特定非営利活動法人
10月21日(土)にRUN伴福山&尾道ゴールを経て、シネマ尾道で上映中のケアニン~あなたでよかった~を観てきました。
神奈川県藤沢市の介護施設あおいけあの小規模多機能型居宅介護「おたがいさん」がモデルになっています。
あおいけあの代表加藤さんは、NHKの番組プロフェッショナル仕事の流儀でも取り上げられた方。
今回は、あまり先入観なく協会のRUN伴メンバーと一緒に鑑賞。
新人介護福祉士 大森君の「漠然と介護の道へ」から「どうやってコミュニケーションとったら良いの?」という、みんなが通る道からしっかりと向き合えるケアニンに成長していくストーリー。
成長していくというと、大森君が自分でがんばったかのように聞こえますが、その成長には一人の認知症高齢者との出会い、関わり、そして何よりも施設長や施設の先輩たちの声かけ、関わりが大きいのは言うまでもありません。
まぁね、途中から涙しますよね。特に私はすぐに泣くタイプ。必死で我慢していたのですが、最後はタオルを抱えていました。
この映画は、介護の専門職の方に宣伝されている感じがしますが、私は一般の方にもできる限り観て欲しい。
そして、何よりも
素晴らしい言葉かけよりも心を寄せること、その人を知ろうとすること、一緒に笑うこと
そのことが大切なんだよということを教えてくれる、素敵な作品です。
そうそう、そんな映画を観て感動した次の日「加藤さんの交流会があるのでこない?」と声をかけていただいて、なんと!生加藤さん(すみません)にお会いしました。
ニコニコ笑顔の加藤さん。多くの介護専門職のみなさんが集まっておられました。
そして!もうお一人。ケアニンの主題歌「星降る夜に」を作詞作曲した香川裕光さんも同席しておられて、素晴らしい歌声を聞かせてくださったのです♪
香川さんは広島ご出身で、ご自身も元介護職員。現在はシンガーソングライターとしてご活躍ですが、歌王2016でグランプリを受賞されただけあって、マイクなしの生歌でも圧巻の声量で会場のみなさんを魅了しました。
そんな方には、ぜひ観ていただきたい作品です。
※特別鑑賞チケットがまだありますので声をかけてくださいね!
大型台風接近で全国的にお天気が心配ですが・・・
明日10月21日(土)はRUN伴が福山市〜尾道市を走ります。そして、当協会もTEAMエンディングノート普及協会で参加します!
RUN伴(らんとも)は、認知症の人と伴に生きる社会を目指し、認知症の人、家族、支援者、一般市民が協力しあい、1つの襷をつなぎながら、ゴールを目指すイベントです。
福山市内は10月21日(土)に東部ルート、南部ルート、西部ルート、北部ルートの4つのルートの出発地点から福山市役所に集結、尾道に襷をつなぎます。
福山のRUN伴実行委員会は、RUN伴の趣旨に賛同している福山市内の介護施設や一般の市民で構成されており、福山市内のRUN伴に関するルート決定や当日までの準備、当日の進行などを行ってまいりました。
駅周辺では、みどりまち公園で開催される福祉まつり会場にもお邪魔します。
14時からは、福山市役所にて到着セレモニーが行われます。
TEAMエンディングノート普及協会
初エントリーのチームは、男性2名、女性1名の3名で北部ルートのスタートを担当します!
今回の担当距離は8.8Km・・・そう!8,8です!EN日と同じ!
明日は雨のようですが、みんなで力を合わせて頑張ります。
そうそう!素敵な横断幕を作っていただきました。
来年は新市町内をもっと走りたい!との思いを込めて、しんいちを入れてみました。
青い部分は新市で生まれた備後絣なのです!町内の方が町内の方を紹介してくださって、手作りしてくださいました。
こうして少しずつでも関わって頂けること、応援の輪をつないでくださること、本当に嬉しい限りです。
ルートは
網引公民館(8:45スタート)・ケアモール芦花(9:20スタート)→ディアレスト福山(9:50スタート)→デイサービスラヴィータ(10:20スタート)→幸千中学校→せんだの里→ローソン千田店→コミュニティハウスumbrella→福山市役所
を走りますので、見かけたら応援お願いします。
TEAMエンディングノート普及協会は
網引公民館(8:45)→新市公民館(9:05)→新市駅(9:10))→戸手駅(9:25)→ディアレスト福山(9:40)
となっております!
