特定非営利活動法人
北島三郎さんのご子息(次男さん)が亡くなっていたというニュースが飛び込んできました。
北島さんが81歳、息子さんは51歳。
記者会見では子どもに先立たれる、親としては一番辛い心境を語っておられました。
ニュースでは「孤独死」ともありましたが、私は孤独死とは少し違うように思います。報道では、少しでもインパクトのある言葉で表現したがる傾向にありますが。今回のようなことは一人暮らしの方なら、年齢問わず誰にでも起こりうること。
孤独なのではなく、身寄りがないわけでも疎遠なわけでもないけれど、亡くなってから日にちがたって発見されることなんて、普通にあると思うのです。
皆さん終活やエンディングノートのお話しになると「親に書いて欲しい」「親にやってもらいたい」と言われるのですが、本当にそうでしょうか?
「親に書いて欲しい」「親にやってもらいたい」と言われるのは、ほとんど40代、50代の方。そうです、今回の北島三郎さんの息子さんも51歳。
長寿時代、100年時代と言われるようになり「うちの子が」という話の「うちの子」が、すでに70歳ということもよくありますよね。もちろん、幾つになっても親子は親子、我が子は我が子。
そうなると、親の心配もですが
自分のこと
も、とても大切になってきませんか?
親の終活より自分の終活
も大切だと思うのです。
そして40代、50代の終活は、自分のことだけではなく「親のこと」「我が子のこと」と3世代分の終活が必要なのです。
私のように一人っ子の場合、元気な今は親の最期まで自分で責任を持つつもりです。お墓のことだって、両親亡き後は墓じまいをして、本家の一人娘としての役割を果たすつもりです。
でも・・・3年前に病気をしてからは「もしかして自分が先だったら親はどうなる?」と、真剣に考えるようになりました。
両親も私に頼っているのはわかります。そうすると私に何かあったら、その両親が露頭に迷うのかも?ですよね。
子どもの方は、おかげさまで全員成人しましたから、とりあえず「あとはご勝手に!」と言っても大丈夫だけど・・・これが、お子さんが未成年の場合は、親のことも、子どものことも考えておかなくちゃいけませんね。
今回の北島三郎の息子さんは次男さんとのことなので、北島さんが一人取り残されるわけではなさそうですが、もし親一人子一人で子が先立ってしまったら・・・?
今回は亡くなって1週間くらいたっての発見だったと報道されています。
先ほど「孤独死」について少し触れましたが、今回のように一人で生活していた方が亡くなって発見が遅れたら孤独死なのか?ということ。
確かに一人で、孤独に亡くなったと考えるかもしれませんが、北島三郎さんの会見でも
「息子は作曲を始めると没頭してしまい、連絡が取りづらくなることも多かったから」
と言われていました。
考えてみると、普通でも離れて暮らしている親子で毎日電話する・・・という関係は、なかなかありません。
昔のように伝達手段があまりなかった時代ではなくても「いつでも連絡できる」と思うからこそ頻繁には連絡しない親子はどこにでもいます。
一人暮らしの皆さんも考えてみてください。
もし家で突然倒れたら、すぐに誰かに気づいてもらえますか?
毎日朝晩、連絡を取り合っている人がいますか?
そうなのです。一人暮らしをしている全ての人は
亡くなっても発見が遅れる可能性
があるのです。これは10代、20代だってありえますよ。
今回のニュースを聞いて、やはり若い人にも終活やエンディングノートの必要性を考えていただかなければ!と改めて思いました。
終活やエンディングノートに年齢も始める時期も関係ありません。
気づいた時から始めましょう!
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先日の福山市新市町内の地域サロンさまに続いて、同じ亀寿会館で活動されている亀寿会さまでお話しさせていただきました。
こちらは女性ばかりで、よりアットホームな雰囲気。
今回は、数年前に地域で配布された救急医療情報キットの見直しを中心とした終活のお話し。
どうしても、一度書いたものを冷蔵庫に入れてしまうと、そのまま月日が流れて「開けてみたら浦島太郎!」とまでは言いませんが「これいつの?」というような情報が記入されていることがありますね。
この救急医療情報キットは、救急車を呼ばなくてはいけない時など、救急隊員がその人のことを正しく判断して最適な治療を行うためのものです。
なので、キットに入れているお薬の情報が古かったり、緊急連絡先の電話番号が変わっていて繋がらないというような内容では、せっかく準備していても役に立たないという残念なことになってしまいます。
講座の中では、一つずつ項目を見直しながら
など「なぜ書くのか?」をご説明しています。
というのも、このような情報キットを配布しても、めんどうだということで書いておられない、書いてもそのまま情報が古くなるなど、せっかくの取り組みが活かされていないという声が上がっているからなのです。
また、今回の見直しでは、緊急連絡先に指定している方との関係や、連絡から家に到着するまでの時間などを確認しながら、延命治療についても考えていただきます。
そして、家にいる時には冷蔵庫保管の救急医療情報キット、外出時にはお薬手帳を持ち歩くことで、もしも!の時のご自身の命を守る方法をお伝えします。
みなさんメモを取りながら真剣!
