特定非営利活動法人
やろうやろうと思ってもできないのが終活。
書こう書こうと思っても書けないのがエンディングノート。
ということで、福山市駅家西公民館「やる気になる終活セミナー」でお話しさせていただきました。
福山市駅家町は、昔は田畑ばかりで何キロも先まで見渡せるような地域でしたが、この20年で大きく様変わりして人気の住宅街になっています。
今回のセミナーでも、葬儀やお墓についての最新情報と地域の現状をお伝えしました。
地域の繋がりが強かった地域から、新しい住民が増えてご近所づきあいが薄れてきた地域。そうなってくると、家や土地に関する考え方や、葬儀の際のお付き合いの方法まで変わってきます。
とりわけ「葬儀」については、家族葬なのか一般的な葬儀なのか、一番揺れる時期かもしれません。
講座では、
基本的なお話しですが「実際どうなの?」ということは、直接葬儀社に聞きに行かれる方は少ないので、いつもみなさん興味をもって聞かれる内容です。
その他、チェックシートにチェックをしていただきながら、それぞれ
今やるべき終活
について、具体的にお話しを進めます。
通帳と印鑑の照合や緊急連絡先の確認など、とにかく
今日帰ったら必ず確認していただきたこと!
について、しないことで何が困るのか?どんな問題があるのか?をお伝えして、ご自身に照らし合わせて考えていただきます。
難しいことではないのです。
生きている今、元気な今ならすぐにできることですが、ご自身でできなくなってからでは、とても面倒なことがたくさんあります。
だからこそ、元気な今やっていただきたい!と思うのです。
今ある通帳の印鑑が見当たらない・・・
はい、探す必要ありません!
本人が銀行に行くことができる場合は、今使っている印鑑を持っていくだけ。
すぐに変更できますから、悩む必要ないんです!
まずは実行。
今日から始めましょう!
約80分、笑ったりメモしたりしながら「今日やること」を決めてくださったのではないでしょうか?
やる気になる、笑顔になる終活・エンディングノートセミナーならエンディングノート専門家、エンディングノートナビゲーター®︎がお話しする、特定非営利活動法人エンディングノート普及協会へ!
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朝から雪が降る建国記念日となりましたが、福山市のふれあい・いきいきサロンとして新市町で毎月活動されているサロンでお話しさせていただきました。
ふれあい・いきいきサロンは、同じ地域の人同士で「担い手」と「利用者」が、協働で企画・実施している活動で、主には高齢の方や体の不自由な方など、自宅に閉じこもりがちな人が少しでも外出する機会を持つことができうよう、楽しい催しをおこなっておられます。
また、三世代交流などを行なっている地域もあるようで、現在は約400ヶ所に広がっているそうです。
今回お話しさせていただいたのは。実は隣町というか同じ町内のお隣学区にあるサロンさん。
約20人の方が寒い中を集まっておられるのは、担い手さんのご尽力のたまものだなぁと思います。
今回は、葬儀の際にいまだ「隣組」のお手伝いが存在する地域において、葬儀をどのようにして決めていくのか?についてを中心に、救急医療情報キットの見直し、延命治療についてなどをお話しさせていただきました。
隣組が存在したり、、他人であってもご近所の葬儀には参列する習慣が残ってる地域において「家族葬」は何かと問題が多くなります。
家族や親族が少なかったとしても、ご近所さんは参列しますからそこそこの人数になります。
また、参列するご近所さんも「ちょっと面倒」という気持ちが全くないとは言わないけれど、やはり「お世話になったし最後のお別れをしよう」と思っています。
そして隣組がある私たちの地域では「お手伝いして当然」「参列して当然」と思っているし、お互い様という気持ちも強いので
家族葬ですからお手伝いも結構です
と言われてしまうと、あ〜よかったという気持ちよりも「え?そうなの?」という気持ちの方が強かったりします。
なんだかお付き合いをシャットアウトされた気分?でしょうか。
こうしたことを考えても、葬儀を家族葬にするのか、一般的な葬儀にするのか?は地域によって考え方が異なります。
そして
家族葬は簡単で安い(だけじゃない)
という謳い文句で決めないで〜!ということ。
今後は、これまで以上に葬儀に関する正しい理解やご近所づきあい、親戚づきあいなどを考えていく必要がありますね。
冷蔵庫に保管するタイプの救急医療情報キット。あちらこちらで普及しているようですが、キットの中の情報は新しいですか?