これまでに何度もアンコール放送されているハートネットTVのシリーズ認知症「当事者とつくる新時代 」。
39歳でアルツハイマー病と診断された丹野智文さんやオーストラリアのクリスティーン・ブライデンさんなど、当事者の方にスポットを当てた番組構成ですが、今夜10月18日(水)20時〜の再放送では「パートナー」にもスポットが当たります。
パートナーとは、介護者でも支援者でもなく、丹野さんが呼ぶ「対等な立場でともに行動する人」のこと。
丹野さんをはじめとする日本認知症ワーキンググループJDWGのみなさんは、みなさんの行動によって認知症に対する意識を変えていく活動をされています。
この活動は、認知症当事者の方に対する認識だけでなく、寄り添うパートナーに関しても様々な発信や投げかけをしています。
認知症に対する誤解や偏見は、これまでの様々な情報によって作り上げられてきました。
「診断されたらこの世の終わりだ」「何もできなくなる」「何もできない人」のようなイメージが先行し、認知症と診断された人が本来どのように生活しているのか?を見ることなく、ただただ恐れ、絶望していたように思います。
私の講座でも「認知症になるくらいなら・・・」と言われる方がいらっしゃいます。それは、認知症になったら全てが終わるようなイメージだからでしょう。
しかし、丹野さんや当事者のみなさんをみて「人生終わっている」と思うでしょうか?
6月にお招きした広島の竹内さんも、先のことをくよくよ考えるのではなく、日々楽しく生活することを心がけておられます。
それなのに、認知症当事者の周囲の人たちは、診断されるとすぐに「介護」「助けてあげなくてはいけない」となんでも手を差し伸べるようになります。
診断される直前まで手を出さなかったことでさえ、手を差し伸べてしまう。手を差し伸べた人は「優しさ」かもしれませんが、手を差し伸べられた人は「今までと違うのだ」と感じることでしょう。
このように、なんでも手を差し伸べることが支援ではなく、当事者の人たちが必要としていることではないのです。
このことを、ハートネットTVのシリーズ認知症「当事者とつくる新時代 ・パートナーとみつけた希望」では伝えています。
9月に岡山県笠岡市で開催された若年性認知症イノベーションフォーラムでも、二人のパートナーの方にお会いしました。
これまでにテレビやネットなどではパートナーの方の存在を知っていましたが、お会いするのは初めてでした。
会場での様々な場面を拝見し、当事者の方の笑顔は、パートナーの方との絶妙な距離感によって生み出されるもので、それは手を差し伸べすぎず、つき離さずという、一朝一夕ではなしえない関係なのだなと感じました。
こちらにその時の様子を紹介された、町永俊雄さんの記事があります。
誰もが当事者となり、誰もがパートナーとなりうるこれからの時代。
もっと積極的に認知症について学んで参りましょう。
丹野智文さんの著書
先日の若年性認知症イノベーションフォーラムin笠岡の午後の後援で、丹野さんと当日急遽登壇した36歳の男性との会話。
丹野さんは、ご自身の本「丹野智文 笑顔で生きる」(丹野智文 著、奥野修司 監修 文藝春秋) の中でも、仕事の仕方について書いておられます。
若年性アルツハイマー病と診断されても、同じ職場で仕事を続ける丹野さんの仕事術は「とにかく書く」というもの。
とにかくなんでも書いてある。
仕事の手順やら気をつける点やら、丹野さんは書き込んだ2冊のノートを使ってお仕事をしているらしいのですが、なんとそのノートは丹野さんの同僚にも大人気。
同僚の方もそのノートをみれば、仕事ができる!ということで、人気の丹野さんノートらしいのですが「返ってきたノートにその人の書き込みがしてあることもあるんですよ」というほど、みんなにとって必需品となっているそうなのです。
フォーラムのステージ上で、急遽登壇した36歳の男性にも、丹野さんから
「仕事はどのようにやっていますか?」
という質問が投げかけられたのですが、やはりその男性も