一通りお伝えすることを終えた後に「ところで・・・」という世間話しにも近い、ご近所のお話しや疑問に思ってるお話になりました。
その中で私と参加者さんの間で起こった「世代間ギャップ」。
一番は「戒名や法名」に関する考え方。
私は戒名や法名について、必要ないものとは思いません。しかし、私たちの世代では「絶対ではなくなっている」ということ。
先祖代々そうしてきているから、そのようにした方が良い。亡くなったらいただくもの、れがないとあの世に行けない!とまでは思わないということです。
参加者さんからは「え!戒名をもらわないと、今の名前で行くん?」と、すごく驚かれたのですが、どうでしょう?
この辺りは、語り継ぎ、守っていきたい部分もありますし、変わりゆく部分もあります。
どちらが正しいではなく、ご自身ならどうしたいのか?ということが大切。
ただ「今はそういう考えの人たちも増えているよ」ということを知っていただいて、本当に戒名や法名を大切に思っておられるなら、家族に伝えて置かなくてはいけない、ということです。
一見なんでもないようなことでも、話してみると「え?そんな風に思ってたの?」ということはたくさんあります。
エンディングノートも終活も、日常生活にあること、ご自身が大切にしていることや譲れないことからはじめてくださいね。
特定非営利活動法人エンディングノート普及協会では、救急医療情報キットの見直しや既存のエンディングノートの書き方など、今あるものを有効に活用するための講座のご依頼を受け付けております。
40代でエンディングノートなんてまだ早いわよ〜って思いますか?
そんな声をよく聞きます。
そこで、40代女性のためのエンディングノートの書き方講座を開催します。今回は、女性限定です!
40代の女性・・・今を生きることが忙しい時期。
でも、少し先のことを考える時期でもあります。
自分磨きや自己啓発に力を入れ始めるのもこの頃かな?
しかし、同時に自分で努力するだけではままならない事が起こるのもこの頃。
ではその「ままならない事」で自分を曲げてしまうのか?
自分らしく生きることを諦めるのか?
私自身、20代〜30代は子育て真っ盛り、40代〜は子育てに介護も加わりました。
それでも、私はいつも自分のやりたいことはやる!と思っているので「あの時期子育てがなかったら」とか「もっと自分のやりたいことができるのでは?」とは思いません。
それは、自分の中で自分のこの先をある程度予想しながら準備していたことと、いつでも「ごめん!お願い!」と言える仲間を作っていたこと。
そしてその経験が、6年前からのエンディングノート普及協会の活動に繋がりました。
もう一つ40代女性が一度は経験するであろう「病」。
本当に生死をさまよう人も入れば、そこまでではないけれど身体の変化に不安を感じてしまう。
そんな時、ふと「もし自分が・・・」って頭をよぎることもあるでしょう。
今回の40代女性のためのエンディングノート書き方講座は、そんな体験をしたアロマセラピストで看護師の金山さんからのご要望にお答えして開催します。
女性限定、ワイワイおしゃべりしながら楽しい時間です!
今回の講座は2回連続で行います。
講座では、エンディングノートをすぐに書き始めることのできる「終活箱®︎」を使って、エンディングノートの書き方のコツをお伝えしながら、実際にエンディングノートを仕上げていきます。
これまで5年にわたって
エンディングノートが書きたくてかけない
というみなさまの悩み、声にむきあう中で生まれた「終活箱®︎」。エンディングノートや終活を始めるために必要なものを詰め込んだだけでなく”1度に落ち着いて書く時間がない”という悩みも解決します。
同じエンディングノートでも、書く人によって必要な内容、必ず書いておかなければいけない内容は違います。
「必ず書いておく内容」については、各回個別相談の時間を設けて相談しながら進めましょう。
自分より親なのよねぇ・・・
という方!もぜひご参加ください!
