カテゴリーアーカイブ 看取りを語る会

著者:エンディングノート普及協会

在宅看取りを知る@看取りとは?〜医療の立場から〜

看取りとは?をテーマに、それぞれの立場から看取りを考える3回シリーズの講演会。

第2回は「医療の立場から」ということで、第1部は在宅医療専門まるやまホームクリニック院長 丸山典良先生のご講演、第2部は在宅医療に関わる専門家のみなさまをパネラーにお迎えしたパネルディスカッションで会を進めます。

第1回「介護の立場から」の様子はこちら

病院だけが終末期の選択肢ではないが・・・

日本は超高齢社会となり、迫り来る「多死社会」を前に国もあれこれ対策に乗り出しています。

とはいえ、これまでの自宅で亡くなることが一般出来だった時代から「病院死が7割、8割を超える」という時代に変わり、さて病院だけでは難しいということで「ご自宅で」と言われても簡単なことではありません。

神奈川県横須賀市では、11年度から、在宅医療や在宅みとりに関わる地域の人材育成や多職種連携に力を注ぐ。市民啓発にも力を入れ、在宅療養を紹介する啓発冊子の発行、相談窓口の周知などを行ってきた。全死亡者のうち自宅や高齢者住宅で亡くなる「在宅死」の割合は14年の場合、22・9%と、人口20万人以上の自治体でトップ。川名理恵子・市地域医療推進課長は「1人暮らしでも最期まで自宅で暮らすことは可能だが、制度があっても市民の理解がないと進まない」と話す。(毎日新聞「どう変わる医療と介護」から)

このような自治体の動きはもちろんのこと、実際に終末期を在宅で過ごし、在宅看取りを実現するには市民の理解は欠かせないと言います。

どの自治体や医療機関でも、在宅医療や在宅看取りについて準備は進んでいますが、進まないのは市民の理解や「やはり最期は専門家(病院)にお任せしたい」という、医者頼みの考え方が強いこともあります。

在宅医療の実際は?

これまで体調の変化や終末期の過ごし方について、全て医療機関に委ねてきた市民にとっては、

  • 病気なのに家で生活する
  • 家にいる時に容体が急変したらどうするのか
  • 自宅にいるということは医療行為を一切しないのか

など、わからないことが多く不安に思っているのかもしれません。

そこで第2回の講演会では、在宅医療専門クリニックの先生や看護師、訪問看護師、在宅薬剤師など、日々現場に向き合っておられる専門家の皆様に「在宅医療の実際」についてうかがいます。

お話にもなると思いますが、在宅医療専門クリニックの受診を受けると、点滴が必要な場合には自宅でも点滴をうけることができますし、必要に応じてお薬も出していただけます。

がん末期の患者さんであれば、痛みのコントロールは自宅で十分可能になっています。

義弟は末期のがんで、終末期を自宅に戻って過ごしました。

最初は義妹も家族も怖がっていましたが、住み慣れた自宅で義弟も安心し、家族揃って貴重な時間を過ごすことができたようで「在宅にしてよかった」と話してくれました。

実際の状況、どのようなことが行われるのか、家族はどのように寄り添うのか?など、しっかりと知ることから始める。

知ることで、自分んたちはどうしたいのか?自分は?大切な人は?

考えて話し合う、または記録するなど次のステップに進むことができるはずです。

それでも在宅看取りは不安・・・

そうは言っても不安、怖い、自分では考えられないという方は、ぜひ会場にきて質問してください。

パネルディスカッションの時間には、様々な疑問を投げかけ、会場のみなさんと考え共有しながら進めます。

直接聞きにくいことも、会場では「みんなの疑問」として聞きますから、安心してご質問ください。

終末期とメディカルアロマ

会場では、前回と同じく Nursing roseさんによるメディカルアロマのハンドトリートメントボランティアが行われます。

今回パネラーでもあるNursing rose代表でまるやまホームクリニック看護師の金山さんは、在宅で終末期を過ごされる患者さんや家族の方のために、アロマを活用しておられます。

アロマオイルは適切に使用することで、薬では取りきれない痛みを和らげたり、自律神経を整え不安を取り除いたりできる他、患者さんと家族の方のコミュニケーションを深めるツールとしても活躍します。

会場内もアロマの香りに包まれて、リラックスした状態でお話をきいていただけること間違いなしです。

ぜひ。会場でアロマを体験してください。

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第2回 医療に関わる立場から
日 時:12月16日(土) 13:30~15:40
第1部 講演  13:30~14:30
講師:丸山 典良先生
第2部 パネルディスカッション
14:40~15:40
パネリスト:金山栄美さん、布施川雅子さん、
山根暁子さん
会 場:ものづくり交流館セミナールームB
(リム福山7階)
定 員:50名
参加費:無料
主 催: 特定非営利活動法人エンディングノート普及協会
後 援:福山市、中国新聞備後本社・中国放送・テレビ新広島・広島ホームテレビ・広島テレビ・広島エフエム放送・エフエムふくやま・ Nursing rosee
お申込み:こちらに参加表明をお願いいたします
お問合せ:メッセージをお願いいたします
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第3回「これからの看取りと家族」は2018年1月13日(土)

 

著者:akagawa

介護に関わる立場から看取りを語っていただきました

11月11日は介護の日!