「とにかく書きます。なんでも。忘れちゃいけないと思うから、なんでも書いています」
と、やはり「書く」ことを大切にしているとおっしゃっていました。
人間誰でも、頭の中だけで覚えておくことには限界がありますし、覚えていたとしても頭の中で全てを整理するのは限界があります。
だから書く。書いて整理する。
この会話のお二人は、仕事は現役。働き盛り。
この日のお二人の会話を聞きながら、やはり認知症と診断されてもされなくても、仕事に対しての「向き合い方」や「書いて(入力して?)整理する」ということは、誰でも変わらないなぁと再認識しました。
書くのが苦手な人もおられますね。
私はどちらかというとメモ魔なので、なんでも書きたくなります。
トレードマークとなりつつある「スヌーピーのモレスキン手帳」は、どちらかというと大きめで荷物になるタイプ。
毎日1枚の書き込み欄があるごっついタイプなのですが、これになんでも書きます。
書くことが苦手な人は
など、先に頭で考えてしまうことが多いように思います。
確かに、手帳って「自分がわかれば良い」と思う人と「とにかく綺麗に書きたい」という人にわかれますよね。
みなさんはどちらですか?
私も、モレスキンのノートを使い始めた頃には「綺麗に書かなくちゃ」と思って、何もかけない時期がありました。
しかし、書かないままではノートを持っている意味がない。それなら、なんでも良いから書いてみよう。
そう思って書くようになると、字が綺麗とは決して言えないけれど「私のモレスキンノート」が出来上がっていきました。
とにかくなんでもこれに書いてある。
そのノートには、とても愛着が湧いて「大好きな私の記録」として毎年積み重ねています。
もちろん、アナログが全てではないので、スマホやタブレットのメモに全て入っているというのでも構わないと思います。
こうして考えると、エンディングノートがかけない人も、きっと
と思ってしまって、手が止まっているのかもしれませんね。
先ほどのフォーラム登壇者のお二人も
書かなくて不安になるくらいなら、書き過ぎでもなんでも書いたほうが安心
というお話をされていました。
エンディングノートって、まさにこれ。
なんて思っていると、いつまでも書けないと思うのです。
そう思いながら、頭でごちゃごちゃ考えていませんか?
エンディングノートには法的な効力はありません。遺言書のように「こう書きなさい」という決まりもありません。
正しい書き方なんていうのもない。
でも、書いたから褒めてくれるわけでも、何か賞をいただけるなんていうものでもない。
でも、いろいろ書いておくことで、自分にもしものことがあった時や、判断能力が亡くなった時でも、自分の意思を尊重してもらえるチャンスがあります。
最期まで自分らしく生きたい
自分らしくありたい
そう思う方は、ぜひともエンディングノートに書き込んでください。
書く内容は何でも良いのです。書き始めに構えてしまうようであれば、
何でも良いので書き始めてみる。
もちろん、ノートだって何でも大丈夫。
売っているエンディングノートは好みじゃない!という方は、お好きなノートで始めてください。
私のようにお気に入りの手帳がある方は、そこに書いてみましょう。
それでもエンディングノートがあったほうが書きやすいなぁ・・と思う方、協会オリジナルノートの購入もできますので、お気軽にお問い合わせくださいね。
9月26日(火)岡山県笠岡市の笠岡市民会館にて、若年性認知症イノベーションフォーラムin笠岡2017が開催されました。
主催はきのこグループさんで、丹野智文さんを招かれるのは昨年に続いて2回目。
当日当協会では、丹野さんの本「丹野智文 笑顔で生きる」(丹野智文 著、奥野修司 監修 文藝春秋)の販売ブースを、RUN伴広島、RUN伴岡山の皆さんと一緒に担当させていただきました。
会場では、認知症カフェコーナーが設けられ、11時のスタートからお茶を飲みながら情報交換をする人たちで賑わっていました。