親に書いて欲しいからこそ、自分が書いてみる。自分が書くから、何が必要か?なぜ書いて欲しいのか?をしっかり伝えることができるのです。
少人数ですので、お茶を飲みながらワイワイ楽しく進めましょう。
もちろん40代以外の女性も大歓迎!
【こんな方におすすめ】
エンディングノートが気になる
エンディングノートを書いてみたい
親にエンディングノートを書いてみたい
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☆手ぶらでご参加ください☆
日 時:2月23日(金) 19:30〜21:00
※第2回は3月13日(火)の同じ時間です
会 場:あろま・ぱすてる
福山市御門町
講 師:赤川 なおみ
(NPO法人エンディングノート普及協会理事
参加費:10,800円(2回分の講座代、終活箱代含む
定 員:6人
主 催:特定非営利活動法人エンディングノート普及協会
問合せ:お問い合わせフォームよりどうぞ
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やろうやろうと思ってもできないのが終活。
書こう書こうと思っても書けないのがエンディングノート。
ということで、福山市駅家西公民館「やる気になる終活セミナー」でお話しさせていただきました。
福山市駅家町は、昔は田畑ばかりで何キロも先まで見渡せるような地域でしたが、この20年で大きく様変わりして人気の住宅街になっています。
今回のセミナーでも、葬儀やお墓についての最新情報と地域の現状をお伝えしました。
地域の繋がりが強かった地域から、新しい住民が増えてご近所づきあいが薄れてきた地域。そうなってくると、家や土地に関する考え方や、葬儀の際のお付き合いの方法まで変わってきます。
とりわけ「葬儀」については、家族葬なのか一般的な葬儀なのか、一番揺れる時期かもしれません。
講座では、
基本的なお話しですが「実際どうなの?」ということは、直接葬儀社に聞きに行かれる方は少ないので、いつもみなさん興味をもって聞かれる内容です。
その他、チェックシートにチェックをしていただきながら、それぞれ
今やるべき終活
について、具体的にお話しを進めます。
通帳と印鑑の照合や緊急連絡先の確認など、とにかく
今日帰ったら必ず確認していただきたこと!
について、しないことで何が困るのか?どんな問題があるのか?をお伝えして、ご自身に照らし合わせて考えていただきます。
難しいことではないのです。
生きている今、元気な今ならすぐにできることですが、ご自身でできなくなってからでは、とても面倒なことがたくさんあります。
だからこそ、元気な今やっていただきたい!と思うのです。
今ある通帳の印鑑が見当たらない・・・
はい、探す必要ありません!
本人が銀行に行くことができる場合は、今使っている印鑑を持っていくだけ。
すぐに変更できますから、悩む必要ないんです!
まずは実行。
今日から始めましょう!
約80分、笑ったりメモしたりしながら「今日やること」を決めてくださったのではないでしょうか?
やる気になる、笑顔になる終活・エンディングノートセミナーならエンディングノート専門家、エンディングノートナビゲーター®︎がお話しする、特定非営利活動法人エンディングノート普及協会へ!
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朝から雪が降る建国記念日となりましたが、福山市のふれあい・いきいきサロンとして新市町で毎月活動されているサロンでお話しさせていただきました。
ふれあい・いきいきサロンは、同じ地域の人同士で「担い手」と「利用者」が、協働で企画・実施している活動で、主には高齢の方や体の不自由な方など、自宅に閉じこもりがちな人が少しでも外出する機会を持つことができうよう、楽しい催しをおこなっておられます。
また、三世代交流などを行なっている地域もあるようで、現在は約400ヶ所に広がっているそうです。
今回お話しさせていただいたのは。実は隣町というか同じ町内のお隣学区にあるサロンさん。
約20人の方が寒い中を集まっておられるのは、担い手さんのご尽力のたまものだなぁと思います。
今回は、葬儀の際にいまだ「隣組」のお手伝いが存在する地域において、葬儀をどのようにして決めていくのか?についてを中心に、救急医療情報キットの見直し、延命治療についてなどをお話しさせていただきました。
隣組が存在したり、、他人であってもご近所の葬儀には参列する習慣が残ってる地域において「家族葬」は何かと問題が多くなります。
家族や親族が少なかったとしても、ご近所さんは参列しますからそこそこの人数になります。
また、参列するご近所さんも「ちょっと面倒」という気持ちが全くないとは言わないけれど、やはり「お世話になったし最後のお別れをしよう」と思っています。
そして隣組がある私たちの地域では「お手伝いして当然」「参列して当然」と思っているし、お互い様という気持ちも強いので
家族葬ですからお手伝いも結構です
と言われてしまうと、あ〜よかったという気持ちよりも「え?そうなの?」という気持ちの方が強かったりします。
なんだかお付き合いをシャットアウトされた気分?でしょうか。
こうしたことを考えても、葬儀を家族葬にするのか、一般的な葬儀にするのか?は地域によって考え方が異なります。
そして
家族葬は簡単で安い(だけじゃない)
という謳い文句で決めないで〜!ということ。
今後は、これまで以上に葬儀に関する正しい理解やご近所づきあい、親戚づきあいなどを考えていく必要がありますね。
冷蔵庫に保管するタイプの救急医療情報キット。あちらこちらで普及しているようですが、キットの中の情報は新しいですか?
