのです。
もちろん、1日〜4日まで展示コーナーにも展示されていますが、ファッションショーという積極的な取り組み&楽しみ方、楽しませ方はよいですよね〜。
そして、13時30分〜は、尾道を中心にご活躍のソプラノ歌手、井上訓子さんによるソプラノコンサート。
日曜日の午後のひととき、美しい歌に癒されませんか?
その他、バザーではうどんや炊き込みご飯の販売などもありますので、手ぶらでお越しくださいね!
福山市新市公民館は、JR福塩線新市駅より徒歩8分。新市小学校隣で、駐車場は新市小学校の校庭になります。
2018年1月13日(土)広島県福山市にあるリム福山7階のものづくり交流館セミナールームで「看取り」をテーマとした講演会の3回目を実施いたしました。
この「看取り」をテーマとした講演会は、昨年の11月と12月にも開催しており今回は最終回の3回目。
これまでの2回では「介護現場での看取り」を、社会医療法人社団沼南会管理栄養部リハビリテーション部副部長で理学療法士の 森田 裕治氏のお話と介護福祉士さんを交えたパネルディスカッション、「医療現場での看取り」を福山で先進的に在宅医療専門クリニックとして在宅医療、在宅看取りを牽引しておられる、まるやまホームクリニックの丸山院長のお話と在宅医療専門クリニック看護師、訪問看護師、在宅薬剤師の3人のパネルディスカッションで開催してきました。
最終回となった今回は「家族の立場から」をテーマに、第一部を「看取り先生の遺言」著者奥野修司氏にご講演いただきました。
「看取り先生の遺言」は、終末期のがん患者のために在宅ケアのパイオニアとして2,000人を看取り、自らもがん患者として「看取る側から看取られる側」となった岡部健医師の、亡くなる日までの闘病の様子・遺言を奥野氏が聞き取りながらまとめ上げたものです。
第二部は我々、特定非営利活動法人エンディングノート普及協会のメンバーの初期立ち上げメンバーで、看取りを経験した3名でパネルディスカッションを行いました。
過去2回開催してきた「看取り」というテーマ。今までは「専門家目線」で行ってきましたが、今回は「家族目線」で行い家族側の想いなどを中心に取り上げて開催させていただきました。
第一部の奥野氏の講演では、奥野氏がこれまで様々な看取りの現場や、看取り先生の遺言のインタビューをしてこられた中から、写真を交えてわかりやすくお話ししてくださいました。
その奥野氏の講演の中でキーワードとしてできたのが家族側の「覚悟」と「達成感」でした。
家族側の「覚悟」と「達成感」というお話を聞いた時、私は大事な人が余命宣告を受けた場合のことを考えました。
これから何十年もの間一緒に生活していくことが出来なくなってしまうということ、それは病気が原因として現実に起こってしまい自分が思い描いていた理想のプランよりも本人が亡くなってしまうのだという現実を受け入れる自分自身の「覚悟」、その亡くなるまでにしてあげられることや、してあげられたことへの自分自身の「達成感」、これがあれば家族の気持ちは満足するのだなという解釈をしました。
もう少し具体的に覚悟の部分を私の経験したことから伝えさせていただくと、私の理想としていたといいますかきっとこうだろうなという将来の像というのがありました。
それは、私自身が結婚をして子どもが生まれて、その子どもを自分の父親が抱っこしてくれる、また孫を囲んで孫の誕生日やお正月を一緒に過ごすということが自分の頭の中で当然としてありました。
その頭の中に当然にあった、訪れるであろう像というものが、私の場合は「ガン宣告(のちに余命宣告も受ける)」を医師から突然言われたことにより崩れ去ったのでした。
今の時代、宣告というのは患者本人が望んでいない場合を除き口頭で簡単に、また淡々とした口調で告げられるのだなとその時感じました。
しかしその時の私は、まだ今の医療技術があれば助かるだろうと思っていましたが、時間が経つにつれて父親の場合根治は無理なんだなと実感していきました。
その時に崩れ去ってしまった将来像は捨てて、父親が亡くなるという現実を受け入れました。
その後は、これからは父親とどうやって過ごしていけば良いのかといったことを模索し始めました。それが私にとっては「覚悟を決めた」時期だったと思います。
次に「達成感」についての部分ですが、たしかに「達成感」を家族が感じることができれば、気持ちの部分の負担は減るだろうと私も思います。
私の場合もその「達成感」を亡くなった時には感じていたのですが、ある出来事があり「後悔」へと変わってしまい、今でもそれが残っています。
ある出来事については第二部のディスカッションの内容の中で触れさせていただこうと思っております。
そのような家族側の「覚悟」と「達成感」のことを感じながら、第二部のパネルディスカッションへ入りました。
特定非営利活動法人エンディングノート普及協会の3名がそれぞれに経験した看取りについて、簡単に自己紹介を交えながらパネルディスカッションは始まりました。
私が「看取り」の経験を通して話をさせていただいたことは、祖父の看病(透析から始まり最後は肺がん)から始まり父親の看病(肝臓ガン)との掛け持ちになり、2人が亡くなるまで私がどのように看病してきたかについて話をさせていただきました。
その中で、先ほどの奥野氏の講演でてきたキーワードである「達成感」を感じていたけれども「後悔」に変わって、今でもその後悔の気持ちは自分の中でずっと消えずにあるんですと話しました。
その「達成感」から「後悔」に変わった出来事というのは、父親の病室を片付けている時に起こったのです。