丹野さんを交えたフォーラムのプログラムは午後からでしたが、午前中には岡山県内の認知症当事者の方と日本認知症ワーキンググループメンバーで、笠岡に駆けつけてくださっていた、広島の竹内祐さん、名古屋の山田真由美さん、そして丹野さんとの交流の時間が持たれました。
今回のイノベーションフォーラムに先立ち、主催者からは「岡山には若年性認知症の方がいない」と言われていたそうですが、当日は5人の方が集まりました。
しかし今回は、35歳で診断されてから、誰にも言わず、家族の会などの支援団体にも入らず、ずっと一人で悩んでおられた男性が勇気を持って一歩を踏み出すという、とても嬉しいことが起こりました。
これまで絶望的だったその男性は、今回のフォーラム、同じように39歳で診断された丹野さんを知って、勇気を出してコンタクトを取ってこられたそうです。
そして、認知症当事者の皆さんと会い、話す中で「自分も今日から変わろう」と決心をされた。
この勇気と希望を与えたのは、家族でも医師でもない。
同じように若年性認知症と診断され、絶望を味わい、そして仲間によって笑顔を取り戻した皆さんに出会えたからですよね。
仙台では、丹野さんを中心にした「ご本人のためのもの忘れ総合相談窓口 おれんじドア」が開設されています。
丹野さんも診断された当初は落ち込み、引きこもったと本にも書かれているのですが、その丹野さんを笑顔にしたのは、今回も参加されている広島の竹内さんでした。
丹野さんより先に若年性認知症と診断され、診断された時の絶望も引きこもりも経験し、今は笑顔で全国を飛び回っておられる竹内さんに会ったことで、丹野さんは生まれ変わったように笑顔になったそうです。(丹野智文 笑顔で生きるより)
その経験から、今では丹野さんご自身が、
認知症と診断された人の、
その不安を一緒に乗り越えられたら…
と活動されているのがおれんじドア。
通常は仙台市内を中心に活動されているのですが、今回はまさに「笠岡におれんじドアがやってきた!」という感じだったのではないでしょうか。
前述の丹野さんの本もそうですが、2017年に入って認知症当事者の方が書かれた本が相次いで出版されています。
これまでの「認知症になったら何もできなくなる」というイメージを覆し、「認知症=絶望ではない」ということを、認知症当事者の方たちが発信しています。
本以外にも、日本認知症ワーキンググループのみなさんが積極的に講演活動を行っておられますが、やはりそれには限界があります。
丹野さんの場合、特に平日はお仕事ですから、現在でもかなりのハードスケジュールで全国を回っておられると思うのです。
その点、本は全国どこでも手に入れることができ、最近では書店がない地域でもすぐに届くシステムが充実しています。
そしてその本には、当事者の皆さんが悩んだこと、不安だったこと、その中で見出した光、希望などを、経験したから伝わる言葉で書かれているのです。
これを手に取って読むことで、丹野さんのおれんじドアに参加できなくても、最初の一歩をふみだせる方がたくさんいることでしょう。
ですから、特定非営利活動法人エンディングノート普及協会では、本の販売を積極的にお手伝いさせていただきたいし、当事者ブックフェアも開催していきたい。
どんな小さな取り組みであっても、一歩を踏み出すことが大切ですね。
フォーラム終了後には、会場で丹野さんの本を買ってくださった方に、丹野さんがサインをしてくださいました!
あらかじめお名前を聞いて行ったのですが、講演終了と同時に長蛇の列!
サイン本を手にした皆さん!ぜひお友だちや周りの皆さんにもご紹介くださいね。
当事者ブックフェアに関するお問い合わせはこちらから
本日9月21日は、世界アルツハイマーデー(1994年世界アルツハイマー病協会が制定)そして9月は世界アルツハイマー月間です。
各地でオレンジライトアップ。福山城もオレンジにしたかったなぁ・・・
京都タワーの色が!#アルツハイマーデー #京都 pic.twitter.com/t0ccgSNBEQ
— じゅんきち (@YTCnvu1nc7NV1nO) 2017年9月21日
と言っても今年は無理でしたから、まずは自分たちでできることから!