一度書いて冷蔵庫に入れたら、数年そのまま・・・という声をよく聞きます。
こちらのサロンが開催される地域でも、数年前に配布されたようなので、皆さんにキットをお持ちいただきました。
さて、中身は正しく記入できているでしょうか?
様々なチェックポイントとともに、緊急連絡先に書いた人は、どのくらいの時間で駆けつけてくれますか?という質問もさせていただきました。
緊急連絡先・・・
確かに電話はすぐに繋がった。
でも「すぐいらしてください!』の救急隊員の言葉に
えっと・・・そこまで半日以上かかります・・・
半日ならまだしも「海外赴任中です」とか、大雨や大雪で交通機関が止まっていてすぐにいけません!などということも、現実としてあるでしょう。
そんな時、かけつけるまでどうするのか?ということも考えて家族で話し合いたいものです。
家族が遠ければご近所さんにまずはお願いするのも、一つの方法です。
誰もいないことに気づいたら、社会福祉協議会や地域包括センターなどにすぐに相談してみるなど。
救急医療情報キットの情報更新をするだけでも「今すぐできる終活」が見つかりますよ。
特定非営利活動法人エンディングノート普及協会は、このようなサロン活動の場にも講師派遣をいたしております。
その地域で必要なこと、地域の習慣や生活に根ざした終活の方法などをお話しさせていただきます。
気軽にご相談、お問い合わせください。
緊急開催です!
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日 時:2018年2月24日(日)
1回目:11時~12時、2回目:13時~14時、
3回目:15時~16時、4回目:17時~18時
会 場:キッチンスタジオままごと3階
広島市中区東白島20-5 象の子ビル3F
定 員:各回10名限定 ※先着順
参加費:1,500円(パン、コーヒー付)
講 師:赤川 直美(パン教室toss®︎講師養成講座 SNS担当)
主 催:特定非営利活動法人エンディングノート普及協会
共 催:広島パン教室toss®︎
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広島市西区介護者教室さま主催の「エンディングノートを活用したその人らしい最後を考える」でお話しさせていただきました。
今回のサブタイトルは
終活は葬儀の準備だけではありません
ということで、「今すべきこと」を中心にお話を進めさせていただきました。
いつものように自己紹介から始めたのですが、実は今回の自己紹介はいつもと違いました。
というのも、今回の会場となった広島市西区小河内町は、私が小学生時代を過ごした町なのです。卒業した小学校が近くにあり、会場となった場所にも子どもの頃に出入りしたことがあった懐かしい場所。。
参加してくださった方の中には、私が卒業した小学校の大先輩もおられ、なんだか嬉しくなってしまいました。
お話の途中では、チェックシートを使ってご自身に関係すること、今すぐ始めることのできる終活を見つけていきます。
どうしても「いつから」というところで後回しになってしまうので、会場にご自身で来ることができる元気な時にできることに気づいていただくのです。
そして、あれこれ考えて行くと・・・
そう!生きている=やること満載!なのですね。
と思っていても、生きている限りは何も身にまとわず、何も食べないということはありませんよね。
ご自身亡き後、ご自身が亡くなる時まで身にまとっていた服を、ご自身で捨てることはできません。誰かに捨ててもらわなくてはいけない。
これは極端な話ですが、生きているってそういうこと、誰も一人っきりで人生を完結することはできないのです。
みなさんは、今日から何を始めますか?