というわけではありませんが、特定非営利活動法人エンディングノート普及協会初の助成金事業「看取りとは?さまざまな立場の経験から〜第一回 介護の立場から〜」を開催いたしました。

第1部は、社会医療法人 社団 沼南会 管理栄養部 リハビリテーション部副部長で理学療法士の森田 裕治さんからのお話し。

様々なデータを提示していただきながら、考察、これからの課題まで、参加者の皆様にも考えていただきながら、充実の時間となりました。

地域ぐるみの連携と人生の自己申告の作成

日々講演活動をなさっている森田さん。

始まると同時に

はい、みなさん立ってくださ〜い

あれ?森田さんだから(理学療法士さんです)、まずは体を動かす?と思ったら・・・

ではみなさん、そのまま一つ前の席に移動をお願いしま〜す!

なんと!みなさんを前の席に誘導して、より聞きやすい場所に移動していただくよう促してくださいました。

この自然な流れ!素晴らしい!

この移動をしていただいたことで、会場と前で話す方の関係がより近くなって、私たちが準備していた以上に内容の濃い講演会になりました。(森田さんありがとうございます!)

流れるような森田さんの現場の取り組みのお話しは、

施設や専門職、家族、地域、行政の全てが情報を共有し、連携していく時代に向けてどう取り組むか?

そのためには「人生の自己申告」をしておくこと。

まさしくエンディングノートや自分ノートの作成の必要性を感じる内容でした。

家族の想いと介護士の想いはどこですれ違うのか?

第2部は、森田さんと介護福祉士さん2人の3人にご登壇いただいて、一般人代表の赤川の質問にお答えいただく形式で進めました。

今回の参加者さんの8割が介護に関わるお仕事の専門職さん。

みなさんお忙し中をお越しくださっただけあって、本当に熱心で「少しでも介護の現場を良くしていきたい!」という意気込みが伝わります。

家族とのコミュニケーション、連携が大切だ!とおっしゃる、そしてそのために動いておられるのに、家族との間にすれ違いが生じてしまうのはなぜだろう?

情報共有をして欲しいと望む介護関係者と、まだ大丈夫と先送りして手遅れになってしまう家族の間には、どんな考え方の違いがあるのだろう?

介護に関わるみなさんが、真剣に考えて頑張ってくださっているからこそ、その頑張りを理解できる家族でありたいと同時に

介護の制度も仕組みも、複雑すぎてついていけない

というのが一般人。

どのように伝えていくのか?どのようにコミュニケーションをとっていくのか?については、一般人代表の赤川から少し意地悪な質問をさせていただきました。

普段の生活で、連絡手段はLINEやメッセージが主流の今、介護施設からの連絡は電話かお手紙という超アナログ。昼間の連絡も、気になっても仕事中電話には出られないし、LINEやメールなら隠れて確認して返信もできるかもしれないのに。
それに、介護施設やサービスの情報を入手しようにも、HPやSNSが充実しているところは少なくて、情報収集が難しい。超アナログを改善できないものでしょうか?

これは個人的にもずっと思っていることです。

小学校や中学校でも、連絡網はLINEグループだったり、緊急のお知らせも一斉にメールが流れる時代。

「高齢者の方はそういうのは使わないので。。。」とおっしゃるけれど、みなさんが連絡をとっている相手は、40代〜60代のスマホ世代ではないのですか?

というのが私の意見でした。

これについては、コストもかかるしリスクマネジメントの問題もありますから、一足飛びに「やれば良いと思います!」といかないのは良くわかります。

それでも。今回投げかけさせていただいて、会場のみなさんにも考えていただけたこと、問題提起になったことはとても嬉しいことでした。

日本の未来は明るいかも!

今回とっても嬉しかったこと。

それは高校生の参加者さんがいらしたこと。

チラシを見たとお電話をいただき、学校帰りに参加してくださいました。

一人で参加してくださった学生さん。どんなことを感じ、考えてくださったのでしょう。

帰り際に声をかけると「次回も参加して良いですか?」とのこと。

もちろん喜んで!大歓迎!