一度書いて冷蔵庫に入れたら、数年そのまま・・・という声をよく聞きます。
こちらのサロンが開催される地域でも、数年前に配布されたようなので、皆さんにキットをお持ちいただきました。
さて、中身は正しく記入できているでしょうか?
様々なチェックポイントとともに、緊急連絡先に書いた人は、どのくらいの時間で駆けつけてくれますか?という質問もさせていただきました。
緊急連絡先・・・
確かに電話はすぐに繋がった。
でも「すぐいらしてください!』の救急隊員の言葉に
えっと・・・そこまで半日以上かかります・・・
半日ならまだしも「海外赴任中です」とか、大雨や大雪で交通機関が止まっていてすぐにいけません!などということも、現実としてあるでしょう。
そんな時、かけつけるまでどうするのか?ということも考えて家族で話し合いたいものです。
家族が遠ければご近所さんにまずはお願いするのも、一つの方法です。
誰もいないことに気づいたら、社会福祉協議会や地域包括センターなどにすぐに相談してみるなど。
救急医療情報キットの情報更新をするだけでも「今すぐできる終活」が見つかりますよ。
特定非営利活動法人エンディングノート普及協会は、このようなサロン活動の場にも講師派遣をいたしております。
その地域で必要なこと、地域の習慣や生活に根ざした終活の方法などをお話しさせていただきます。
気軽にご相談、お問い合わせください。
広島市西区介護者教室さま主催の「エンディングノートを活用したその人らしい最後を考える」でお話しさせていただきました。
今回のサブタイトルは
終活は葬儀の準備だけではありません
ということで、「今すべきこと」を中心にお話を進めさせていただきました。
いつものように自己紹介から始めたのですが、実は今回の自己紹介はいつもと違いました。
というのも、今回の会場となった広島市西区小河内町は、私が小学生時代を過ごした町なのです。卒業した小学校が近くにあり、会場となった場所にも子どもの頃に出入りしたことがあった懐かしい場所。。
参加してくださった方の中には、私が卒業した小学校の大先輩もおられ、なんだか嬉しくなってしまいました。
お話の途中では、チェックシートを使ってご自身に関係すること、今すぐ始めることのできる終活を見つけていきます。
どうしても「いつから」というところで後回しになってしまうので、会場にご自身で来ることができる元気な時にできることに気づいていただくのです。
そして、あれこれ考えて行くと・・・
そう!生きている=やること満載!なのですね。
と思っていても、生きている限りは何も身にまとわず、何も食べないということはありませんよね。
ご自身亡き後、ご自身が亡くなる時まで身にまとっていた服を、ご自身で捨てることはできません。誰かに捨ててもらわなくてはいけない。
これは極端な話ですが、生きているってそういうこと、誰も一人っきりで人生を完結することはできないのです。
みなさんは、今日から何を始めますか?
時間より少し前に会場付近の市電の電停に降りると、懐かしみながらぶらぶら。
懐かしい!毎日通っていた歩道橋です。珍しい螺旋の歩道橋。
渡って見ましたが、子どもの歩幅では広かった階段も、今では「こんなに狭かった?」という印象。この螺旋階段の途中で喧嘩して、追いかけて、追いかけられて。
歩道橋を降りて、この道の奥に小学校があります。ここも思い出の中では長い距離だったけど、今見るとすぐそこなんですよねぇ・・道幅も狭いし。
この道を歩きながら、いろんな話しをしたなぁ・・・
こうして、懐かしい場所に行くと一瞬でその時代に戻ることができますね。
もう一度行ってみたい場所、会ってみたい人、食べてみたいもの。思うだけではなく、行ってみることも大切です。
こういう一つ一つが
と、動けなくなった時に後悔に繋がったりします。
この行動も「またいつか」と言ってしまいがちですが、そう思っていたのに行けなくて後悔するくらいなら、早めに行って、ずっと元気なら何度でも行けば良いと思いませんか?