時間より少し前に会場付近の市電の電停に降りると、懐かしみながらぶらぶら。
懐かしい!毎日通っていた歩道橋です。珍しい螺旋の歩道橋。
渡って見ましたが、子どもの歩幅では広かった階段も、今では「こんなに狭かった?」という印象。この螺旋階段の途中で喧嘩して、追いかけて、追いかけられて。
歩道橋を降りて、この道の奥に小学校があります。ここも思い出の中では長い距離だったけど、今見るとすぐそこなんですよねぇ・・道幅も狭いし。
この道を歩きながら、いろんな話しをしたなぁ・・・
こうして、懐かしい場所に行くと一瞬でその時代に戻ることができますね。
もう一度行ってみたい場所、会ってみたい人、食べてみたいもの。思うだけではなく、行ってみることも大切です。
こういう一つ一つが
と、動けなくなった時に後悔に繋がったりします。
この行動も「またいつか」と言ってしまいがちですが、そう思っていたのに行けなくて後悔するくらいなら、早めに行って、ずっと元気なら何度でも行けば良いと思いませんか?
悔いのない人生を!
とよく言いますが、これはたいそうなことをさしているのではなく、このような小さなことの積み重ね。
エンディングノートに書いたり、自分が亡くなった後のことを考えるような終活とは違って、楽しい終活ではありませんか?
気が重くてエンディングノートに向き合えないなら、今すぐできる終活から初めてみましょう。
私も今回の歩道橋の写真は、エンディングノートに挟んで「小学生時代の思い出」と書いておこうかな〜。
2018年1月13日(土)広島県福山市にあるリム福山7階のものづくり交流館セミナールームで「看取り」をテーマとした講演会の3回目を実施いたしました。
この「看取り」をテーマとした講演会は、昨年の11月と12月にも開催しており今回は最終回の3回目。
これまでの2回では「介護現場での看取り」を、社会医療法人社団沼南会管理栄養部リハビリテーション部副部長で理学療法士の 森田 裕治氏のお話と介護福祉士さんを交えたパネルディスカッション、「医療現場での看取り」を福山で先進的に在宅医療専門クリニックとして在宅医療、在宅看取りを牽引しておられる、まるやまホームクリニックの丸山院長のお話と在宅医療専門クリニック看護師、訪問看護師、在宅薬剤師の3人のパネルディスカッションで開催してきました。
最終回となった今回は「家族の立場から」をテーマに、第一部を「看取り先生の遺言」著者奥野修司氏にご講演いただきました。
「看取り先生の遺言」は、終末期のがん患者のために在宅ケアのパイオニアとして2,000人を看取り、自らもがん患者として「看取る側から看取られる側」となった岡部健医師の、亡くなる日までの闘病の様子・遺言を奥野氏が聞き取りながらまとめ上げたものです。
第二部は我々、特定非営利活動法人エンディングノート普及協会のメンバーの初期立ち上げメンバーで、看取りを経験した3名でパネルディスカッションを行いました。
過去2回開催してきた「看取り」というテーマ。今までは「専門家目線」で行ってきましたが、今回は「家族目線」で行い家族側の想いなどを中心に取り上げて開催させていただきました。
第一部の奥野氏の講演では、奥野氏がこれまで様々な看取りの現場や、看取り先生の遺言のインタビューをしてこられた中から、写真を交えてわかりやすくお話ししてくださいました。
その奥野氏の講演の中でキーワードとしてできたのが家族側の「覚悟」と「達成感」でした。
家族側の「覚悟」と「達成感」というお話を聞いた時、私は大事な人が余命宣告を受けた場合のことを考えました。
これから何十年もの間一緒に生活していくことが出来なくなってしまうということ、それは病気が原因として現実に起こってしまい自分が思い描いていた理想のプランよりも本人が亡くなってしまうのだという現実を受け入れる自分自身の「覚悟」、その亡くなるまでにしてあげられることや、してあげられたことへの自分自身の「達成感」、これがあれば家族の気持ちは満足するのだなという解釈をしました。
もう少し具体的に覚悟の部分を私の経験したことから伝えさせていただくと、私の理想としていたといいますかきっとこうだろうなという将来の像というのがありました。
それは、私自身が結婚をして子どもが生まれて、その子どもを自分の父親が抱っこしてくれる、また孫を囲んで孫の誕生日やお正月を一緒に過ごすということが自分の頭の中で当然としてありました。
その頭の中に当然にあった、訪れるであろう像というものが、私の場合は「ガン宣告(のちに余命宣告も受ける)」を医師から突然言われたことにより崩れ去ったのでした。
今の時代、宣告というのは患者本人が望んでいない場合を除き口頭で簡単に、また淡々とした口調で告げられるのだなとその時感じました。
しかしその時の私は、まだ今の医療技術があれば助かるだろうと思っていましたが、時間が経つにつれて父親の場合根治は無理なんだなと実感していきました。
その時に崩れ去ってしまった将来像は捨てて、父親が亡くなるという現実を受け入れました。
