特定非営利活動法人

エンディングノート普及協会

カテゴリーアーカイブ 延命治療

著者:赤川 なおみ

もしも!の時の注意事項

こんにちは。

エンディングノートナビゲーター®️・終活講師の赤川です。

最期を自宅で迎える・・・と言っても、迎え方は二通りありますね。

違いについてお伝えしますね。

突然自宅で容態が急変した場合

自宅で突然亡くなると、発見されるまでに時間がかかる場合もありますし、目の前で急変することもありますよね。

コロナ渦で自宅待機中に急変したというニュースや体験談なども耳にしますが、この場合はどうでしょうか?

容態の急変はコロナだけではありません。脳梗塞や心筋梗塞などもそうですね。

目の前で倒れたらどうしますか?

まずは救急車!ということになるかと思うのですが、本人が「自宅で倒れたら、救急車を呼ばないでそのままで」と希望されている場合もあります。

もちろん、延命治療をしたくないという意思表示なのですが、倒れても処置が早ければ日常生活に戻ることができる場合もありますので、「救急車呼ばないで!」と言われている場合には、しっかりと確認しておいてくださいね。

自宅で終末期を迎え息を引き取った場合

終末期は自宅で過ごしたいと言う希望のもと、自宅療養して亡くなる場合は、まずはかかりつけ医に連絡をしてください。

「最期まで自宅で」というご希望の場合、本人よりも家族の心構えがちょっと必要になります。

わかっていても容態が変化していくと心配、怖くなって救急車を呼んで、結果病院で亡くなることになるケースは多いもの。

「ご自宅で」と希望される場合も、しっかりとかかりつけ医、介護やケアしてくださる方と話しをしておいてくださいね。

人生会議がオススメです。

亡くなっているのを発見した場合

連絡が取れないから来てみたら亡くなっていた。

同居の家族がいても、外出から帰ってきたら亡くなっていた。

このように、明らかに「息をしていない」とわかる場合はどうでしょうか?

この場合、かかりつけ医がいる場合は、まずはかかりつけ医に連絡してください。

いない場合は警察(110番)に電話してください。

119番の救急車を呼びそうになりますが、もし救急車が駆けつけても、亡くなっていることが確認された場合は救急車は帰ってしまいます。

なぜなら、救急車は遺体は搬送できないからです。

そして、かかりつけ医がいる場合にはきていただいて「死亡診断書」を書いていただくのですが、いない場合には警察に「死体検案書」を書いてもらってください。

「え?事件でも何でもないのに警察なの?」と思われる方も多いかもしれませんが、警察の検案ののちに警察医が死体検案書を作成するという流れです。

死亡診断書や死体検案書がないと、火葬ができませんので、まずはかかりつけ医か警察に死亡を確認、書類を作成していただきましょう。

突然亡くなった時の注意点

人が亡くなった場合葬儀や火葬が行われるわけですが、火葬までにも色々とあります。

一般的には病院などで亡くなられた場合は、病院で身体をきれいにしてくださって準備が整うと自宅又は葬儀を行う会館などに移動。

お通夜、葬儀、火葬そして後に埋葬という流れになりますね。

ですがご自宅で亡くなった場合、特に亡くなっていることをご自身や家族が発見した場合には、医師や警察が到着するまで絶対にご遺体を動かなさない!ということ。

どうしても動揺してしまって、何をどうしたら良いのか迷いますよね。

なので、できるだけ電話の横やベッドの横に

  • 緊急連絡先
  • かかりつけ医の連絡先

を書いたものを置いておく、貼っておくと良いですね。

また、110番や119番に電話する時は、番地や状態を聞かれるのですが、慌ててしまって自宅の住所が出てこないことも多いので、緊急電話用に、番地や場所の説明などを明記したものをおいて置くことも大切ですね。

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著者:エンディングノート普及協会

人生会議2020その3〜在宅看取り本人と家族の心の揺れ〜

人生会議2020その3

協会では2017年より毎年「看取り」に関する勉強会や講演会をしてまいりましたが、今年は人生会議の日直前に在宅で家族を看取った代表赤川が、「人生会議やってどうだったのか?」という体験談をお伝えします。

長くなるので4回にわけてYouTubeにアップしております。

人生会議の日2020その1

人生会議の日2020その2

 