これまで認知症というと「何もできなくなる」「人生が終わる」というようなマイナスイメージになりがちでした。
しかし近年では、認知症当事者の方が、ご自身の気持ちや考えを発信されることも多くなりました。
介護をする家族が発信するだけでなく、当事者が「認知症になっても、希望と尊厳を持って生活を送りたい」と発信し、書籍も相次いで出版されています。
とはいえ・・・
まだまだ認知症といえば「予防」の本を手に取る方が多く、当事者の方の本を知らない人も多いようです。
でも、予防って後ろ向きな気がするのですよね・・・
正しく知って、もし認知症と診断されても安心して自分らしく生きられる社会を作る方が、みんなにとって生きやすいと思いませんか?
そこで、認知症を正しく知っていただくためにも、当事者の方が書かれた本を一人でも多くの方に手にとっていただけるよう「当事者ブックフェア」を開催することにいたしました。
実はこの当事者ブックフェア、9月1日〜30日まで池袋ジュンク堂さんで開催されています。
もちろん、書店さんほど大々的なことはできませんが、自分たちにできる範囲で開催していきます。
今回当事者ブックフェアを開催させていただくのは、福山市の新市公民館さん。
こちらでは、毎月1回みんなで終活に向き合う「らくらく終活」を開催させていただいております。
よく企業の宣伝で「地元密着」と言っていますが、公民館ほど地元に密着した場所はないのではないか?と思うのです。
特に福山市は公民館数も多く、車がなくても歩いて行ける場所にあるので、高齢者の方も頻繁に利用されています。
また、学びの場、活動の場として利用される方も多く、インターネットが利用できなくても情報収集をすることができる、心強い場です。
協会の講座も「歩いていくことのできる公民館で開催してほしい」という声をいただきます。
また、顔を合わせることの多い公民館主事さんには、みなさんちょっとした相談や身の上話をされることも多く、まさしく「地域密着」の活動をされています。
今回は、入り口ロビーに特設コーナーを設置して、自由に手にとっていただけるようにしています。
また、主事さんの提案で椅子も設置。気になったら、座ってゆっくり読んでいただくこともできます。
かなりの都会にお住いでない限り、高齢者の方が歩いていける範囲に本屋さんはありません。
ネットを利用する人であれば「本はすぐに届くから本屋なんてなくても・・・」と言われるかもしれませんが、ネットを利用しない人にとっては、本に出会う場がないのです。
そして、本屋さんがあったとしても、まだまだ認知症当事者の方が書かれた本が、誰でも見える、すぐに見つけることのできるスペースに置かれていることは少ない。
そこで今回は、いつも利用する公民館で、ゆっくり手にとって見ていただく「当事者ブックフェア」のコーナーを設置することにしました。
期間は10月21日(土)まで。
新市公民館では、元気な主事さんが仕事をされていますので、本を読むついでに声をかけて、元気を分けてもらうのも良いかも???
なお、最終日の10月21日(土)は、RUN伴(認知症の人と伴に生きる社会を目指し、
=PR=
2017年9月26日(火) 11時〜16時
「若年性認知症イノベーションフォーラムin笠岡」
参加無料です!丹野智文さんの書籍販売もございますので、ぜひご参加ください!
9月21日は世界アルツハイマーデー(1994年世界アルツハイマー病協会が制定)そして9月は世界アルツハイマー月間です。
各地で啓発イベントや講座が開催されたり、オレンジライトアップが行われます。
2017年オレンジライトアップはこちら→ライトアップ
超高齢化社会へまっしぐらの日本において「認知症」は切っても切れない疾患となってきます。
先日、広島で開催された「第4回広島県認知症ケア専門会研修会」に参加させていただきました。
講師は認知症介護研究・研修東京セミターのセンター長の山口晴保先生。
認知症介護研究の世界では第一人の先生ですが、まるで綾小路きみまろさんが話しているように、笑いの絶えない2時間でした。
認知症の疾患別に詳しく解説をしてくださった部分につきましては、先生の本をご参考にしていただければと思います。
山口先生は
など、え???と思うけど、あっさりと、にっこりとお話になるのです。
元気で長生き=認知症のリスクは高くなる
要するに
長寿と認知症はセット販売が基本です
笑ってしまいましたが、とても腑に落ちました。
そして、データを見ながら解説してくださった際にも、
40代で認知症になろうと思ったら宝くじを当てるくらい難しいけど、75歳を過ぎたらかなりの高確率でなれます
という言葉に、見る角度を変えるってこういうことなんだなぁと、妙に納得したのでした。
さて、今回のお話をお聞きして、私は、協会は何をしていくべきなのか?