こうして、一人でも関心をもってくれることが大切で、そこから少しずつ輪が広がっていくのだと思います。

彼女の行動力に敬意を表し、これからの活動に勇気をいただいたのでした。

会場では、看護・介護のケアにメディカルアロマを取り入れる活動をしておられるNursing roseさんによる、アロマハンドトリートメントの体験コーナーも設置され、会場を和ませてくださいました。

次回は12月16日(土)に第2回「医療の立場から」と題して、在宅医療専門のまるやまクリニック院長  丸山先生にご登壇いただきます。

第2部では、在宅医療専門クリニックの看護師、訪問看護認定看護師、在宅専門薬剤師の3人の方にご登壇いただき、在宅医療の今をお話しいただきます。

 

著者:akagawa

看取りは特別なことではありません〜介護の現場から〜

11月11日(土)13時30分〜、福山市内にて「看取りとは?」をテーマにした講演会を開催いたします。

この講演会は三回連続企画となっており

第1回は〜介護に関わる立場から〜 2017年11月11日(土) 13時30分〜15時30分

第2回は〜在宅に関わる立場から〜 2017年12月16日(土) 13時30分〜15時30分

第3回は〜これからの看取りと家族〜 2018年1月13日(土) 13時30分〜15時30分

の予定です。

※この講演会は公益財団法人在宅医療助成 勇美記念財団の助成対象事業です。

介護に関わる立場から

第一回の介護に関わる立場から、第1部の講演は、社会医療法人 社団 沼南会 管理栄養部 リハビリテーション部副部長で理学療法士の森田 裕治さんを講師にお迎えします。

森田さんは、施設内でのお仕事の他、福山市南部地域を中心に出前講座や市民講座の講師としても広くご活躍中です。

社会医療法人 社団 沼南会さんでは、グループホームなどを中心に「終の住処としての介護施設」として終末期〜看取りにも積極的に取り組んでおられ、ご本人も家族も「よかった」と言える時間を心がけておられます。

在宅看取りと言われる時代がきますが、介護施設も病院以外の”在宅看取りの場”となっていくはずです

終末期を自宅でという希望はあっても、全ての人が自宅で最期を迎えるのは現実的には難しい家族形態の現代では、施設を終の住処にしたいと願う人も多くなっています。

しかし、現場では人手不足によって「十分な対応ができないのではないか」「急変などへの対応はどのように行うのか」など、取り組み段階で問題を抱える施設も多いと聞きます。

また「人の死を体験したことのない世代」の家族や介護職員の増加によって「死を恐てしまう」という傾向にあることも事実です。

森田さんには「人生の最終段階のケア」について、詳しくお話しいただきます。

介護福祉士の経験・立場から

第2部は、2人の介護福祉士にもご登壇いただいて、パネルディスカッションを行います。

第2部からご登壇のお二人は、小規模多機能ホーム、デイサービス、グループホーム、特別養護老人ホームなどで長年介護福祉士として介護に携わっておられる、現役の介護福祉士さんです。

ここでは、介護サービスの現状や現場での取り組み、これまでのご経験を含めてお話ししていただく他、家族代表として特定非営利活動法人エンディングノート普及協会代表の赤川が、家族側からの要望や質問などを行っていきます。

入所サービスのないデイサービスでは、比較的「看取りとは縁遠い」と思われますが、高齢の方が利用する現場では、体調の急変など「いつも意識をすることが大切」とも言われます。

また、一度入所すると亡くなるまでの終の住処となる特別養護老人ホームでは、施設で終末期をどのように過ごしているのか、家族の関わりは?職員の方の関わりは?急変時はどうなるの?など、具体的に伺います。

必ず訪れる看取りを特別視しないために

「看取りとは」と文字にすると、どこか大変なことのように感じてしまいますが、どの方でも必ず訪れること。特別なことではありません。

人の最期を恐ることはありません。

しかし、しっかりと生き、しっかりと最期をかんがえていなければ、良い最期を迎えることが難しいというのは、終末医療や看取りに関わる専門職のかたが、みなさん言われることです。

この三回の講演会を通して、様々な年代の方に「看取り」「自分はどのよに最期を迎えたいのか」「どのように見送り、見送られたいのか」を考える機会にしていただきたいと願っております。

介護や医療の専門職の方はもちろん、一般の方、特に若い世代の方や親子、ご家族で聞いていただいたのち、みなさんで話題にしていただきたいと思います。

なお、11月11日は12時40分〜と終了後の15時40分〜、Nursing roseさんによるメディカルアロマハンドトリートメント体験を実施いたしますので、ぜひ体験してみてください。

 

入場は無料です。

一回目のみ会場が違います。

エムシー福山(旧NHKの東隣)

 

著者:akagawa

看取りを知ること

みなさんは「看取り」と聞いて、どのようなシーンが浮かぶでしょうか?