人生会議は2018年に厚生労働省が愛称募集で決めた、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の愛称です。

11月30日は「人生会議の日」2019年は直前に小藪さんのポスターが物議?をかもして騒いだのですが、今年は厚労省もコロナ対応が大変で?なのか、すごく静かな人生会議の日でした。

しかし、本来はコロナ渦だからこそ考えたい、話して欲しい!と思います。

人生会議その3は、在宅看取り、本人と家族の心の揺れについてです。この辺りが一番気になるところではないか?と思います。

ACPもエンディングノートも実際に実行できるのか?とか、実行してどうだったのか?結果などが見えにくいのでなかなか進まないところもあると思います。

そこで、今回は実際にどうだったかということを、一体験談として公開しております。

著者:エンディングノート普及協会

人生会議2020その2〜在宅診療・義母の急変から終末期のこと〜

人生会議2020その2

協会では2017年より毎年「看取り」に関する勉強会や講演会をしてまいりましたが、今年は人生会議の日直前に在宅で家族を看取った代表赤川が、「人生会議やってどうだったのか?」という体験談をお伝えします。

長くなるので4回にわけてYouTubeにアップしております。

人生会議2020その1〜ACPをやったきっかけ〜

人生会議は2018年に厚生労働省が愛称募集で決めた、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の愛称です。

11月30日は「人生会議の日」2019年は直前に小藪さんのポスターが物議?をかもして騒いだのですが、今年は厚労省もコロナ対応が大変で?なのか、すごく静かな人生会議の日でした。

しかし、本来はコロナ渦だからこそ考えたい、話して欲しい!と思います。

人生会議その2は、クリニック通院から在宅医療への移行、安定期からの急変とその頃の気持ちなどについてです。

 

著者:エンディングノート普及協会

withコロナ時代に考える終活とエンディングノート

7月も終わりに近づき、8月はお盆や夏休みで例年なら「実家に帰省」ということを考える方も多いですね。

しかし今年の夏は少し様子が違います。帰省すべきか?お墓参りに行くべきか?コロナの感染が再拡大しているなかで、少し考えてしまうこともありますね。

とはいえ、これからの時代は「withコロナ」であり、新しい生活様式で生活することになります。5月のゴールデンウィークはまさしく「オンライン帰省」真っ只中でしたが、お盆も同じく?でしょうか?それともGO TOトラベルも兼ねて里帰り?でしょうか。

特定非営利活動法人エンディングノート普及協会では、8月1日〜15日のEN日週間(エンディングノートの日週間)に「withコロナ時代に考える終活とエンディングノート」として、ライブ配信を行います。

毎回15分〜20分の配信を予定しています。

毎回日替わりで

  • 講座中にみなさんからの質問で多い内容
  • withコロナ時代の新しい生活様式で変わる終活
  • 現代の終活最新情報や取組の紹介

など「今こそ家族や大切な人、ケアしてくださる人と話をしてみる・エンディングノートを書いてみる」というきっかけになるような内容を準備しています。

ご視聴はこちらのYouTubeチャンネルから!

チャンネル登録もよろしくお願いします!

 

配信スケジュール

日 時テーマ内 容
8月1日(土)  12:15~12:30

突然の隔離生活!その時どうする?

もしもコロナ陽性で突然隔離生活になったら、困ることってなんでしょう?
8月3日(月) 12:15~12:30

コロナ渦の葬儀、これからの葬儀は?

葬儀への参列どうしますか?オンライン葬儀って何?
8月5日(水) 12:15~12:30

お盆もお彼岸もオンライン帰省?

オンライン帰省だけではわからない親の変化にどう気づく?
8月7日(金) 12:15~12:30

コロナ渦のお墓参りどうする?

お盆もお彼岸もお墓参りは延期?お墓掃除代行やオンラインお墓参りって?
8月12日(水) 12:15~12:30

ネット利用が増える中での注意点は?

オンライン会議にオンライン飲み会、あなたのIDやパスワードの管理は大丈夫?

8月14日(金) 20:00~20:15

施設入所や入院の面会ができない!

条件付きでの面会ができる?できない?会えない時にみんなどうしてる?
8月15日(土)  20:30~20:45

今こそエンディングノートじゃない!?