その後は、これからは父親とどうやって過ごしていけば良いのかといったことを模索し始めました。それが私にとっては「覚悟を決めた」時期だったと思います。
次に「達成感」についての部分ですが、たしかに「達成感」を家族が感じることができれば、気持ちの部分の負担は減るだろうと私も思います。
私の場合もその「達成感」を亡くなった時には感じていたのですが、ある出来事があり「後悔」へと変わってしまい、今でもそれが残っています。
ある出来事については第二部のディスカッションの内容の中で触れさせていただこうと思っております。
そのような家族側の「覚悟」と「達成感」のことを感じながら、第二部のパネルディスカッションへ入りました。
特定非営利活動法人エンディングノート普及協会の3名がそれぞれに経験した看取りについて、簡単に自己紹介を交えながらパネルディスカッションは始まりました。
私が「看取り」の経験を通して話をさせていただいたことは、祖父の看病(透析から始まり最後は肺がん)から始まり父親の看病(肝臓ガン)との掛け持ちになり、2人が亡くなるまで私がどのように看病してきたかについて話をさせていただきました。
その中で、先ほどの奥野氏の講演でてきたキーワードである「達成感」を感じていたけれども「後悔」に変わって、今でもその後悔の気持ちは自分の中でずっと消えずにあるんですと話しました。
その「達成感」から「後悔」に変わった出来事というのは、父親の病室を片付けている時に起こったのです。
父親がガン宣告を受けてから亡くなるまでの約2年の間は、病室でよく2人で話をする時間ができたので
「行きたい所はないの?」
「食べたいものはないの?」
という質問を父親に対ししていたのですが、いつも父親が言う言葉は、
「別にないなぁ」
という返答ばかりだったのです。
その時私としては「無いんだったらいいかぁ」というぐらいの軽い気持ちでいたために、さらに父親に対して「本当にないの?」「言ってくれていいんだよ」といったような深く聞くことなどもしませんでした。
そんな月日を過ごしているうちに父親との別れがきてしまいました。
父親が亡くなって病室を片付けている時、ベットの裏に付箋が何枚も貼られているのに気づいてそれを全て剥がしてみました。
そうすると、
「車」
「東京」
etc…
といった単語が弱々しい字で書かれてあったのです。
今となってはそれを父親がなんのために書いたのか答えはわかりません。
私としては「自分ができることはしてあげたから良かったな」と思っていたのですが、その付箋の文字を見て
「言い出せない環境だったのかな」
「もっとしっかり話しておけばよかったな」
という「後悔」の気持ちがうまれてしまいました。
そのような出来事があり、何かそういった終末期に関するようなことを話せるキッカケになるものはないだろうか?と思っていた頃「エンディングノート」を発見しました。
このノートを活用して元気な時にしっかりと話をし、万が一の時が起こったときに私のような「後悔」の気持ちになってしまう人を少しでも減らせることができるように。
そのような想いから今の協会の前身の任意団体としてのエンディングノート普及協会を立ち上げ、活動を開始を始めることになりました。
パネルディスカッションの話に戻りますが、それぞれの自己紹介が終わると参加者の方からの質問に答えていく時間になりました。
その中で、
家族としては医療従事者の方々の事をどう思ってるいるのか
ということについて
「大変お世話になってるので申し訳ないな」
「迷惑がかかることはしたくないな」
という気持ちを医療従事者の方に対しては家族はもっていますよ
と私自身は思っていたということはお伝えいたしました。
また家族が望んでいることとしてその時に言えなかったのですが、
「家族としてはできる限り本人と病気になる前の普通の生活を送りたい」
ということを思っているということ。
なにも特別なことを施設の方にお願いしたい、またはするつもりも家族としてはないのです。
生活する環境が家から病院に変わるぐらいで、普段送ってきた生活を送りたいと思っているのが家族側の想いです。
本人がやりたいことを施設や病院でできるかできないか判断していただき、もしできるのであればさせていただく。
ただこれだけでも家族の気持ちは和らぎます。
例えばですが、私が父親の看病をしている中で医師や看護師さんに非常に感謝している出来事がありました。それは父親が
「レオ(飼っているラブラドールレトリバー)に会いたいな」
と言っていたのできっと難しいだろうなと思いながらも、担当してもらっている看護師さんに話をしてみました。
なぜ難しいだろうなと思ったと言いますと、父親がその時は車いすにも乗れないベッドで寝ている状態だったからです。
しかし、担当の看護師さんがその時に、
「病院の夜間と救急の入り口に連れてきてもらったらそこまでベッドで移動しますよ。ぜひ連れてきてください」
と言ってくださったのでした。
レオと父親の対面は、時間にしてだいたい10分もないぐらいだったでしょうか。