認知症介護やケアは専門家の方々にお任せすることにして、私たちだからできることは何か?をしっかりと考えて取り組みたいと思います。
私が講演をさせていただ時も、みなさん「認知症は困る」と言われます。
そして、各種高齢者向けの講座では「認知症予防」をテーマにしたものが多く、みなさん集まっては予防体操や脳トレに励んでおられます。
少し前にも「予防」ではなく「まちづくり」を、と書いたことがありますが、私は認知症予防や脳トレに「前向きに」励む人たちを見て、逆に「後ろ向き」な感じがしていました。
少しでも元気で長生きを!と、みなさん元気に集まって体操などをする姿は、一見前向きな人たちだけど、それに励む裏側には「病気になりたくない」「認知症になりたくない」と「なりたくない」という気持ちが大きいのですよね。
ある種の恐怖とでもいうか、なったら困るから必死で予防する。恐れの裏返しになってる人も多いように思います。
実は「なったらどうしよう」というような不安を抱えた精神状態は、かえって様々な病気を誘発することも少なくありません。ストレスは様々な病気の原因になるのは、みなさんご存知ですよね。
とても納得、そして恐れたって気にしたって、これだけ長生きの時代なら誰しも認知症になるのは高確率。
「なったらどうしよう」ではなく「なってもなんとかなる」準備をした方が、よほど前向きかな?
なってもなんとかなる!
まちづくりは世代に関係なく「誰でも安心して暮らせる」ための取り組みです。
まずはRUN伴2017にエントリーしよう!
先週に引き続き、香川県仲多度郡まんのう町の商工会女性部様にお招きいただいて「お薬手帳から始めるエンディングノート」でした。
前回はエンディングノートや終活の基本的なことから、お薬手帳の活用についてお話をさせていただき、家系図を書いていただきました。
今回は1週間おいて2回の連続講座。みなさん2回連続で参加してくださいました。
前回は、協会推奨エンディングノートをお渡しして「書けたら次回までに書いてみてくださいね」とお伝えして終了したのですが、さて書けたでしょうか?
9割の方は「少しでも書いてみた」とお答えになりましたが、1割の方は「全く書いていない」という回答。
その理由は
ということ。
2つとも。エンディングノートを書こうと思っても書けない理由のトップにあがるものです。
実は、今回は連続講座だったので「次回までには」と期限を決められていたこともあるし、商工会女性部という顔見知りの仲間と参加している講座なので「書かなくちゃ」と思って書いてくださった方が多いと思います。
もし。一般的な講座であれば、
書く気持ちはあったけど、帰ったら書けなかった
と言われる方が8割かもしれません。
もちろん「書いてください!」と強制することもないのですが、やはりエンディングノートは必要なことだけでも書いていた方がいざという時には役にたつので、書いていただきたいと思っています。
だけど、私も家事や介護をしながら仕事もしている忙しい身です。
みなさんが時間に追われて書けない!