新しい生活様式で様々なことが変わるこれからに役立つエンディングノートとは

このほか、8月8日(土)のEN日・エンディングノートの日には「エンディングノートなんでもQ&A」の配信も行いますので、あわせてご覧ください。

また「見逃した!」という方には、各回配信後に録画をYouTubeで視聴していただけます。

ご都合にあわせて、いつでも、何回でも繰り返しご覧ください!

著者:エンディングノート普及協会

人生会議って結局どうなの?と思われたみなさん事前登録はお済みですか?

2019年11月30日(土)13時30分〜15時30分「第3回これからの看取りを考える講演会〜人生会議を始めよう!〜」を開催いたします。

会場は広島県福山市ですが、どこからでもWEB参加が可能です。

もう事前登録はお済みですか??

開催まであと3日となり、告知にも力を入れ始めたところ、厚労省のポスターの件で話題沸騰中(??)の人生会議。初めて「人生会議」を聞いた方には「それなに?」と思われている方も多いでしょう。

少しでも興味を持たれたみなさん、ぜひ現場の声を聞いてみませんか?

中国新聞に告知掲載していただきました

11月27日には、中国新聞さんのくらし面にご案内記事を掲載していただきました。

また、11月27日19時〜、インターネットテレビ「ネットアイランド」さんに出演させていただきました。

インターネット放送 ネットアイランド

ネットアイランドと言えば・・・

なんと2001年12月からず〜〜〜っと、ネットラジオに始まってインターネット放送草分けの頃から、毎週水曜日の夜放送されている福山発信の全国・全世界への情報発信番組。

今回はその732回に出演して、11月30日の告知を約30分にわたってさせていただきました。

第732回 ネットアイランド

YouTubeのチャンネル登録はこちら

あーてれA-TERE

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福山の情報をお届けするインターネット放送ネットアイランド

告知に力を!と思っていたところ、こちらのポスターで#人生会議 がバズったようで・・・

注目されるのは良いことですが、誤解はいけません。

なぜバズったか???なぜニュースになったか???

みなさんの目で確かめてください。

そして、11月30日は「ACP実践者」から、本当の人生会議について聞いてください。

当日見ることができなくてもOK!

11月30日のその時間は、ネットも見ることができない・・残念だ・・

諦めないでください!

事前のお申し込みと500円の参加費をご入金くださった皆様は、会場の様子を録画し視聴のご案内をさせていただきます。

鋭いツッコミのドキュメンタリー作家 奥野修司さんと、在宅医療専門医でACPを実践されている丸山典良先生の「机上の空論ではない現場の話」を知る、貴重なチャンスです。

お申し込みはこちらのフォームから行なってください。

第3回これからの看取りを考える講演会お申込みフォーム

お支払いは、クレジット決済、ゆうちょ振替、銀行振込からお選びいただけます。

11月30日は、会場で、ネット上で

お待ちしております!

 

 

著者:エンディングノート普及協会

第3回これからの看取りを考える講演会お申込みフォーム

◆お申し込みフォーム◆


※万が一があった場合の講演会当日に連絡がつく連絡先をご記入ください。


※代表者が申し込む場合は自分を含めた人数を選択してください。
※お一人での申し込みの場合はお手数ですが「1」を選択してください。
※基本的に子連れでも参加していただけます。ご心配な方は「その他(ご質問等」)からご相談ください。

◆当日の内容◆

講演会詳細はこちら⇨https://endingnote.or.jp/2019/10/19/2019mitori/

  •  オリエンテーション:ACPを知っていますか?
  • 第1部 これからの看取りとACP&エンディングノート(対談)
  • 第2部 おくすり手帳から始めるACP&エンディングノート 

日 時:2019年11月30日(土) 13:30〜15:30

会 場:ものづくり交流館 セミナールームB
                 福山市西町1-1-1 リム福山7F

参加費:500円(事前のお支払いをお願いします)

定 員:会場 50名、WEB参加 100名(限定)