父親がガン宣告を受けてから亡くなるまでの約2年の間は、病室でよく2人で話をする時間ができたので
「行きたい所はないの?」
「食べたいものはないの?」
という質問を父親に対ししていたのですが、いつも父親が言う言葉は、
「別にないなぁ」
という返答ばかりだったのです。
その時私としては「無いんだったらいいかぁ」というぐらいの軽い気持ちでいたために、さらに父親に対して「本当にないの?」「言ってくれていいんだよ」といったような深く聞くことなどもしませんでした。
そんな月日を過ごしているうちに父親との別れがきてしまいました。
父親が亡くなって病室を片付けている時、ベットの裏に付箋が何枚も貼られているのに気づいてそれを全て剥がしてみました。
そうすると、
「車」
「東京」
etc…
といった単語が弱々しい字で書かれてあったのです。
今となってはそれを父親がなんのために書いたのか答えはわかりません。
私としては「自分ができることはしてあげたから良かったな」と思っていたのですが、その付箋の文字を見て
「言い出せない環境だったのかな」
「もっとしっかり話しておけばよかったな」
という「後悔」の気持ちがうまれてしまいました。
そのような出来事があり、何かそういった終末期に関するようなことを話せるキッカケになるものはないだろうか?と思っていた頃「エンディングノート」を発見しました。
このノートを活用して元気な時にしっかりと話をし、万が一の時が起こったときに私のような「後悔」の気持ちになってしまう人を少しでも減らせることができるように。
そのような想いから今の協会の前身の任意団体としてのエンディングノート普及協会を立ち上げ、活動を開始を始めることになりました。
パネルディスカッションの話に戻りますが、それぞれの自己紹介が終わると参加者の方からの質問に答えていく時間になりました。
その中で、
家族としては医療従事者の方々の事をどう思ってるいるのか
ということについて
「大変お世話になってるので申し訳ないな」
「迷惑がかかることはしたくないな」
という気持ちを医療従事者の方に対しては家族はもっていますよ
と私自身は思っていたということはお伝えいたしました。
また家族が望んでいることとしてその時に言えなかったのですが、
「家族としてはできる限り本人と病気になる前の普通の生活を送りたい」
ということを思っているということ。
なにも特別なことを施設の方にお願いしたい、またはするつもりも家族としてはないのです。
生活する環境が家から病院に変わるぐらいで、普段送ってきた生活を送りたいと思っているのが家族側の想いです。
本人がやりたいことを施設や病院でできるかできないか判断していただき、もしできるのであればさせていただく。
ただこれだけでも家族の気持ちは和らぎます。
例えばですが、私が父親の看病をしている中で医師や看護師さんに非常に感謝している出来事がありました。それは父親が
「レオ(飼っているラブラドールレトリバー)に会いたいな」
と言っていたのできっと難しいだろうなと思いながらも、担当してもらっている看護師さんに話をしてみました。
なぜ難しいだろうなと思ったと言いますと、父親がその時は車いすにも乗れないベッドで寝ている状態だったからです。
しかし、担当の看護師さんがその時に、
「病院の夜間と救急の入り口に連れてきてもらったらそこまでベッドで移動しますよ。ぜひ連れてきてください」
と言ってくださったのでした。
レオと父親の対面は、時間にしてだいたい10分もないぐらいだったでしょうか。
それでも、父親がレオと接してるあの笑顔の姿は、今でも忘れられなくらい鮮明に覚えています。
その時にもし連れてくることが難しいとわかったら、写真を撮って見せてあげるといったこともしたでしょうがその「できるのかできないのか」の判断をすぐ伝えていただき、行動に移せたことはとてもよかったなと思っています。
ですから医療従事者の方には
「何か特別なことをしてあげなければ、というような力を入れず、笑顔で毎日接していただくだけで大丈夫です」
「万が一本人の要望を聞いて可能であればやりましょう家族に対して言ってくださいね」
ということを私自身の経験から伝えておきます。
今回「看取り」をテーマとした講演会を開催した中で、本人、家族、医療従事者という、この3方向のそれぞれの意見を聞き、一緒に考え情報を共有できる環境や機会があると、お互いにわからない事などが直接聞けてそれが今後の改善に向けていい方向になっていくのではないかと感じました。
今後も協会として、医療従事者の方、本人、ご家族の方、この三者のトライアングルを「良いトライアングル」になるよう、私たちの協会がHUBとなって機会を作って行きたいと思っております。
「看取り」は、家で家族に囲まれて人生の最期・臨死期を迎えるスタイルから様変わりしてきました。
高度経済成長とともに病院で最期を迎える方が9割以上になっていましたが、最近では自宅で最期を迎える方、施設で最期を迎える方など、様々なケースがあります。
これからの看取りは、今まで以上に様々なケースが予想され、これまで医療機関に頼りきっていた家族や身内も「どのように最期を迎えるのか」を考えなければなりません。
そのような出来事がご自身の起こった時に気軽に相談できる場所であったり、勉強会であったり知識をいれておく必要があると思います。
今回参加できなかった方も次回はぜひ参加してみてください。
※この講演会は公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団の助成事業です。
11月11日は介護の日!