悔いのない人生を!
とよく言いますが、これはたいそうなことをさしているのではなく、このような小さなことの積み重ね。
エンディングノートに書いたり、自分が亡くなった後のことを考えるような終活とは違って、楽しい終活ではありませんか?
気が重くてエンディングノートに向き合えないなら、今すぐできる終活から初めてみましょう。
私も今回の歩道橋の写真は、エンディングノートに挟んで「小学生時代の思い出」と書いておこうかな〜。
今回も講演会やセミナーでよくいただく質問の中からタイトルにある、
「終活っていつから始めたらいいのでしょうか?」
について、いつもお答えさせていただいていることを書いてみようと思います。
公民館で開催される講演会には、70代以上の方が参加されていることが多いのですが
いつから(終活)したらいいですか?
という質問が多いですね。
その時お答えさせていただいているのは、
気づいた時からまずは初めてみてください
ということ。
人それぞれ「気づく時」は全然違うと思います。
私たちの協会のセミナーを受けた時に「したほうが良いな」となるかもしれませんし、ご家族やご友人の身のもしもの時に遭遇した時かもしれません。
講演会中に参加者のみなさんに質問をしていると、終活をやっている方の中でも「なんとなくやっている」という方がいらっしゃいます。
その方に聞いてみると、「なぜやるのか?」という部分がないために、始められたとしても目的が曖昧なまま進めてしまっているので、途中であきらめてしまうことが多いようです。
「気づき」があってそこに対して「なぜそれをするのか?」を明確にすること 。
そこに、終活を続けやすくなる理由があります。
それは、「なぜそれをするのか?」を明確にすることによって
今、自分にとってしておかないといけない事、するべきこと
が決まってきます。
そのために自分の終活に必要なことも明確になり、続けやすくなるのです。
「終活」「エンディングノート」という言葉が世の中で広まって
自分もしたほうがいいな
したほうがいいんだろうな
と思う方が増えてきてはいますが、
なぜそれをしないといけないか?
をはっきりしてないまま始められる方が多いのだなと、講演会に参加してくださるみなさんのお話を伺っていて感じます。
また、「75歳以上からでも十分間に合いますよ」と聞いたと言われたことがあるのですが、その保証は誰がしてくれているのかわかりませんよね。
歳が若い等という理由で考えるのではなく、万が一のために今からでもやることをオススメしています。
あなたの「気づき」がこの記事で少しでもあれば幸いです。
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島根県浜田市金城は広島県と島根県の県境に近い山間の町。自然豊かで元カープ選手の佐々岡さんの故郷だそうです。
実は3年前にも金城で講演させていただいたことがあり、今回は2回目のご縁をいただきました。
秋晴れの気持ちのよい1日。紅葉を愛でながら会場へ。
会場には40人弱の地域の皆様が集まってくださいました。
自然豊かな山間の町・・・ということは、交通事情があまりよろしくなく、過疎が進みがちで高齢化率が高く成りがちで。金城も高齢化率35%を超える地域です。
つどいに集まってくださったみなさんも、平均年齢は70〜75歳くらいだったでしょうか。
みなさん車でこられます。それしか交通手段がないのです。
これはどの過疎化が進む地域も同じ状況でしょう。
そして、これまで先祖代々一生懸命守ってきた家や土地が、相続する際に重荷になっているというのも、高齢化が進む地域の悩みの一つです。
講座の中では、終活のこと、エンディングノートのことをお話しさせていただきますが「お話したら書ける!」と、一筋縄ではいかないのがエンディングノート。
話しを聞くと、簡単に書けそうなんですけどね。
実際には書けません。
思った以上に「決めたことを文字にして残す」というのは、難しいものです。
そこでエンディングノートの前に、少し書く体験をしていただきます。
この二つをみなさんにしていただきました。
この「連絡先を書く」というのは、みなさん簡単なようで面倒なのです。
携帯電話を取り出し、画面を開き、連絡先になる人を探し、電話番号をみつけて書く。
これだけの動作ですが「めんどくさい」と会場から声が漏れます。
そう、面倒なのです。
そして「いつでもできる」と思ってしまい、後回しにします。
そのうち、やらずじまいなのです。
連絡先を書くこと一つとっても面倒なのに、40P以上あるエンディングノートを書くことは相当ハードルが高いと思いませんか?