◆参加方法◆

1.会場参加

福山市ものづくり交流館セミナールームで参加

2.WEB参加

ZOOMウェビナーで開催しますので、インターネット環境がある場所なら、ログインや面倒な登録なしでどこからでも参加できます。

※開催日までの事前申込、事前入金が確認できましたら、当日だけでなく後からでも講演会の録画をご覧いただくことが可能です。

◆お支払い方法◆

お申し込み時の参加人数分の合計料金を下記のいずれかの方法にてお支払いください。

1.PayPalでお支払い(クレジットカード、銀行振込ができます)
https://www.paypal.com/cgi-bin/webscr?cmd=_s-xclick&hosted_button_id=8QPMCWJFX9PJ6

2.ゆうちょ現金振替
記号 15100
番号 57484351
名前 トクヒ)エンディングノートフキュウキョウカイ

3.銀行口座振り込み
ゆうちょ銀行
店名 五一八(ゴイチハチ)
種目 普通預金
番号 5748435

ご不明な点や、当日までのお問い合わせは、お気軽にメールでご連絡ください。
WEB参加の方には、別途ご案内を差し上げますので、しばらくお待ちください。
メールアドレス  info@endingnote.or.jp

著者:赤川 なおみ

権利擁護と終活@東温市地域包括支援センターさま

みなさん「権利擁護」と聞いて、どんなことを考えますか?

そして、権利擁護と終活ってつながりますか?

今日は愛媛県東温市社会福祉協議会・地域包括支援センターの「老後の安心教室」にお集りのみなさまにお話しさせていただきました。

こちらでは「ご自身の権利についても考えていく」ということで、

終活と権利擁護

ということでお話しをさせていただきました。

最初にご依頼を受けた時には「終活と権利擁護の接点とは・・・・・」と考えてしまいましたが、実はとても簡単なことでした。

というよりも、

最期まで住み慣れた地域で尊厳を持って生きる

このことこそ、自分の権利を守ることに繋がるのですよね。

ということは、終活と密接な関係があるのだなと、私も再認識いたしました。

自分らしく生きる権利

終活を始める時、誰か・・大切な人のことを考えて始める方が多いと思います。

もちろん、終活の中には

大切な人が苦労しないために

ということも、大きなテーマとしてはあります。

  • 通帳や返却物がなくて困った
  • どこの保険会社に加入しているのか探し回った
  • 相続後にカードローンの請求がきて困った

などなど、残された大切な人たちが困らないように準備しておくのも終活では大切なことですね。

しかし、もしも意識がなくなった時や認知症を発症してご自身の意思をうまく伝えられなくなった時など、自分ではやりたくないことや受け入れがたいことを押し付けられることもあります。

もちろん、皆さんのことを気遣ってこその行動ということが多いのですが、皆さんにとっては

  • それはやって欲しくない
  • そんなことは絶対いやだ!

ということもあるかもしれません。

たとえ血の繋がった家族であったとしても、本当の気持ちは伝えていなければわかりませんね。

そこは、やはり何かに書いておく、もし伝えることができないときでも、見ていただければある程度はわかるようにしておきたいものです。

尊厳死宣言とは?

今回もご自身のチェックシートからお薬手帳の活用方法までお話しさせていただきましたが、その中で気づくことは

延命治療についてどうするのか?どうしたいのか?

ということ。

ほとんどの皆さんは「延命治療NO!」と思っておらえるようですね。

しかし、何も準備をしないままにしていれば、今の日本では延命治療や過度な治療を行う方向に進むのは当然のことです。

毎回講座の中では

今のままならここにおられる8割以上の方が延命治療をするかもしれませんね

とお話しすると、非常に驚かれます。

しかし、よく考えてみてください。あなたの大切な人をあなたが判断するとしたら、どうですか?

あ、先生もういいです。これ以上必要ありません。

と、はっきり言えるでしょうか?