それでも、父親がレオと接してるあの笑顔の姿は、今でも忘れられなくらい鮮明に覚えています。
その時にもし連れてくることが難しいとわかったら、写真を撮って見せてあげるといったこともしたでしょうがその「できるのかできないのか」の判断をすぐ伝えていただき、行動に移せたことはとてもよかったなと思っています。
ですから医療従事者の方には
「何か特別なことをしてあげなければ、というような力を入れず、笑顔で毎日接していただくだけで大丈夫です」
「万が一本人の要望を聞いて可能であればやりましょう家族に対して言ってくださいね」
ということを私自身の経験から伝えておきます。
今回「看取り」をテーマとした講演会を開催した中で、本人、家族、医療従事者という、この3方向のそれぞれの意見を聞き、一緒に考え情報を共有できる環境や機会があると、お互いにわからない事などが直接聞けてそれが今後の改善に向けていい方向になっていくのではないかと感じました。
今後も協会として、医療従事者の方、本人、ご家族の方、この三者のトライアングルを「良いトライアングル」になるよう、私たちの協会がHUBとなって機会を作って行きたいと思っております。
「看取り」は、家で家族に囲まれて人生の最期・臨死期を迎えるスタイルから様変わりしてきました。
高度経済成長とともに病院で最期を迎える方が9割以上になっていましたが、最近では自宅で最期を迎える方、施設で最期を迎える方など、様々なケースがあります。
これからの看取りは、今まで以上に様々なケースが予想され、これまで医療機関に頼りきっていた家族や身内も「どのように最期を迎えるのか」を考えなければなりません。
そのような出来事がご自身の起こった時に気軽に相談できる場所であったり、勉強会であったり知識をいれておく必要があると思います。
今回参加できなかった方も次回はぜひ参加してみてください。
※この講演会は公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団の助成事業です。
2017年11月から毎月一回開催させていただいた「看取りとは?〜さまざまな立場の経験から〜」。
本日「これからの看取りと家族」がテーマの第3回を無事終えることができました。
毎回熱心に通ってくださった方、参加した方が声をかけてくださって足を運んでくださった方、多くの方に関心を持っていただけたこと、協会役員一同大変嬉しく思っております。
またお忙しい中、講師としてご登壇くださった先生方、パネラーのみなさま、本当にありがとうございました。
この連続講座は、講師のみなさま、パネラーのみなさま、そして参加してくださったみなさまが「看取り」というテーマを通して「さまざまな立場の経験から」考えていただくことができたのではないでしょうか。
今回のことをスタートとして、これからも勉強会などを開催してまいります。
本日3回目の講師としてご登壇してくださった奥野修司さんより、本日の資料をご提供いただけることになりました。
奥野さんは町田在住で、フリージャーナリストとして著書多数。
ご自身もお父様、お兄様の看取りを経験されていますが、お仕事としては「看取り先生の遺言」を出版されています。
「看取り先生の遺言」は、終末期のがん患者のために在宅
講演の中では、これまでのご経験や取材で出会われた方のお話しはもとより「なぜいい看取りが必要なのか」「希望死、満足死、納得死」「お迎え体験」「家族にとってのいい看取り」など、本当に様々な角度からお話しくださいました。
今回は特別に、奥野さんがまとめられた当日資料を期間限定で公開していただけることになりました。
ご希望の方は、下記フォームに必要事項をご記入いただき送信してください。
送信後に資料ダウンロードのご案内をさせていただきます。
公開期間:2018年1月13日(土)〜20日(土)
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2018年1月1日。エンディングノート普及協会は6年目を迎えました。
2017年はエンディングノート普及協会にとって変化の一年でした。
5月にNPO法人化、8月に初のEN日(エンディングノートの日)、11月には初のRUN伴参加、12月からは初の助成金事業。
その他にも、様々な企画と実行、講演のご依頼、他団体様とのコラボイベントなどなど、これまでの4年間があってこその5年目だったのだなと、改めて思います。
1月終わり、ふと「あれがあったら良いのにな・・・」と思い始めてから「任意団体ではなく法人にして活動を広げては?」との助言に「そうなの?法人になれるの?」と半信半疑だったところから一気に加速。
いつも止まってしまう事務作業を強力にサポートしてくださる助っ人登場で、5月1日特定非営利活動法人として再スタートいたしました。
設立当初からエンディングノートについて、書き方や必要性、どうやったら簡単に書ける?などなど、エンディングノートについて発信してきました。
しかし、どうしてこうも「書けない」のでしょうね?