生きている全ての人に関係する「終活」「エンディングノート」なのに
と後回しにしてしまうのはなぜでしょう?
もちろん、あなただけではありません。多くの方が同じ状態です。
これは、まだ大丈夫と本当に思っているわけではなく
面倒なので落ち着いた時に。時間のある時に
と思ってしまうからでしょう。
本当に「大丈夫だ」「不安は一切ない」と言い切れる方は少ないはずです。
ですが、日々のあれこれに紛れ、時間がないなぁと思ってしまう。
それも仕方ありません。
ですから、講座の中ではお話しを聞いていただくだけでなく、一つでも書いていただく体験をしていただきたいと思っています。
まずは自分で行動をしてみる。
自分に向き合う体験です。
時間がかかることに気づき、二択であっても意思を決めるのは難しいことを体験していただき、少しでも進めるきっかけになるように。
地域にある問題、これだけは書いて欲しいこと、みなさんの不安を解消し「やっておけばよかった」にならない、笑顔で毎日を暮らせるために、終活・エンディングノートの始め方を聞いてみませんか?
11月11日(土)13時30分〜、福山市内にて「看取りとは?」をテーマにした講演会を開催いたします。
この講演会は三回連続企画となっており
の予定です。
※この講演会は公益財団法人在宅医療助成 勇美記念財団の助成対象事業です。
第一回の介護に関わる立場から、第1部の講演は、社会医療法人 社団 沼南会 管理栄養部 リハビリテーション部副部長で理学療法士の森田 裕治さんを講師にお迎えします。
森田さんは、施設内でのお仕事の他、福山市南部地域を中心に出前講座や市民講座の講師としても広くご活躍中です。
社会医療法人 社団 沼南会さんでは、グループホームなどを中心に「終の住処としての介護施設」として終末期〜看取りにも積極的に取り組んでおられ、ご本人も家族も「よかった」と言える時間を心がけておられます。
在宅看取りと言われる時代がきますが、介護施設も病院以外の”在宅看取りの場”となっていくはずです
終末期を自宅でという希望はあっても、全ての人が自宅で最期を迎えるのは現実的には難しい家族形態の現代では、施設を終の住処にしたいと願う人も多くなっています。
しかし、現場では人手不足によって「十分な対応ができないのではないか」「急変などへの対応はどのように行うのか」など、取り組み段階で問題を抱える施設も多いと聞きます。
また「人の死を体験したことのない世代」の家族や介護職員の増加によって「死を恐てしまう」という傾向にあることも事実です。
森田さんには「人生の最終段階のケア」について、詳しくお話しいただきます。
第2部は、2人の介護福祉士にもご登壇いただいて、パネルディスカッションを行います。
第2部からご登壇のお二人は、小規模多機能ホーム、デイサービス、グループホーム、特別養護老人ホームなどで長年介護福祉士として介護に携わっておられる、現役の介護福祉士さんです。
ここでは、介護サービスの現状や現場での取り組み、これまでのご経験を含めてお話ししていただく他、家族代表として特定非営利活動法人エンディングノート普及協会代表の赤川が、家族側からの要望や質問などを行っていきます。
入所サービスのないデイサービスでは、比較的「看取りとは縁遠い」と思われますが、高齢の方が利用する現場では、体調の急変など「いつも意識をすることが大切」とも言われます。
また、一度入所すると亡くなるまでの終の住処となる特別養護老人ホームでは、施設で終末期をどのように過ごしているのか、家族の関わりは?職員の方の関わりは?急変時はどうなるの?など、具体的に伺います。
「看取りとは」と文字にすると、どこか大変なことのように感じてしまいますが、どの方でも必ず訪れること。特別なことではありません。
人の最期を恐ることはありません。