要するに、ご自身だけで考えていても、判断するのは周りの方。家族の方ということです。

ご自身の意識がない状態では、ご自身以外の方が判断することになる。

その時、皆さんが思っていた皆さんの意思を正しく伝えていただくためには、やはり何かに書き留め、周りの人に伝えておくことは大切ですね。

このことをエンディングノートに書いておくことはもちろんですが、より確実な手段としては尊厳死宣言書を作成する方法もあります。

尊厳死宣言書の作成にも、ご本人の意思はもちろんですがご家族の同意や署名捺印も必要です。

権利擁護と終活

文字にすると非常に重いこと、なんだか難しそうなことという感じがしますが、あなたが最期まであなたらしく生きるためには、今何を考え、何をしておくべきか?を考えることです。

  • やりたいことをやるために
  • 食べたいものを食べるために
  • 出かけたい時に出かけることができ
  • 会いたい時に会いたい人に会う

とても当たり前のことですが、日々楽しく生活するために今日からできること、やっておくことがありますね。

少し立ち止まって、今の生活を振り返ったり、これからの生活を考えてみる時間を持ってみませんか。

著者:赤川 なおみ

世代間ギャップと終活@地域サロン亀寿会さま

先日の福山市新市町内の地域サロンさまに続いて、同じ亀寿会館で活動されている亀寿会さまでお話しさせていただきました。

こちらは女性ばかりで、よりアットホームな雰囲気。

今回は、数年前に地域で配布された救急医療情報キットの見直しを中心とした終活のお話し。

どうしても、一度書いたものを冷蔵庫に入れてしまうと、そのまま月日が流れて「開けてみたら浦島太郎!」とまでは言いませんが「これいつの?」というような情報が記入されていることがありますね。

この救急医療情報キットは、救急車を呼ばなくてはいけない時など、救急隊員がその人のことを正しく判断して最適な治療を行うためのものです。

なので、キットに入れているお薬の情報が古かったり、緊急連絡先の電話番号が変わっていて繋がらないというような内容では、せっかく準備していても役に立たないという残念なことになってしまいます。

講座の中では、一つずつ項目を見直しながら

  • ここに書く内容は、このような時に役に立つことです
  • ここは救急隊員の方が早く知りたいことです

など「なぜ書くのか?」をご説明しています。

というのも、このような情報キットを配布しても、めんどうだということで書いておられない、書いてもそのまま情報が古くなるなど、せっかくの取り組みが活かされていないという声が上がっているからなのです。

また、今回の見直しでは、緊急連絡先に指定している方との関係や、連絡から家に到着するまでの時間などを確認しながら、延命治療についても考えていただきます。

そして、家にいる時には冷蔵庫保管の救急医療情報キット、外出時にはお薬手帳を持ち歩くことで、もしも!の時のご自身の命を守る方法をお伝えします。

みなさんメモを取りながら真剣!

一通りお伝えすることを終えた後に「ところで・・・」という世間話しにも近い、ご近所のお話しや疑問に思ってるお話になりました。

その中で私と参加者さんの間で起こった「世代間ギャップ」。

一番は「戒名や法名」に関する考え方。

私は戒名や法名について、必要ないものとは思いません。しかし、私たちの世代では「絶対ではなくなっている」ということ。

先祖代々そうしてきているから、そのようにした方が良い。亡くなったらいただくもの、れがないとあの世に行けない!とまでは思わないということです。

参加者さんからは「え!戒名をもらわないと、今の名前で行くん?」と、すごく驚かれたのですが、どうでしょう?

この辺りは、語り継ぎ、守っていきたい部分もありますし、変わりゆく部分もあります。

どちらが正しいではなく、ご自身ならどうしたいのか?ということが大切。

ただ「今はそういう考えの人たちも増えているよ」ということを知っていただいて、本当に戒名や法名を大切に思っておられるなら、家族に伝えて置かなくてはいけない、ということです。

一見なんでもないようなことでも、話してみると「え?そんな風に思ってたの?」ということはたくさんあります。

エンディングノートも終活も、日常生活にあること、ご自身が大切にしていることや譲れないことからはじめてくださいね。

特定非営利活動法人エンディングノート普及協会では、救急医療情報キットの見直しや既存のエンディングノートの書き方など、今あるものを有効に活用するための講座のご依頼を受け付けております。

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著者:赤川 なおみ

福山市のふれあい・いきいきサロンにお邪魔しました

朝から雪が降る建国記念日となりましたが、福山市のふれあい・いきいきサロンとして新市町で毎月活動されているサロンでお話しさせていただきました。

ふれあい・いきいきサロンは、同じ地域の人同士で「担い手」と「利用者」が、協働で企画・実施している活動で、主には高齢の方や体の不自由な方など、自宅に閉じこもりがちな人が少しでも外出する機会を持つことができうよう、楽しい催しをおこなっておられます。

また、三世代交流などを行なっている地域もあるようで、現在は約400ヶ所に広がっているそうです。

今回お話しさせていただいたのは。実は隣町というか同じ町内のお隣学区にあるサロンさん。

約20人の方が寒い中を集まっておられるのは、担い手さんのご尽力のたまものだなぁと思います。

家族葬は安くて簡単?