でも
書いてない
という現実。
よし!
を設定して「はい、今日書きますよ!」っていうのも良いのかも?と、とあるエンディングノート開発者さんからお誘いがありました。
ということで、2017年8月8日に初のEN日・エンディングノートの日を、そして8月1日〜15日をEN日週間として、各地でワークショップやEN日イベントを開催しました。
ご提案くださった一般社団法人マンダラエンディングノート普及協会さまに、感謝です!
改めて「エンディングノートの日」を設定したことで、発信する機会が増えたことや気にかけてくださる方が増えたこと、何よりも各種メディアに取り上げていただいたことは、大きな成果でした。
2018年は、より進化したEN日・エンディングノートの日を開催すべく、新年より準備をスタートしたいと思っています。
これまでにも、講演会やブログ、書かせていただいているコラムなどで
いかに簡単にエンディングノートを書き始めるか?
について発信してきました。
とはいえ
やはり「すぐ始める」にはハードルが高い。
ノートを買いに行くことが難しい時には、どうしたら?そんな問題もあります。
もっと身近で、いつでも始められる方法・・・と考えているうちに、あることに気づきました。
それが
お薬手帳を活用する
ということ。
誰でも無料で入手でき、緊急時に必要な大切なお薬の情報が詰まったノート。
これを活用して、まずは
自分のことを誰かに伝えるために書くこと
これに慣れてもらうことからだ!ということで、講座を開始しました。
2018年は、さらに多くの方に知っていただきたいと思います。
認知症の人や家族、支援者、一般の人がリレーをしながら、一つのタスキをつなぎゴールを目指すイベント「RUN伴」の福山ルートに、チームエンディングノート普及協会として初参戦。
今年は5月から4回の認知症を考える連続講座に参画したり、福山市新市公民館で若年性認知症の方々が出版している本のブックフェアを開催したり、認知症を考えることにも積極的に取り組んできました。
走るだけでなく、協会メンバーでNursing rose代表金山さんが、襷を託した施設でアロマトリートメントも実施。
襷だけでなく、笑顔もつなぐことができました。
2018年は、さらに走る距離を伸ばし、まちづくりにつなぐ活動にしていく予定です。
これまでにも看取りについては、エンディングノートや終活講座でお話しさせていただくことが多かったのですが、今年は在宅医療助成勇美記念財団さまの助成金事業として3回連続の講演会を開催することになりました。
第3回は〜これからの看取りと家族〜 2018年1月13日(土) 13時30分〜15時30分
それぞれの立場の看取りの経験からのお話しと、これから何を考えて行けば良いのか?
参加してくださる方ご自身のこととして、一緒に考えていただく講演会です。
他にも、親の家の片付けサポート、相続サポート他、個別ご相談案件も増え、一人ひとりの立場と悩みに寄り添いながら、悩みの解決に向けて動いています。
みなさんも2018年新しい年を迎え、今年の目標や夢を新たにされたことでしょう。
その時には、ぜひ目標や夢を諦めることなく実現し、さらに大きな夢に向かって動くことができるよう、エンディングノートにも向き合ってみてください。
特定非営利活動法人エンディングノート普及協会は、いつでもあなたの悩みに寄り添い、お手伝いさせていただきますので気軽にご相談くださいね。