しかし、しっかりと生き、しっかりと最期をかんがえていなければ、良い最期を迎えることが難しいというのは、終末医療や看取りに関わる専門職のかたが、みなさん言われることです。
この三回の講演会を通して、様々な年代の方に「看取り」「自分はどのよに最期を迎えたいのか」「どのように見送り、見送られたいのか」を考える機会にしていただきたいと願っております。
介護や医療の専門職の方はもちろん、一般の方、特に若い世代の方や親子、ご家族で聞いていただいたのち、みなさんで話題にしていただきたいと思います。
なお、11月11日は12時40分〜と終了後の15時40分〜、Nursing roseさんによるメディカルアロマハンドトリートメント体験を実施いたしますので、ぜひ体験してみてください。
入場は無料です。
一回目のみ会場が違います。
エムシー福山(旧NHKの東隣)
8月には東京で開催されたエンディング産業展が関西で開催されています。
葬儀・埋葬(お墓関連)・供養・終活などに関する設備や新しい商品やサービスです。
産業とは「人々が生活するうえで必要とされるものを生み出したり、提供したりする経済活動のこと(ウィキペディアより)」とあるよに、葬儀・埋葬・供養・終活などは、私たちの生活には欠かせないものですよね。
それにしても、東京・関西とエンディング産業展を視察して感じることは「こんなにもありとあらゆるサービスがあるのね!』ということ。
業者さんのスキルアップやサービス向上のためのサービスもあれば、協会にご相談くださる皆様にお知らせしたくなるようなものもあり。
中には「これを求めている人がいるのか?売りたいだけでは?」などというものもありますが、そこは淘汰されていくことでしょう。
二回のエンディング産業展を視察して強く感じたことは、エンディングにも「個性」を活かす時代なのだなということ。
生き方には「個性を活かす」「自分らしく」という言葉が溢れていますが、葬儀や埋葬、供養の方法に至るまで「個性を大切に」という流れがあるということ。
これまでの「葬儀の祭壇とはこういうもの」とか「仏壇は金箔で・・・」ということはないようです。
これは祭壇のお花。関西ですからね、さすがに「阪神タイガース」でした。
このような祭壇のお花を、生前ご本人がお好きだったものや、ご趣味を表現したものにというものは近年みられます。
私がおどろいたのはこちら。
華やかですが色味を抑えた、少し渋い感じですよね。
結婚式もそうですが、案外このようなカラーが流行りなのかもしれません。
そして、霊柩車もスタンダード使用というか「いかにも霊柩車」から、外からみるとわからない仕様とか。
自宅の供養も仏壇から手元供養などコンパクトに変わりつつあるのかな?
これは一部ですが、エンディングに関しても「これまでの習わしに従って」というよりも、
最期まで自分らしさを表現する時代
になっています。
ということは、これまで以上にしっかりと自分の思いを書残す必要があると思いませんか?
気になること、知りたいことなどご質問はお気軽に!
みなさんは「看取り」と聞いて、どのようなシーンが浮かぶでしょうか?
経験のあるなし、その時の感じ方で人それぞれであると思います。
看取りとはもともとは、「病人のそばにいて世話をする」、「死期まで見守る」、「看病する」という、患者を介護する行為そのものを表す言葉でしたが、最近では人生の最期(臨死期)における看取りを持って、単に「看取り」と言い表すことが多くなっています。
健康長寿ネット 看取りとは より
人をはじめ生き物は、生まれたら100%最期を迎えます。
自然災害にあう、事故に遭う、ガンや難病を発症するなどは、どんなに確率が高くても100%ということはないのですが、人が人生を終えることだけは、100%の確率であり、当然のことです。
なのに「死を恐れる」ようになったのはなぜでしょうか?