今回は、葬儀の際にいまだ「隣組」のお手伝いが存在する地域において、葬儀をどのようにして決めていくのか?についてを中心に、救急医療情報キットの見直し、延命治療についてなどをお話しさせていただきました。

隣組が存在したり、、他人であってもご近所の葬儀には参列する習慣が残ってる地域において「家族葬」は何かと問題が多くなります。

家族や親族が少なかったとしても、ご近所さんは参列しますからそこそこの人数になります。

また、参列するご近所さんも「ちょっと面倒」という気持ちが全くないとは言わないけれど、やはり「お世話になったし最後のお別れをしよう」と思っています。

そして隣組がある私たちの地域では「お手伝いして当然」「参列して当然」と思っているし、お互い様という気持ちも強いので

家族葬ですからお手伝いも結構です

と言われてしまうと、あ〜よかったという気持ちよりも「え?そうなの?」という気持ちの方が強かったりします。

なんだかお付き合いをシャットアウトされた気分?でしょうか。

こうしたことを考えても、葬儀を家族葬にするのか、一般的な葬儀にするのか?は地域によって考え方が異なります。

そして

家族葬は簡単で安い(だけじゃない)

という謳い文句で決めないで〜!ということ。

今後は、これまで以上に葬儀に関する正しい理解やご近所づきあい、親戚づきあいなどを考えていく必要がありますね。

救急医療情報キットの情報更新

冷蔵庫に保管するタイプの救急医療情報キット。あちらこちらで普及しているようですが、キットの中の情報は新しいですか?

一度書いて冷蔵庫に入れたら、数年そのまま・・・という声をよく聞きます。

こちらのサロンが開催される地域でも、数年前に配布されたようなので、皆さんにキットをお持ちいただきました。

さて、中身は正しく記入できているでしょうか?

  • 緊急連絡先の電話番号は変わっていませんか?
  • 飲んでいるお薬の情報は古くありませんか?
  • かかりつけの病院は変わっていませんか?

様々なチェックポイントとともに、緊急連絡先に書いた人は、どのくらいの時間で駆けつけてくれますか?という質問もさせていただきました。

緊急連絡先・・・

確かに電話はすぐに繋がった。

でも「すぐいらしてください!』の救急隊員の言葉に

えっと・・・そこまで半日以上かかります・・・

半日ならまだしも「海外赴任中です」とか、大雨や大雪で交通機関が止まっていてすぐにいけません!などということも、現実としてあるでしょう。

そんな時、かけつけるまでどうするのか?ということも考えて家族で話し合いたいものです。

家族が遠ければご近所さんにまずはお願いするのも、一つの方法です。

誰もいないことに気づいたら、社会福祉協議会や地域包括センターなどにすぐに相談してみるなど。

救急医療情報キットの情報更新をするだけでも「今すぐできる終活」が見つかりますよ。

特定非営利活動法人エンディングノート普及協会は、このようなサロン活動の場にも講師派遣をいたしております。

その地域で必要なこと、地域の習慣や生活に根ざした終活の方法などをお話しさせていただきます。

気軽にご相談、お問い合わせください。

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著者:赤川 なおみ

介護に関わる立場から看取りを語っていただきました

11月11日は介護の日!

というわけではありませんが、特定非営利活動法人エンディングノート普及協会初の助成金事業「看取りとは?さまざまな立場の経験から〜第一回 介護の立場から〜」を開催いたしました。

第1部は、社会医療法人 社団 沼南会 管理栄養部 リハビリテーション部副部長で理学療法士の森田 裕治さんからのお話し。

様々なデータを提示していただきながら、考察、これからの課題まで、参加者の皆様にも考えていただきながら、充実の時間となりました。

地域ぐるみの連携と人生の自己申告の作成

日々講演活動をなさっている森田さん。

始まると同時に

はい、みなさん立ってくださ〜い

あれ?森田さんだから(理学療法士さんです)、まずは体を動かす?と思ったら・・・

ではみなさん、そのまま一つ前の席に移動をお願いしま〜す!