経験のあるなし、その時の感じ方で人それぞれであると思います。

看取りとは?

看取りとはもともとは、「病人のそばにいて世話をする」、「死期まで見守る」、「看病する」という、患者を介護する行為そのものを表す言葉でしたが、最近では人生の最期(臨死期)における看取りを持って、単に「看取り」と言い表すことが多くなっています。
健康長寿ネット 看取りとは より

人をはじめ生き物は、生まれたら100%最期を迎えます。

自然災害にあう、事故に遭う、ガンや難病を発症するなどは、どんなに確率が高くても100%ということはないのですが、人が人生を終えることだけは、100%の確率であり、当然のことです。

なのに「死を恐れる」ようになったのはなぜでしょうか?

家から病院へ、そして死は遠くなった

厚生労働省の「死亡の場所別にみた死亡数・構成割合の年次推移」によると、昭和30年頃には家で亡くなる人が約76%に対して病院で亡くなる人は約12%でした。

しかし、平成21年には家で亡くなる人は約12%に対して病院で亡くなる人は約78%、施設で亡くなる方が約3%となり、全体の80%強の人が病院や施設で亡くなるようになりました。

最近では、すこしずつ「自宅で最期を迎えたい」と、病院から在宅に切り替えて住み慣れた家で最期を迎える方も増えてきましたが、今でも最後は救急車で病院へという流れが一般的です。

この変化で何が変わったのか?

それは「終末期や死が身近ではなくなった」ということです。

当然のように自宅で死を迎えていた頃は、家族みんなが終末期を見守り、体の変化を受け入れながら見送りました。

しかし、医療の進化とともに病院で最後まで治療を受けながら最期を迎える、医療の現場で、医師や専門のスタッフにその最期を委ねることが一般的になり、家族は終末期の責任を病院に任せるようになりました。

「自分の最期は住み慣れた自宅で」とエンディングノートに書きたいけれど、家族に迷惑をかけるから書けないという人、「最期は家に連れて帰ってあげたいけれど、容体が急変した時にすぐ対応できないから病院の方が安心」という家族。

延命治療を望まないという人が増える一方で、家族は終末期を専門家に託したい。

この矛盾を解決しなければ、本当に「自分らしい最期」を迎えることが難しいのではないでしょうか。

病院でも自宅でもない介護施設という選択

在宅介護・看護が推奨されるようになり、在宅看取りへの流れができつつありますが、実際に「在宅看取りを希望しても、見とる家族や身内がいない」というケースも多くなっています。

そこで終の住処が介護施設となり、介護の現場でも「看取り」が重要な課題となってきました。

介護のベテランである介護職員ですが、看取りを経験しているスタッフが充実しているとは限りません。

実際に、介護専門の学校を卒業し介護について学んだ学生たちも、これまでの人生において「人の死」に立ち会ったことがないという場合が多いのです。

核家族化が進み、祖父母や叔父叔母が亡くなる際にも、亡くなってから葬儀場で対面する、あるいはそのよな経験もないまま介護の世界に入り、人が亡くなっていくことを「怖い」と感じてしまうスタッフも少なくないと言います。

しかし、看取りの場は確実に病院でも自宅でもない「介護施設」という選択が進んできます。

介護施設での受け入れ態勢の強化はもちろんですが、家族の方も「看取りの場としての介護施設」について現状を把握し、

  • 自分たちの選択肢として考えられるのか?
  • その場合は何を基準に決めるのか?
  • 施設に何を求めるのか?
  • 家族としてどのように関わるのか?

などをしっかりと考える必要があります。

看取りの経験を様々な立場から伝える

このように、一言で「看取り」と言っても、様々なケースや考えるべきことがあります。

また、立場によっても考えることは違います。

この度特定非営利活動法人エンディングノート普及協会では「看取りとは?」をテーマに、それぞれの立場から看取りについて語っていただく講演会を開催いたします。

第1回は〜介護に関わる立場から〜 2017年11月11日(土) 13時30分〜15時30分

第2回は〜在宅に関わる立場から〜 2017年12月16日(土) 13時30分〜15時30分

第3回は〜これからの看取りと家族〜 2018年1月13日(土) 13時30分〜15時30分

各回とも、第1部はその立場の専門家による講演、第2部は専門家たちによるパネルディスカッションを予定しています。

それぞれの立場から、看取りを経験して考えること、これからの課題など、経験したからこそ語ることのできる、生の声をお伝えし、みなさまに考えていただきたいと思います。

会場では、看取りに関する本のご紹介や情報提供などを行います。

また、第1回の介護に関わる立場からの回では、介護・看護のケアにメディカルアロマを取り入れる活動をしているNursing roseさんによる、ハンドトリートメント体験も行いますので、ぜひ足をお運びください。