厚生労働省の「死亡の場所別にみた死亡数・構成割合の年次推移」によると、昭和30年頃には家で亡くなる人が約76%に対して病院で亡くなる人は約12%でした。
しかし、平成21年には家で亡くなる人は約12%に対して病院で亡くなる人は約78%、施設で亡くなる方が約3%となり、全体の80%強の人が病院や施設で亡くなるようになりました。
最近では、すこしずつ「自宅で最期を迎えたい」と、病院から在宅に切り替えて住み慣れた家で最期を迎える方も増えてきましたが、今でも最後は救急車で病院へという流れが一般的です。
この変化で何が変わったのか?
それは「終末期や死が身近ではなくなった」ということです。
当然のように自宅で死を迎えていた頃は、家族みんなが終末期を見守り、体の変化を受け入れながら見送りました。
しかし、医療の進化とともに病院で最後まで治療を受けながら最期を迎える、医療の現場で、医師や専門のスタッフにその最期を委ねることが一般的になり、家族は終末期の責任を病院に任せるようになりました。
「自分の最期は住み慣れた自宅で」とエンディングノートに書きたいけれど、家族に迷惑をかけるから書けないという人、「最期は家に連れて帰ってあげたいけれど、容体が急変した時にすぐ対応できないから病院の方が安心」という家族。
延命治療を望まないという人が増える一方で、家族は終末期を専門家に託したい。
この矛盾を解決しなければ、本当に「自分らしい最期」を迎えることが難しいのではないでしょうか。
在宅介護・看護が推奨されるようになり、在宅看取りへの流れができつつありますが、実際に「在宅看取りを希望しても、見とる家族や身内がいない」というケースも多くなっています。
そこで終の住処が介護施設となり、介護の現場でも「看取り」が重要な課題となってきました。
介護のベテランである介護職員ですが、看取りを経験しているスタッフが充実しているとは限りません。
実際に、介護専門の学校を卒業し介護について学んだ学生たちも、これまでの人生において「人の死」に立ち会ったことがないという場合が多いのです。
核家族化が進み、祖父母や叔父叔母が亡くなる際にも、亡くなってから葬儀場で対面する、あるいはそのよな経験もないまま介護の世界に入り、人が亡くなっていくことを「怖い」と感じてしまうスタッフも少なくないと言います。
しかし、看取りの場は確実に病院でも自宅でもない「介護施設」という選択が進んできます。
介護施設での受け入れ態勢の強化はもちろんですが、家族の方も「看取りの場としての介護施設」について現状を把握し、
などをしっかりと考える必要があります。
このように、一言で「看取り」と言っても、様々なケースや考えるべきことがあります。
また、立場によっても考えることは違います。
この度特定非営利活動法人エンディングノート普及協会では「看取りとは?」をテーマに、それぞれの立場から看取りについて語っていただく講演会を開催いたします。
第1回は〜介護に関わる立場から〜 2017年11月11日(土) 13時30分〜15時30分
第2回は〜在宅に関わる立場から〜 2017年12月16日(土) 13時30分〜15時30分
第3回は〜これからの看取りと家族〜 2018年1月13日(土) 13時30分〜15時30分
各回とも、第1部はその立場の専門家による講演、第2部は専門家たちによるパネルディスカッションを予定しています。
それぞれの立場から、看取りを経験して考えること、これからの課題など、経験したからこそ語ることのできる、生の声をお伝えし、みなさまに考えていただきたいと思います。
会場では、看取りに関する本のご紹介や情報提供などを行います。
また、第1回の介護に関わる立場からの回では、介護・看護のケアにメディカルアロマを取り入れる活動をしているNursing roseさんによる、ハンドトリートメント体験も行いますので、ぜひ足をお運びください。
先週に引き続き、香川県仲多度郡まんのう町の商工会女性部様にお招きいただいて「お薬手帳から始めるエンディングノート」でした。
前回はエンディングノートや終活の基本的なことから、お薬手帳の活用についてお話をさせていただき、家系図を書いていただきました。
今回は1週間おいて2回の連続講座。みなさん2回連続で参加してくださいました。
前回は、協会推奨エンディングノートをお渡しして「書けたら次回までに書いてみてくださいね」とお伝えして終了したのですが、さて書けたでしょうか?