なんと!みなさんを前の席に誘導して、より聞きやすい場所に移動していただくよう促してくださいました。

この自然な流れ!素晴らしい!

この移動をしていただいたことで、会場と前で話す方の関係がより近くなって、私たちが準備していた以上に内容の濃い講演会になりました。(森田さんありがとうございます!)

流れるような森田さんの現場の取り組みのお話しは、

施設や専門職、家族、地域、行政の全てが情報を共有し、連携していく時代に向けてどう取り組むか?

そのためには「人生の自己申告」をしておくこと。

まさしくエンディングノートや自分ノートの作成の必要性を感じる内容でした。

家族の想いと介護士の想いはどこですれ違うのか?

第2部は、森田さんと介護福祉士さん2人の3人にご登壇いただいて、一般人代表の赤川の質問にお答えいただく形式で進めました。

今回の参加者さんの8割が介護に関わるお仕事の専門職さん。

みなさんお忙し中をお越しくださっただけあって、本当に熱心で「少しでも介護の現場を良くしていきたい!」という意気込みが伝わります。

家族とのコミュニケーション、連携が大切だ!とおっしゃる、そしてそのために動いておられるのに、家族との間にすれ違いが生じてしまうのはなぜだろう?

情報共有をして欲しいと望む介護関係者と、まだ大丈夫と先送りして手遅れになってしまう家族の間には、どんな考え方の違いがあるのだろう?

介護に関わるみなさんが、真剣に考えて頑張ってくださっているからこそ、その頑張りを理解できる家族でありたいと同時に

介護の制度も仕組みも、複雑すぎてついていけない

というのが一般人。

どのように伝えていくのか?どのようにコミュニケーションをとっていくのか?については、一般人代表の赤川から少し意地悪な質問をさせていただきました。

普段の生活で、連絡手段はLINEやメッセージが主流の今、介護施設からの連絡は電話かお手紙という超アナログ。昼間の連絡も、気になっても仕事中電話には出られないし、LINEやメールなら隠れて確認して返信もできるかもしれないのに。
それに、介護施設やサービスの情報を入手しようにも、HPやSNSが充実しているところは少なくて、情報収集が難しい。超アナログを改善できないものでしょうか?

これは個人的にもずっと思っていることです。

小学校や中学校でも、連絡網はLINEグループだったり、緊急のお知らせも一斉にメールが流れる時代。

「高齢者の方はそういうのは使わないので。。。」とおっしゃるけれど、みなさんが連絡をとっている相手は、40代〜60代のスマホ世代ではないのですか?

というのが私の意見でした。

これについては、コストもかかるしリスクマネジメントの問題もありますから、一足飛びに「やれば良いと思います!」といかないのは良くわかります。

それでも。今回投げかけさせていただいて、会場のみなさんにも考えていただけたこと、問題提起になったことはとても嬉しいことでした。

日本の未来は明るいかも!

今回とっても嬉しかったこと。

それは高校生の参加者さんがいらしたこと。

チラシを見たとお電話をいただき、学校帰りに参加してくださいました。

一人で参加してくださった学生さん。どんなことを感じ、考えてくださったのでしょう。

帰り際に声をかけると「次回も参加して良いですか?」とのこと。

もちろん喜んで!大歓迎!

こうして、一人でも関心をもってくれることが大切で、そこから少しずつ輪が広がっていくのだと思います。

彼女の行動力に敬意を表し、これからの活動に勇気をいただいたのでした。

会場では、看護・介護のケアにメディカルアロマを取り入れる活動をしておられるNursing roseさんによる、アロマハンドトリートメントの体験コーナーも設置され、会場を和ませてくださいました。

次回は12月16日(土)に第2回「医療の立場から」と題して、在宅医療専門のまるやまクリニック院長  丸山先生にご登壇いただきます。

第2部では、在宅医療専門クリニックの看護師、訪問看護認定看護師、在宅専門薬剤師の3人の方にご登壇いただき、在宅医療の今をお話しいただきます。