という気持ち。すごくわかります。
だから、今回のような連続講座はとても良いのです。次があるからなんとか書ける。
人間誰しも「期限あるからやる」というものですよね。
もう一つ連続講座の魅力は「深い話ができる」ということです。
人は誰しも、接触回数が増えれば親しくなるものです。ですから、講座だってその時限りよりも2回、3回と連続して行えば少しずつ関係が深まります。
今回も、1回目より2回目。1回目よりも質問もしやすくなりますし、参加してくださる方も、声が出やすくなります。
関係性が築けると、延命治療や認知症についても、深く突っ込んだ話をしやすくなるのです。
前回はお薬手帳に貼っていただくオリジナルシートの解説から、今回はエンディングノートの項目ごとの解説から、しっかりと延命治療に対する考え方をお伝えしました。
ご自身がエンディングノートに「延命治療を希望しない」と書くことで何が起こるのか。
家族はどう思うのか、どう判断するのか。
もし、あなたの家族が「延命治療をしない」と書いていて、本当に判断を迫られた時はどうするのか?
最近では「家族に迷惑をかけたくないから延命治療を希望しない」と言われますが、その場になった時に本当に迷惑をかけないのか?ということです。
また、みなさん終末期は
など、身体的に生活が困難になるイメージをお持ちなのですが、認知症と診断された場合はどうでしょうか?
認知症と診断されたとしても、歩けるし、寝たきりにはならないかもしれない。
でも、自分のことが全て自分ではできないかもしれない。
ここまでお話すると「うーん・・・」とうなる方も出てきます。
こうして、様々なケースや状況を知っていただくことから、終活は始まるのです。
エンディングノートを書き上げたから完璧!というものではありません。
終活講座・エンディングノート講座の講師派遣
ありがたいことですが、終活講座やエンディングノート講座の講師のご依頼は全国からいただきます。
特定非営利活動法人エンディングノート普及協会では、講師派遣を全国対応で行っておりますので、喜んで伺います。
まずは正しい情報を知っていただくことからです。
気づいていただくことがはじめの一歩です。
10人でも100人でも、喜んでお話をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
そして、できれば連続講座をご検討ください!
香川県仲多度郡のまんのう町商工会女性部様の2回連続講座の第1回目。
こちらまんのう町商工会さんのJR最寄駅は琴平。そう「金毘羅さん」のある町。そうです、みなさんのご近所?にもあるかもしれない金刀比羅神社の総本宮ですね。
岡山からJRに乗って単線をガタゴト行くと、琴平駅の手前には「善通寺」があって、ホームには「弘法大使誕生の地」という看板が立っていました。
実は私の母は中学を卒業してからこの辺りに住んでいたことがあったので、駅について早速新しくなった駅舎をパチリ。
すぐにLINEで写真を送ると、とても懐かしいという返信がありました。
こうして全国あちこち行かせていただきながら、誰かの思い出の地ではその方に写真を送ったりして思い出を共有するのも、私のライフワークです。
さてさて、そんな香川県仲多度郡まんのう町では「お薬手帳から始めるエンディングノート」をテーマにお話しさせていただきます。
まずはエンディングノートを始める前のお話しから。
いつものように、終活とは?エンディングノートとは?の基本情報から、現代の葬儀事情、香川県のお墓情報などをお仕えしました。
商工会の会員様ということで、葬儀についても「どのような葬儀を選ぶ?」ということは気になるとこと。
最近では「家族葬」を選ぶご家族が多い中、メリット・デメリット・選んだ場合の予想される問題点などを具体的にあげていきます。
そして「エンディングノートを書く必要があるの?」という、よくあるご質問に対しては、講師を交代して終活サポート事業部の部長から、父を看取った経験を交えてお話しいたしました。
「元気な時に始めて、親子の会話のきっかけに」と、どこでもよく聞くフレーズですが、親の終末期に寄り添いながら、どのような状況だったのか、また看取った後自分がどう感じ、皆さんに何をお伝えしたいのか。
お互いを思いやるからこそ、本音をぶつけにくくなること、それでも「聞いておきたかった」という想い。
参加者の皆さんも、きっとご家族の顔を思い浮かべながら聞いてくださったと思います。
今回は2回連続講座ということで、一つ一つの項目にじっくりと取り組むことができます。