9割の方は「少しでも書いてみた」とお答えになりましたが、1割の方は「全く書いていない」という回答。
その理由は
ということ。
2つとも。エンディングノートを書こうと思っても書けない理由のトップにあがるものです。
実は、今回は連続講座だったので「次回までには」と期限を決められていたこともあるし、商工会女性部という顔見知りの仲間と参加している講座なので「書かなくちゃ」と思って書いてくださった方が多いと思います。
もし。一般的な講座であれば、
書く気持ちはあったけど、帰ったら書けなかった
と言われる方が8割かもしれません。
もちろん「書いてください!」と強制することもないのですが、やはりエンディングノートは必要なことだけでも書いていた方がいざという時には役にたつので、書いていただきたいと思っています。
だけど、私も家事や介護をしながら仕事もしている忙しい身です。
みなさんが時間に追われて書けない!
という気持ち。すごくわかります。
だから、今回のような連続講座はとても良いのです。次があるからなんとか書ける。
人間誰しも「期限あるからやる」というものですよね。
もう一つ連続講座の魅力は「深い話ができる」ということです。
人は誰しも、接触回数が増えれば親しくなるものです。ですから、講座だってその時限りよりも2回、3回と連続して行えば少しずつ関係が深まります。
今回も、1回目より2回目。1回目よりも質問もしやすくなりますし、参加してくださる方も、声が出やすくなります。
関係性が築けると、延命治療や認知症についても、深く突っ込んだ話をしやすくなるのです。
前回はお薬手帳に貼っていただくオリジナルシートの解説から、今回はエンディングノートの項目ごとの解説から、しっかりと延命治療に対する考え方をお伝えしました。
ご自身がエンディングノートに「延命治療を希望しない」と書くことで何が起こるのか。
家族はどう思うのか、どう判断するのか。
もし、あなたの家族が「延命治療をしない」と書いていて、本当に判断を迫られた時はどうするのか?
最近では「家族に迷惑をかけたくないから延命治療を希望しない」と言われますが、その場になった時に本当に迷惑をかけないのか?ということです。
また、みなさん終末期は
など、身体的に生活が困難になるイメージをお持ちなのですが、認知症と診断された場合はどうでしょうか?
認知症と診断されたとしても、歩けるし、寝たきりにはならないかもしれない。
でも、自分のことが全て自分ではできないかもしれない。
ここまでお話すると「うーん・・・」とうなる方も出てきます。
こうして、様々なケースや状況を知っていただくことから、終活は始まるのです。
エンディングノートを書き上げたから完璧!というものではありません。
終活講座・エンディングノート講座の講師派遣
ありがたいことですが、終活講座やエンディングノート講座の講師のご依頼は全国からいただきます。
特定非営利活動法人エンディングノート普及協会では、講師派遣を全国対応で行っておりますので、喜んで伺います。
まずは正しい情報を知っていただくことからです。
気づいていただくことがはじめの一歩です。
10人でも100人でも、喜んでお話をさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
そして、できれば連続講座をご検討ください!
3月に亡くなった義弟の関係で、ちょこちょこ家庭裁判所の家事相談窓口にいくことがあります。
そこでよく相談員さんと相談者さんが行っている押し問答。
相談者:家と土地は相続したくないので、相続放棄したいんで
相談員さん:相続放棄は、自分が相続人であることを知ってから3ヶ月以内にしないといけませんが、いつお知りになりましたか?
相談者:そりゃ亡くなった時に・・・(この場合、知ってから3ヶ月以上経っている人が多い)
相談員さん:なぜ、今まで放置していたのですか?
相談者:そんな期限があるとは知らなかったから・・・
相談員さん:3ヶ月過ぎたら相続放棄はできないんですよ
相談者:それじゃどうしたら良いのですか??