というわけではありませんが、特定非営利活動法人エンディングノート普及協会初の助成金事業「看取りとは?さまざまな立場の経験から〜第一回 介護の立場から〜」を開催いたしました。
第1部は、社会医療法人 社団 沼南会 管理栄養部 リハビリテーション部副部長で理学療法士の森田 裕治さんからのお話し。
様々なデータを提示していただきながら、考察、これからの課題まで、参加者の皆様にも考えていただきながら、充実の時間となりました。
日々講演活動をなさっている森田さん。
始まると同時に
はい、みなさん立ってくださ〜い
あれ?森田さんだから(理学療法士さんです)、まずは体を動かす?と思ったら・・・
ではみなさん、そのまま一つ前の席に移動をお願いしま〜す!
なんと!みなさんを前の席に誘導して、より聞きやすい場所に移動していただくよう促してくださいました。
この自然な流れ!素晴らしい!
この移動をしていただいたことで、会場と前で話す方の関係がより近くなって、私たちが準備していた以上に内容の濃い講演会になりました。(森田さんありがとうございます!)
流れるような森田さんの現場の取り組みのお話しは、
施設や専門職、家族、地域、行政の全てが情報を共有し、連携していく時代に向けてどう取り組むか?
そのためには「人生の自己申告」をしておくこと。
まさしくエンディングノートや自分ノートの作成の必要性を感じる内容でした。
第2部は、森田さんと介護福祉士さん2人の3人にご登壇いただいて、一般人代表の赤川の質問にお答えいただく形式で進めました。
今回の参加者さんの8割が介護に関わるお仕事の専門職さん。
みなさんお忙し中をお越しくださっただけあって、本当に熱心で「少しでも介護の現場を良くしていきたい!」という意気込みが伝わります。
家族とのコミュニケーション、連携が大切だ!とおっしゃる、そしてそのために動いておられるのに、家族との間にすれ違いが生じてしまうのはなぜだろう?
情報共有をして欲しいと望む介護関係者と、まだ大丈夫と先送りして手遅れになってしまう家族の間には、どんな考え方の違いがあるのだろう?
介護に関わるみなさんが、真剣に考えて頑張ってくださっているからこそ、その頑張りを理解できる家族でありたいと同時に
介護の制度も仕組みも、複雑すぎてついていけない
というのが一般人。
どのように伝えていくのか?どのようにコミュニケーションをとっていくのか?については、一般人代表の赤川から少し意地悪な質問をさせていただきました。
普段の生活で、連絡手段はLINEやメッセージが主流の今、介護施設からの連絡は電話かお手紙という超アナログ。昼間の連絡も、気になっても仕事中電話には出られないし、LINEやメールなら隠れて確認して返信もできるかもしれないのに。
それに、介護施設やサービスの情報を入手しようにも、HPやSNSが充実しているところは少なくて、情報収集が難しい。超アナログを改善できないものでしょうか?
これは個人的にもずっと思っていることです。
小学校や中学校でも、連絡網はLINEグループだったり、緊急のお知らせも一斉にメールが流れる時代。
「高齢者の方はそういうのは使わないので。。。」とおっしゃるけれど、みなさんが連絡をとっている相手は、40代〜60代のスマホ世代ではないのですか?
というのが私の意見でした。
これについては、コストもかかるしリスクマネジメントの問題もありますから、一足飛びに「やれば良いと思います!」といかないのは良くわかります。
それでも。今回投げかけさせていただいて、会場のみなさんにも考えていただけたこと、問題提起になったことはとても嬉しいことでした。
今回とっても嬉しかったこと。
それは高校生の参加者さんがいらしたこと。
チラシを見たとお電話をいただき、学校帰りに参加してくださいました。
一人で参加してくださった学生さん。どんなことを感じ、考えてくださったのでしょう。
帰り際に声をかけると「次回も参加して良いですか?」とのこと。
もちろん喜んで!大歓迎!
こうして、一人でも関心をもってくれることが大切で、そこから少しずつ輪が広がっていくのだと思います。
彼女の行動力に敬意を表し、これからの活動に勇気をいただいたのでした。
会場では、看護・介護のケアにメディカルアロマを取り入れる活動をしておられるNursing roseさんによる、アロマハンドトリートメントの体験コーナーも設置され、会場を和ませてくださいました。
次回は12月16日(土)に第2回「医療の立場から」と題して、在宅医療専門のまるやまクリニック院長 丸山先生にご登壇いただきます。
第2部では、在宅医療専門クリニックの看護師、訪問看護認定看護師、在宅専門薬剤師の3人の方にご登壇いただき、在宅医療の今をお話しいただきます。