普段の90分の講座では、家系図をしっかり書く時間はありませんが、今回はしっかりと家系図をかいてみることにしました。
改めて親兄弟や親族を書き出してみると、どうしてるのかな?そういえば連絡先は変わっていないかしら?など、いろいろと気になる点も出てきます。
様々なエンディングノートにも家系図のページがあると思いますが、決して「これを書いておけば相続の際には大丈夫」というものではありません。
相続手続きの際には、戸籍謄本を取り寄せて確認し、相続関係図など正式な書類の作成が必要になります。
それじゃ書かなくても良いのでは?というご質問もありますが、まずはご自身でわかる範囲を書いてみていただきたいのです。
書いて目で見ることによって、様々な気づきがあるはずです。
そして、気になる点があればすぐに確認する。この行動を一つからでも始めることで、隠れていた大きな問題がみつかることも多々あるのです。
手書きの家系図一枚でも、そこに様々な情報を書き込むことで「これからの自分の終活」が見えてきますよ。
2回連続講座の第1回目、終盤は「お薬手帳」の活用法。
実際には
など、お薬手帳をお持ちでない方もいらっしゃいます。
もし持っておられない方は・・・
お薬手帳はお薬の情報がとても大切ではありますが、私たちはそれ以外のページへの記入や専用シートをお配りして活用法をお伝えしてます。
エンディングノートと同じく「なぜ必要なのか」「どんなことに役立つのか」をお伝えしていつも携帯していただくこと。
そして、エンディングノートを書く練習としても役に立つお薬手帳については、これからも各地でお伝えしてまいります。
約1時間半の第1回講座では、エンディングノートや終活についての基本、最近の終活事情、そしてエンディングノートを書く前にをお伝えしました。
次回は、実際に書いていただいたエンディングノートを持ってきていただき、よりしっかりと伝わる書き方のポイント、書いたらどうなる?などをお伝えいたします。
様々なことが起こる2017年。
協会を法人化しよう・・・と動き出して間も無く「エンディングノートの日なんてあったらよくないですかね」とマンダラエンディングノート普及協会の代表、小野寺さんからお話をいただきました。
小野寺さんとは1度お会いしただけ。
福山のマンダラエンディングノート®ファシリテーターさんがつないでくださって、福山にお越しになった際にお会いしました。
その後はお互いに「エンディングノート」を軸に活動しているわけですが、やはり悩みは
これにつきます。
それで、エンディングノートの日を決めて
そうなれば良いのでは?と、ちょっと強引ではありますが決めてしまった8月8日のEN日(エンディングノートの日)でした。
あまり走りすぎないように、継続できるイベントに、とりあえずやってみよう・・・なんて言っていたのに。
終わってみれば、東京・福山・掛川の同時開催イベント、松山イベント、そして全国で60回以上開催されたエンディングノート講座やワークショップ。
ありがたいことにEN日@福山は、告知5社、開催報告2社がメディァ掲載をしてくださったり、福山市他6社から後援をいただいたたりと、初開催ながら関心をもっていただけたことに感謝いたしております。
開催までは時間がなく「あ〜〜〜できてない!」と頭を抱えることもありましたが、当日は東京・大阪・神戸・広島市内の協会メンバーをはじめ快くお手伝いくださった方、マンダラエンディングノート普及協会のファシリテーターさんも一緒に会場を盛り上げてくださいました。
会場では「EN日=縁日」にちなんで、浴衣を着たり、うちわを持ったり。
もちろん、エンディングノートの日らしく様々なエンディングノートを展示したり、体験コーナーではエンディングノートの体験も行いました。
8月12日には、松山でも終活サポート協会さんのお力をお借りして「朗読会」「エンディングノート講座」を開催させていただくなど、福山を飛び出した活動も行うことができました。
今回のイベントは8月1日〜15日までの2週間でしたが、やはり8月8日はEN日、そして8月1日〜15日はEN日週間と決めて告知をさせていただいたことで「エンディングノートに触れる機会」「エンディングノートを始めるきっかけ」になったことは間違いありません。
これからも、年齢に関係なく
として身近に感じていただけるように、エンディングノートをお伝えしたいと思います。
EN日、そしてEN日週間に参加してくださったみなさま、講座やワークショップを開催してくださった講師のみなさま、取材やシェアで盛り上げてくださったみなさま、本当にありがとうございました。