=押し問答は続く・・・=
相談に来た「相続に関係のある人」の気持ちも、言い分もわからなくありません。
でも、法律で決まっているんですよね。
そして、相続放棄は「家や土地だけいらない」はできません。
また「残っていた預金からいくらか使った」という場合も、相続放棄ができなくなることがありますので、ご注意を。
義弟が亡くなり相続の話し合いをする中で、子どもたちは相続放棄して義妹だけが相続するようにしようということになり、相続放棄の手続きのために行っています。
亡くなって悲しいのはもちろんですが、家族にはやらなくてはいけないことも沢山。
相続の手続きと一言で言いますが、実はやることは多岐にわたります。
私は、義弟の子どもの相続放棄の代理人になりました。
え?子どもの代理人?なにそれ?ですね。
子どもが未成年の場合には、子ども本人が相続放棄の手続きを行うことができず、代理人が必要になります。
本人が手続きできれば
その場で受付完了→受理されれば書類が家に届く
と、1回で済むのですが、未成年など代理人が必要な場合は、家庭裁判所とのやりとりは少なくとも2往復は必要になりますので、それだけ時間はかかります。
本人が相続放棄を行える場合は、書類に必要事項を書き、必要書類や必要な切手や印紙を揃えて提出。
この「必要書類」が曲者の場合もあります。
相続放棄の申述書を提出するのは、亡くなった人(被相続人)の最後に住んでいた(住民票)のある家庭裁判所です。
なので、
と思いますよね。もちろん、郵送は可能です。
が、郵送する、他の人が代理で提出に行くなど、本人が申述書に押印した印鑑がその場(申述書と一緒に)ない場合は、印鑑証明も必要になります。
この印鑑証明・・・みなさん、印鑑登録カードはすぐにわかるようにしていますか?
最近では、印鑑登録カードがあれば、現在はコンビニなど専用端末のあるとこでは24時間発行できます。
が・・・コンビニで発行するとなると、マイナンバーカードが必要。
あれ?マイナンバーカード発行してないかも?という人は、コンビニで証明書の発行はできないので、役所の開所時間内に発行手続きに行かないといけませんねぇ。
って・・・・
ここまで読んでいただいてもわかるように、
相続放棄には必要書類を揃えて家庭裁判所に提出します
という「相続放棄 手続き」と検索して表示される、いかにも簡単そうな一文の裏には、一筋縄には行かない問題が潜んでいることもあるのです。
相続放棄をする場合には、自分が相続人であると知った日から3ヶ月以内に相続放棄の手続きを行うことになっています。
3ヶ月を過ぎてしまうと「単純相続」をしたとみなされ、仮に相続するものよりも負債(借金など)が多かった場合も、その負債を相続したことになります。
なので、最初の押し問答。
相談員さん:相続放棄は、自分が相続人であることを知ってから3ヶ月以内にしないといけませんが、いつお知りになりましたか?
という質問になるわけですね。
また、3ヶ月以内であっても相続放棄できなくなる場合があるのです。
これらがあると、たとえ3ヶ月以内であったとしても相続放棄ができなくなります。
結構やってしまっている方、おられます。
家や土地はそのまま手付かずで、名義変更もしていない。
でも、預貯金については、銀行口座が凍結していては困るので手続きをし、名義も変えてしまった・・・とかね。
それから「負債があるのを知らずに・・・」なんて、そんなことあるの?と思われるかもしれませんが、実はクレジットカードで高額な買い物をしていたことを、遅れてきた請求書で知る・・・なんてこと、よくありますよね。
そして、もっともやりがちなのが「亡くなった人宛に届いた支払い請求の支払いをしてしまう」というもの。
例えばクレジットカードの支払い。
1万円くらいだからと、振込用紙で支払ってしまった。
これでも
亡くなった人(被相続人)の負債を引き継いだ=相続した
と、みなされます。
相続放棄は、
あれはいるけど、これはいらない
ということはできないので、相続を放棄するとなったら、
プラスもマイナスも全部放棄
ということなのです。
そうしないで「預貯金はいるけど、家と土地はいらないから」と、勝手に預貯金の口座だけ動かしてしまったり、先ほどのような支払いをしてしまうと「単純相続」と言って「あなたが相続するのですね」と、相続の意志があるということになるのです。
なので、最初の押し問答を見るたびに「相続について”知らない”じゃ、済まされないんだよなぁ」と思うわけです。
もっと詳しいことは、協会の終活サポート事業部で専門家がご相談に応じております。
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相続手続きには期限があるのです